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2017年4月の記事一覧
Poem-) あまりにも強風が吹く日は…
あまりにも強風が吹く日は
雑踏に紛れ込む
風が強いですね、と
誰かに話しかけるために
本当は、
どんな言葉でもかまわないのだけれど。
風とか、雨とか
暑いとか、寒いと
ドアをノックするように
言葉を投げかけて
みたいだけ
本当は、もっと、
大事なことを話したいのだけれど。
店から流れてくる呼び込みや
溢れでる音楽、
車のクラクション
道路やビル工事の音に、
音に、
かき消されて
そうして、だ
Poem-) 空は水色とは限らない…
毎夜、続く物音だが
今夜はもう遅い、
古いコイン集めもしないし
銅鐸の謎も
錆びた鉄の夢も砕かれつつ
星の下に眠る
スピーカーから流れてくる曲は
理由もなく今日の一部分となったが
自分を形成する記憶とは異なる音であればあるほど、
そのすぐ横に
すでに、私のもう一つの萌芽が始まり
加速させた
水道の蛇口へ向かう
1日の目的は集約される
本当は今日も1日、水のことを
考え続けていたかったのだ
屋根