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Poem)ポットンポットン…

昨夜から、外でポットンポットンと
音がする。
夢の底で、水色の雨音を聞いていた。
ポットンポットンは土の上、ひっくり返したバケツの上、大きな木の葉に、出しっぱなしの黄色いサンダルの上に降りてきた。
ポットンポットンは、次から次から、天から伸びる雨糸の滑り台を伝わって降りてきた。

ポットン。ポットン。鳴り続く音。
朝、そっと戸口を開けてみると、
小さな葉っぱの子供が、土の上にたくさんの頭を
出していた。
ポットンポットン。花の蕾は雨露を乗せて開き
出し。
ポットンポットンは雨粒だけど、雨の手だったり足だったり歌だったりダンスだったり。
ポットンポットンと、ステップを踏みながら、
きみの窓をノックした。


#詩     #現代詩

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