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エリアマネジメントパンフレットを作成しました!
エリアマネジメント人材育成研究会では、これまで、エリアマネジメントの現場で大きな課題として挙げられている「人材育成」に関する研究や、担い手を育てる方法やノウハウを体系化するための検討を行ってきました。
この度、活動の一環とし、「エリアマネジメントの取組みを広く周知し、取組みに関わる人を増やしていくこと」を目指し、普及啓発パンフレットを作成しました。
こんな人にパンフレットを届けたい!
全国各地でエリアマネジメントの取組みが展開されています。これらの取組みをより持続的なものにしていくには、取組みに賛同してくれる人、一緒に取組みを進めてくれる人、主体的に取組みを引き継いでくれる人等、次の担い手を見つけることが必要です。担い手を見つけるためには、まだ取組みを知らない人にいかに仲間になっていただけるかが課題となります。
そこで、エリアマネジメントの担い手になり得る、以下のような方にぜひ読んでいただきたいと考え、このパンフレットを作成しました。
エリアマネジメントにこれから携わりたい人
エリアマネジメントに少し関心がある人
そもそもエリアマネジメントって何?と思っている人
パンフレットは、より多くの人にまずは手にとっていただくことを意識し、手に取りやすく、読みやすい B5サイズ/12ページ の仕様で作成しました。
見ていただいた方に、「自分にもまちで何かできることがあるかも?」と気づき、「何かやってみよう!」と思うきっかけになるといいなと期待しています。
どんなパンフレット?
エリアマネジメントの普及啓発に関するパンフレットはいくつかあり、「エリアマネジメントとは何か」を知っている人には大変参考になるものの、興味がない人には少しハードルが高いものもあります。そこで、私たちは、さらに広く一般の方に、まずはエリアマネジメントに興味を持っていただけるよう、「どんな人がどのような取組みを行うことで、どのようにまちがよくなるのか」に視点をおいたパンフレットを作成しました。
(読んでみよう!と思ってもらう)
パンフレットの表紙は、なるべくシンプルに、読んでみようと思ってもらえるようなものにしたいと考え、「わたしとまちの関わり方」をタイトルとしました。
また「きづく」「はじめる」「つながる」「はぐくむ」は、まちへの関わり方を表現しており、それぞれ「まちに」「まちで」「まちで」「まちを」をつければ、実は、エリアマネジメントの進め方を表すものになっています。
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(まちへの気づきを共感する)
エリアマネジメントの活動の契機は、まちに暮らす方々が、その場所の変化に気づくことから始まると考えます。そこで、読んでいただいた方が地域やまちの変化に気づくきっかけになることを期待し、まちの魅力や課題に共感いただけるような導入ぺージを作成しました。
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(まちへの想いとまちへの関わり方をチェック)
まちの変化に気づいたら、どんな行動ができるのかを知っていただくために、「まちへの想い」と「まちへの関わり方」の知っていただくタイプ別診断のようなページを作成しました。
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「まちへの想い」を確認することで、読んでいただいた方に、今暮らしているまちにどんなことを感じているのか改めて見つめていただきたいと考えました。
「まちへの関わり方」では、「まちへの想い」にあわせて以下の3つの関わり方を例示しました。
まちづくりマネージャータイプ:こんなまちにしたいという想いがある
まちづくりプレイヤータイプ:まちで自分の得意を活かしたいという想いがある
まちづくりサポータータイプ:まちのために頑張っている人たちを応援したいという想いがある
さらに、タイプごとにどんな行動ができるのかを想像していただきたいと考え、「はじめの一歩」を例示しています。
まちづくりの仲間「かかわりびと」として、どんな取組みからはじめることができるかをぜひ想像してみてください。
(全国各地の素敵な取組みをご紹介)
