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三島由紀夫の宇宙人小説はガチだった!?

最近、三島由紀夫の話題をよく目にすると思ったら、今日11月25日で亡くなってから丁度50周年であった。
あの事件は、小学生だった自分も演説している三島をテレビ画面を通して見た記憶はあるし、当時の国内外の衝撃のほどは計り知れない。

しかしその後、純文学にはおよそ縁のなかった自分は、三島がUFOに興味があって、「日本空飛ぶ円盤研究会」にも所属していたという話も若い頃に多分聞いていたと思うが、特に興味も湧かず、作品は一冊も読んでいなかった。
ところが2017年という最近になって、三島の「美しい星」(1962) が映画化され、調べてみたら、これが単なるSF、昔で言う空想科学小説ではなさそうだと分かり、映画と併せて原作も読んでみたところ、コアなUFO研究家でも気づかないような事を三島が知っていたかもしれず、驚いてしまったという話をしたい。

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  小説に出てくる、埼玉県飯能市の羅漢山(天覧山)山頂からの眺め。

あらすじは、Wikipediaにやや詳しすぎるくらい載っているので割愛するが、原作の舞台は丁度、ケネディ大統領のアメリカとフルシチョフ第一書記のソ連が冷戦で激しく対立していた、キューバ危機1年前の1961年頃なので、ここで今まで書いてきた記事とも関連が深い時代。
実際に起きた、マンテル大尉のUFO目撃・墜落事件(1948)が小説中で紹介されていたりもする。

それが映画の方では、見事に現代の設定に置き換えられつつ、作品の本質的なところは変わらず、大変面白くて満足だったのだが、ラストシーン(原作にはない追加部分)の意味がよく分からないという感想がネット上に見られ、確かにそうかもと思った。
それは、劇中に出てくる宇宙人(火星、金星、水星人ら)の素性、正体に関わるところなのだが、公開後の監督さんらへのインタビューでも語られてはいなかった。

あのシーンを理解するヒントは、原作でも、ラストではなく冒頭部分をよく読まないと出てこない。
自分の解釈が本当に正しいかは分からないとお断りしておくが、映画のラスト・シーンは、初代「ウルトラマン」の…
(以下、作品の【ネタバレ】も多いので有料記事とさせて頂きます。
 また、キリスト教の教義を一部否定している部分があります。
 拙ブログの読者の方は、過去記事と重複がありますのでご了承下さい。)

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