『エッセンシャル思考』を読んでフリーランスをやめる決意をした話
10月から会社に就職します。35歳、2児の母、フリーランス歴3年2カ月。ライフやワークを少しだけシフトします。
この選択をした一番大きな理由が、来年小学1年生になる上の息子のケアに重きをおきたいと考えたから。
1年生の壁、という言葉にビビッていたり、特別視しすぎていたりする自負はある。でも、実家に頼ったり、家事を外注したり、そういったカードを切りつつ、わたし自身の戦闘力や持久力をあげておきたい、と去年からそう思っていた。
「ゆっくり話を聞く」とか「一緒に思いっきり遊ぶ」とか「口を出さずに見守る」とか「生活を整える」とか。そういったことを母であるわたしも楽しみながら続けるには、心と体に余裕がないと難しい、そう感じていた。
そんなことをもんもんと考えていたタイミングで、今年の夏にミラクルなご縁をいただき「ぜひ一緒に」とお誘いいただいた。魅力的なお誘いだと思う反面、フリーランスをやめるのをめちゃくちゃ迷った。これまでの積み重ねがなくなる?逃げている?組織でうまくやっていける?そんなことを考えた。
何度も何度も会社に足を運んで、働き方や生き方についてたくさん話を聞いていただいた。
悩みながら何度も読んでいたのが、『エッセンシャル思考』の第14章「線引き」。線を引いておけば、線の中ではそれだけに集中できる、といった主旨の章で、たぶん10回は読んだ。
それで、契約社員という形で、仕事とそれ以外に線を引く方法を選ぶことにした。手を伸ばすものを少なくして集中する、心身ともに良い状態を保ってパフォーマンスをあげる。この会社でなら実現できると思っている。
『エッセンシャル思考』によると、大切なことは、その線を、自分で、他者にも明確に見えるように引くこと、だという。
報酬、評価、人付き合い・・・いろいろなプラスやマイナスと一緒に、線の外側にある事物はいつだってこちら側へ流れてこようとする。そういったあれこれの内側への侵入をふせいで、What is important now?と自問しながらたんたんとシンプルなルーティンを繰り返す。それが「エッセンシャル」でいられる方法なのだと。
(この本、めちゃくちゃおもしろかったのでぜひ読んでみてください。勧めてくださった株式会社フォレスタの林さん、ありがとうございました!)
息子に特別になにかしてあげたいとか、宿題が~とか、持ち物チェックが~とか、夏休みが~とか、そういうことではないんです。
学校という社会的な場所に踏み出す彼を、家で受け止める役割を担うために、心と体のリソースを確保することが、今のわたしの「エッセンシャル」だという結論です。
この結論の先になにがあるは予想できませんが、What is important now?を心に留めて、進んでいきたいと思います。
仕事を通じて、さまざまな人に出会いました。たくさんお世話になり本当にありがとうございます。関係性が変わることはありませんが、今後も仲良くしていただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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