「まちへの関わり方」で例示した3つのタイプのかかわりびとが、まちに関わることで、どんな取組みが実現できるかを知っていただくために、地域の特性を踏まえ、以下の4つの事例を紹介させていただきました。
錦二丁目エリアマネジメント株式会社(愛知県名古屋市)
エリアプラットフォーム・カミハチキテル(広島県広島市)
港まちづくり協議会(愛知県名古屋市)
ササハタハツまちラボ(東京都渋谷区)
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各事例をご紹介させていただくにあたっては、「人と人とのつながり」に着目し、実際に取り組んでいる人が見え、具体的にどんな活動を行っているのかを伝えること、各取組みのどんなところがすごいのかを有識者の方々に客観的にひも解いていただくこと、そして、人と人とのつながりによりどんな取組みが実現できるかをPRできるよう工夫しました。
お忙しい中、記事作成にご協力いただいた各事例のかかわりびとの皆様、本当にありがとうございました。
(さいごに)
最後に、まちに暮らす人々が、まちの魅力や課題に気づき、同じ想いをもった仲間を見つけて行動を始めることで、少しずつまちの風景がかわっていき、まちをより魅力的で快適にしてくことができる。こうした取組みが、「エリアマネジメント」であることとしてこれまでの記載内容を統括するとともに、エリアマネジメント人材育成研究会からの想いを載せさせていただきました。
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自分たちが暮らす地域の風景は、自分たちで創り出す。ともに取り組む小さな輪が生まれ、お互い様の気持ちが生まれることに、エリアマネジメントの原点があります。地域の力が育まれ、明日に向かって一緒に取り組み、困っている人を見つけようとする優しさ、助ける勇気が生まれる社会は心地がよいと思いませんか。自分たちで地域を運営するには市民力が問われます。市民力を養い、自分たちが暮らす地域の風景を自分たちで創り出すために、地域を観察し、自ら考え、対話を通じて多様な人が互いに理解し合う経験を豊かにしてほしい。
MBA手法から読み解くエリアマネジメント人材学
これは、研究会の発足者である保井美樹先生の言葉です。私たちはこの想いを胸に、これからもエリアマネジメントの普及啓発に取り組んでいきます。
どのように活用できる?
本パンフレットは、各地域でエリアマネジメントに取り組まれている皆さんは仲間集めの際にぜひご活用ください。また、これからエリアマネジメントの取組みを始める検討をされている皆さんは、関係者との目標共有の際にぜひご活用ください。
また、エリアマネジメントを支援する自治体、大学、民間事業者の皆さんにもご活用いただきたいと考えています。自治体の皆さんには、職員の方向けの講習、地域の方と管理者との協議、社会実験実施時にご活用ください。大学では、研究室に置いたり、授業時の資料としてご活用ください。民間事業者の皆さんには、住民や自治体との協議の場でご活用ください。
さらに、各地域のイベントや、まちづくり分野以外の自治体窓口や大学等で配布いただくことで、エリアマネジメントを知らない人にも届けることができると考えています。ぜひエリアマネジメントの裾野を広げる取組みにご協力いただければ幸いです。
パンフレットのダウンロード
パンフレットは、以下からダウンロードし、ご活用ください。
企画:エリアマネジメント人材育成研究会
発行日:第1版 2023年3月
デザイン:久我 遥
2017年から続けてきたエリアマネジメント人材育成研究会は、2023年3月をもって活動を終えました。研究会の取組みを引き続き、さらに発展的にエリアマネジメントの普及に取組むことを目的として、一般社団法人エリアマネジメントラボを立上げました。エリアマネジメントラボは、エリアマネジメントの専門領域を確立し、人材及び専門家の育成及び研修、交流機会の創出、普及啓発、調査研究、実践活動を行っていきます。
本パンフレットに関する感想や、エリアマネジメントの進め方に関するご相談は、エリアマネジメントラボまでご連絡ください。
お問合先 一般社団法人エリアマネジメントラボ hello@areamanagementlab.com
上記アドレス宛に、「お名前」、「ご所属」、「ご連絡先(電話、メール)」、 「ご感想・ご相談内容」をご記入の上、メールにてご送付ください
(記事/澤井 遼)