【親子ワーケーション@富山県上市町】どんな体験だった?6日間をふりかえります!
富山県上市町の「富山でUMIRUYAMARU感じる ファミリーワーケーション」に参加してきました。
現地での仕事・暮らし・体験を振り返っていきます。
ワーケーションプログラムの概要
プログラムの概要はこんな感じ。
日時:2023年8月20日(日)~8月26日(土)の6泊7日
宿泊場所:種宿(https://taneyado.wixsite.com/taneyado)
保育園:おとすぎ保育園(https://otosugi.kigyougroup.jp/)
オフィス:サテライトオフィスとみしん上市(https://www.shinkin.co.jp/tomishin/news/detail/220128.html)
お盆休みが明けるタイミングでワーケーションに入ったので、休みが延長になっているような感覚でした。子どもたちもわたしも休み気分のまま出発&ワーケーションスタート!
富山のワーケーションには滞在をサポートしてくれるホストファミリーがいて、今回は3組の家族がサポートしてくれました。事前にzoomで顔合わせをして、当日までもLINEグループで連絡を取り合えて心強かったです。
どの家族も子どもの年齢が近く、現地で会った瞬間に子どもたちは一緒に遊びだし、親同士もすぐに打ち解けました。新しい友人ができたこと(こどもにも、わたしにも!)がワーケーションの1番の収穫だったなと感じています。
ワーケーションに参加した理由
以前からワーケーションにはとても興味がありました。普段とは違う場所で仕事をすることで生産性があがりそうだし、新しいアイデアが生まれそうだなと。ただ、未就学児2名を抱える母として、長期間家を空けて家族に迷惑をかけることがためらわれ、自分には縁がないものとあきらめていました。
そんなとき「親子ワーケーション」なるものが存在すると知ります。親と子でワーケーションに行って、子どもたちは現地で遊学する=保育園の一時保育を利用するというもの。これなら子どもを連れて行っても仕事ができる、と思って、各地のプログラムを調べ、親子ワーケーションのまとめサイト(https://oyakodeworkation.com/)で見つけたのが富山県上市町でのプログラムでした。
現地までは車で2時間ということは移動のハードルは低め、かつ、富山県の助成金で半額近い補助があり費用面のハードルも低め。参加がグッと現実味を増してきます。
富山では魚津市と上市町で開催されており、海(魚津市)か山(上市町)か、という選択肢がありました。夏の時期を木々の中で過ごしたかったことと、宿泊先の地名の「種」という字に直観的に惹かれ、上市町に決めます。「とりあえず、家族は出発までに説得しよう」とすぐにわたしと子ども2人分の申し込みをしました。
主人は、2歳児と4歳児をわたし1人で連れていくことに心配して「4歳息子と2人で行って来たら」と提案してくれました。でも、2歳娘は自分だけ家に残ることはきっと許してくれないだろうな、と申し出を断ります。
子どもたちには「6回お泊りできるよ」と言って誘い、「行きたい!」の声を難なくゲット。お泊りしながら違う保育園に行くことも伝え、それも了承をもらいました。
6日間の振り返り
ここからは滞在中の様子を、仕事・暮らし・体験に分けて振り返ります。
仕事編:オフィスで書きまくり
普段ずっと家で仕事をしているわたしは、「オフィスに出勤して働く」経験をすることをワーケーションの目的の一つにしていました。出勤したほうが仕事がはかどる、とライターさとゆみさんがTwitterでつぶやいていたので、なるほどそれは試してみたい、と。
今回はサテライトオフィスの一部屋を借りてもらっていて、毎日ノートパソコンを持って出勤していました。
雑念なく作業に集中でき、執筆がはかどりました。家電に呼ばれることも、散らかった服に気分が散ることもなく、「とにかく書く」フェーズの作業環境に最適。
普段はサブモニターを使って2画面で仕事をしているので、複数の画面を見て話したい取材や打ち合わせのときは少々不便さを感じました。打ち合わせは家でやって、書きたいときにこもる、のが良いかなと。1日分の飲み物を持っていくのが一番面倒でした。
この週は受託業務を最低限に抑えて、受講中のキャリアコンサルティングのワークを進めたり、新しいビジネスのアイデアを出したりする時間を確保していました。普段後回しにしがちなことをこの機会に進めるぞ、と意気込んだスケジュールでした。
でも、子どもと過ごす時間も十分に取ろう、とプランを切り替えて、3日目くらいからは仕事の時間を減らして子どもとの観光に充てました。作業時間を減らしたので、ワークやアイデア出しは進まずでしたが、受託業務は普段の3分の2くらいの作業時間で納品できたんじゃないかと思います。
暮らし編:ネットなしで生きられる?
