「ありがとうのエンディングノート」 No.10

第2章 財産と資産管理編
2-1 財産の整理
大切な資産を家族に安心して引き継ぐために

解説
財産の整理
は、家族が安心して資産を引き継ぐために欠かせない大切な準備です。自身の資産状況を明確に把握し、適切な分配方法を考えることで、遺族間のトラブルを未然に防ぐことができます。財産の目録を作成することで、残された家族がスムーズに手続きを進められ、心の負担を軽減することにもつながります。

エンディングノートは、預貯金、不動産、保険、株式などの資産情報を整理するための有効なツールです。さらに、希望する分配方法や特定の人への感謝の気持ちを記録することで、家族との絆を深め、安心して未来を迎える準備が整います。

解説の整理

  1. 財産の整理は、家族が安心して資産を引き継ぐための重要なステップです。

  2. 資産状況を明確にし、適切な分配方法を考えることで、遺族間のトラブルを防げます。

  3. 財産目録を作成すれば、家族がスムーズに手続きを進められます。

  4. エンディングノートを活用して、預貯金、不動産、保険、株式などの資産情報を整理しましょう。

  5. 希望する分配方法や特定の人に伝えたいメッセージを記録することで、家族の絆を深められます。

設問とその例

  1. 「ご自身の預貯金口座はどちらの金融機関にありますか?」

    • No.1 預金口座:______

    • No.2 預金口座:______


  1. 例:○○銀行、△△信用金庫

  1. 「所有している不動産の所在地と用途を教えてください。」

  1. 住所:______

  2. 例:東京都○○区の自宅、千葉県△△市の賃貸マンション


  1. 「特別に誰かに伝えたい資産に関するメッセージはありますか?」

  1. 例:孫の大学資金として活用してほしい、家族旅行に使ってほしい。

ヒント

  1. 財産の整理は、家族に安心を提供するための大切な準備です。

  2. エンディングノートを活用して、資産情報を整理し、希望する分配方法を明確にしましょう。

  3. 定期的に見直しを行い、最新の情報を反映させることが重要です。


     この項目に適した禅語:「本来無一物」(ほんらいむいちもつ)

禅語の解説
「本来無一物」は唐代の禅僧・六祖慧能(ろくそえのう)の言葉で、『六祖壇経』に記されています。この言葉は、「本来、何もない」という意味を持ち、物事の本質には実体がなく、執着すべきものは何もないことを示しています。慧能は、心の本質を「本来無一物」と表現し、心は本来清浄であり、煩悩や執着は後天的に生じたものであると説きました。

この教えは、物質的な所有や執着から解放され、心の自由と平安を得ることの重要性を伝えています。また、道元禅師も『正法眼蔵』古鏡の巻でこの言葉を引用し、仏法の核心として強調しました。

選出理由

  1. 「本来無一物」は、物質的な所有や執着からの解放を説いています。

  2. 財産整理において、家族への思いやりや心のつながりを重視する姿勢を促します。

  3. 物質的価値以上に大切なものを再認識させ、家族の絆を深める手助けとなります。

あとがき
本エンディングノートは、夫婦や家族が共に未来への準備を進め、心の安らぎを得ることを目的としています。財産の整理は、家族の安心を提供し、絆を深めるための大切な一歩です。お互いの気持ちを理解し合い、支え合うことで、日々の生活がより豊かで充実したものになるでしょう。大切な人々との絆を深め、安心して未来を迎えるための一助となれば幸いです。

柔海剛山

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