見出し画像

関節リウマチってどんな病気?実はお年寄りの病気じゃないんです

関節リウマチってどんな病気かご存知ですか?

「お年寄りがかかる病気」
というイメージがありますが、
実は違うんです。

リウマチ歴11年目のわたしが、
自分でこれまでに調べたことや、
自分の経験を交えてリウマチのことを
ご説明したいと思います。


関節リウマチって?

人間の身体にはウイルスや細菌から
身体を守る免疫機能があります。

リウマチとは、この免疫機能に異常が起こり、
身体を守っている組織や骨などを敵と認識して、
攻撃してしまう病気です。

免疫機能が攻撃されると、全身の関節に炎症が起こり、
関節が痛んだり腫れたりします。

それが進行していくと、関節の変形や骨の
破壊が起こります。
そこまで進行してしまうと日常生活に
多大な影響を与えます。

>>日本リウマチ学会

発症年齢は?

30~50歳代で発症することが多く、女性が多いです。
10代で発症する人もいます。
もちろん年を取ってから発症する人も。

若い頃に発症して、治療薬があまりなく、
悪化してしまったお年寄りの患者が多いので、
お年寄りの病気というイメージが
あるのかも知れませんね。

わたしも実際リウマチだと言うと
「若いのに・・」と言われることがあります。

関節リウマチの症状は?

関節

主な関節の症状は、関節の痛みと腫れ、
朝のこわばりと言われています。

全身の関節に症状は出ますが、特に手足の指や手首に
症状が出ることが多いです。
他にも肘や膝、肩なども多いです。

よく左右対称の関節に症状が出ると言われていますが、
わたしは片側だけにしか出ないこともよくあります。

他にも手指の第一関節にはあまり出ないと
言われていますが、わたしは手指の第一関節にも
出ることがあり、指3本は第一関節が変形しています。

倦怠感

免疫機能が自分を攻撃して、常に身体が
炎症を起こしている状態なので、
全身の倦怠感がいつもあります。

わたしは慣れてしまって分かりません(笑)
しかし、とても疲れやすくなりました。
年齢のせいかも知れませんが(笑)

買い物などで歩いているとき、
突然重力が倍になったように身体が重くなったりします。

その他の臓器


>>あゆみ製薬

関節の症状以外にも、上記のように全身の臓器
症状が出ることもあります。

わたしは間質性肺炎になってしまいました。

関節リウマチの原因は?

遺伝や環境要因、細菌やウイルスの感染、過労、
ストレスが原因とも言われていますが、原因は不明です。

リウマチは遺伝病ではありませんが、
わたしは祖父がリウマチでした。
なので、リウマチになりやすい遺伝子を持っている人が、
生活環境などが引き金となって発症するのかもしれません。

関節リウマチの治療法は?

内服薬

治療は基本的に、抗リウマチ薬や
免疫抑制剤などの薬です。
炎症や痛みがひどいときは、ステロイドや
痛み止めで対応します。

抗リウマチ薬は副作用も多いので、
定期的な採血検査を行なって、
薬の量を調整していきます。

生物学的製剤

そして画期的なものが生物学的製剤です。

抗リウマチ薬に比べて、関節の骨の破壊を抑えたり、
炎症を鎮めたりする強い作用があるので、
リウマチの進行を抑える薬としてとても効果があります。

以前はなかった薬なので、関節が変形している
お年寄りのリウマチ患者は多いですが、
これからの患者は変形を抑えることができると思います。
しかし、とっても高額なのです。

コロナで話題になったアクテムラは生物学的製剤です。
なので、アクテムラを打っているリウマチ患者が
コロナに感染してしまっても、すぐ治るのか気になります(笑)

手術

関節の変形がひどい場合は、人工関節などの手術も行ないます。

関節リウマチは治る?

完治はしません。

寛解といって、症状が治まった状態にすることは
できますが、まだ完治する治療法はない病気です。

しかし、生物学的製剤を使うことによって
寛解状態が続く患者が増えてきているそうです。
(だったらもっと安くなればいいのに・・・笑)

関節リウマチの合併症は?

先ほど書いたように、全身の臓器に症状が
出ることがあります。

他にも貧血や骨粗しょう症、ステロイドを飲んでいると
ステロイド性の糖尿病や骨粗しょう症になることもあります。

関節リウマチの医療費は?

高いです。とにかく高いです。

薬のために働いて、働きすぎて悪化している気がします。
患者が多いので難病指定されないと聞いたのですが、
どうなのでしょうね。

関節リウマチの予後は?

いくら関節が変形しても、痛くて死ぬことはありません。
ただ激痛の中で生きていくことになります。
すべての指が変形してしまい、
スプーンも持てなくなってしまった患者さんが
こんなの生き地獄だよ」と言っていました・・

しかし、リウマチの合併症で死んでしまうことは
あります。
以前はリウマチ患者の寿命は平均寿命の
10年ほど短かったようですが、
生物学的製剤の登場で劇的に長くなったようです。
なので、自分合ったよく効く薬を見つけることが
カギとなります。

まとめ

今回はリウマチについて知ってもらいたくて書きました。

もちろん、どの病気も大変で、お金もかかるのですが、
リウマチの治療費は異常だと思います。

いくらいい薬が出たからと言っても、
毎月何万円も払わないと進行を防げない、
そのお金を払うために無理して働いて悪化する・・
という負のループ。

完治はしないので、一生払い続けることになるんです。
仕方ないとはいえ、むずかしいところですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?