我が家は住んでいる地域は田舎と言えど、家自体や家具は新しいものなので、畳があってふすまがあって、蚊取り線香をたいて、という「田舎暮らし」は新鮮でした。
森を抜けて窓から入って来る風が涼しく、午前中はクーラーなしでも過ごせました。午後、というか西日が部屋にガンガン入ってくる16時くらいからが暑くて、クーラーがついている部屋で涼みたいという気持ちになりました。
宿にはテレビとネット環境がありませんでした(携帯の電波はつながります!)。ネットがつながらないと仕事ができないので、ポケットWi-Fiを1週間レンタルすることに。
子どもたちは日常的にプライムビデオで動画を見ていたので、テレビがないのは少々不安・・・。ただ、いい機会なので動画なしで過ごせるか実験してみよう、と折り紙やお絵描きセットを多めに持っていきました。
今回一番の誤算だったのが、家事にかかる時間が思ったより長かったこと。自宅では洗濯・掃除・食器洗いを自動化していたので、手動で3人×6日分の家事を回すのが大変でした。
宿に帰ると、出発する前と全く同じように部屋が散らかっていて(当たり前なんですが)、うげげ。帰宅してから寝るまではずっと家事をしていた気がします。2日目に解禁したプライムビデオ(PCで見ていた)には非常にお世話になりました。
保育園編:4歳息子の成長ドラマ
保育園は宿から車で10分ちょっとの場所にあるおとすぎ保育園。上市町の中心地に位置しています。毎日9時~16時まで預けようと考えていました。わたしたちが初めてのワーケーション参加者で、保育園では初めての受け入れだったようです。
初日、慣れない園で長時間過ごすのは子どもたちにも負担になるだろうと給食を食べたら迎えに行くことにしました。
園に着くと、2歳娘は「なぜいつもと違う保育園に行くのか」に戸惑い、泣き出しました。4歳息子は事情を理解していて、新しい保育園で過ごす緊張や不安を隠しているのが表情からよくわかります。それでも、「おはようございます!」と大きい声であいさつして、教室の中に入っていく様子がとても頼もしかったです。
2日目、この日は家を出るときから2歳娘が「行きたくない」と泣き出します。この日は、お昼寝が終わるまで、と約束し15時半に迎えに行きました。泣いている妹をなだめる息子が優しくて、わたしはそれを見てこっそり泣いていました。3日目も同じように15時半まで。相変わらず朝から泣いている2歳娘。このあたりが滞在中一番ハードでした。
4日目は園をお休みして3人で立山町へ観光に。この日の夜に主人が「スムーズに登園できないのは大変。息子も母(わたし)も十分に楽しめないでしょう」と2歳娘を連れて帰ってくれました。残念な気持ちもあったけど、ホッとする気持ちが大きくて、残り2日を息子と思いっきり楽しもうと決めました。
5日目、最終日は息子1人で登園。先生やクラスの友人に「ありがとうございました」と言って教室を去る息子。慣れない園に飛び込んで、大きな声であいさつをして、友達を作って、一生懸命過ごしていた彼がとても誇らしいです。
親の一方的な希望に子どもを巻き込んでしまったかな、いつもと違う環境に連れて来て悪かったかな、と思うこともありましたが、彼の姿を見て、親子でワーケーションに参加するのは良い選択だったと思えるようになりました。
体験編:滝行に挑戦
ホストファミリーとの事前打ち合わせで、近隣の飲食店やおすすめの体験をピックアップして教えてくれました。そこで気になっていたのが、サイクリングと滝行!滞在中にこの2つの体験をするぞ、と決めていました。
まずはサイクリング。地元の移動は車が主流なので、自転車で移動する機会はまったくなく、子どもを載せて自転車で出かけることに憧れていました。
荷台にチャイルドシートがついている自転車をイメージしていましたが、そのタイプではなく、本体にリアカーのような装備を付けた自転車を宿のオーナーさんが貸してくれます。リアカータイプは初めて見ました。安定感抜群。
最終日の土曜日の朝に宿周辺を4歳息子とサイクリングしました。
そして滝行!(わたしにとって今回の旅のメインイベント!)
上市町の大岩山日石寺では、参拝者が参加できる滝行体験が行われています。1人1500円で白衣と下駄をレンタルして寺内の滝に打たれる、というもの。メディアに取り上げられたこともあるようです。スケジュールを合わせて、滞在5日目にホストファミリーと一緒に決行することになりました。せっかくなので息子も保育園を早退して、お寺周辺を観光することに。
お寺には修行用の滝のほかにも小さな滝があって、子どもたちは滝に打たれてびしょぬれになって遊んでいます。滝に打たれたのが楽しかったようで、息子も本番の滝行もやってみたい、と言いだしました。親がついていれば子どもでも体験OKとのことで、2名分申込み、白衣と下駄に着替えます。ホストファミリー2人も準備ができ、4人で、いざ滝へ。
一礼して滝に近づきます。ドキドキ。滝は6本並んでいて、4人で一列になって「せーの」で背中で水を受けました。
冷たい!真夏の暑い時期ですが、身体がどんどん冷えていきます。息子も隣で、滝に打たれています。さすがに4歳児には衝撃が大きかったようで、途中で離脱。それでも1分くらいはじっと修行していました。ほんとにすごいよ、あなたは。
大人は3分、と滝行先輩(ホストファミリーの1人、今回3回目らしい)に言われていたので、わたしはまだその場で打たれ続けます。最初の1分は長く感じましたが、次第に身体がじんわり温まってきて、3分間の滝行を気持ちよく終えることができました。「真骨頂は冬」という先輩の言葉に衝撃を受けつつ、次回必ずや冬に、と新しい目標をができました。
まとめ:新しい友人と息子の成長
上市町での親子ワーケーションは、新しい友人に出会い、息子の成長を感じる6日間でした。6泊は長いかな?と思っていたけれど、もっと長くお泊りしたいね、と息子もわたしも同じ思いで上市町をあとにしました。
滞在中は、生活と仕事に軸を置いていたので、旅行気分を味わいながらも、肩の力を抜いて日常を過ごせました。ホストファミリーのみなさんのおかげで、一緒に話してご飯を食べているだけで、特別な時間と思い出が増えました。
また、親子で参加したからこそ、夏×自然×子ども、の相乗効果で、小さな発見も出会いも多かったんだろうなと感じます。大変なこともあったけど、一緒に行けてよかったな。着いてきてくれるうちは、一緒に行きたいな。
作業の生産性が上がるかはさておき、仕事を続けながら日常と非日常の間を行き来できるワーケーションで、心置きなくリフレッシュできました。なにより大人になってからも夏休み気分が味わえて最高。8月のワーケーションを毎年の恒例行事にしちゃおうかな?そんなことを考えています。