STEP THROUGH TIME
先日、群馬県桐生市にある大川美術館で開催中の、石内都さんの個展「STEP THROUGH TIME」を観てきた。
石内さんご本人は覚えてらっしゃらないと思うけど、友人を通じて一度お会いしたことがあって、その時にスカジャンの話をされていたんだけど、そのスカジャンがメインビジュアルに使われているのもあって、これは観ておきたいな、と思ってた。
石内さんの作品は浅間国際フォトフェスティバルで観たことはあったけど、個展は初めて。
展示内容については予習しないで行ったので、そのラインナップと展示点数にかなり驚いた。
その中でもびっくりしたのが「絶唱、横須賀ストーリー」の展示。これを展示で観れるとは…!
「絶唱、横須賀ストーリー」についてはリンクをどうぞ↓
私はまだまだ勉強不足で解説できるほどの言葉を持ち合わせていないけれど、これらの作品からは鬼気迫るような、心の中にうごめくものをシャッターを切る動作に変えて撮ったような、叫びのようなものを感じた。
叫びというか、まさに「絶唱」なんだ。
多感な頃を過ごした横須賀の街。
その場所にこだわっているんじゃなくて、その場所を通じて自分という存在を写している、というような感じの表記があって、その感覚はわかる気がする。
横須賀の作品以外にもかつて行った個展の作品群や、今年撮られた作品もたくさん。桐生で撮られたものも多くあった。
全ての作品を観て、全体を通して「生」を感じた。若い頃のエネルギッシュな生から、現在の静かなる生まで。自分の中に宿る命と、目の前にある命。
今しか撮れないものとか、今だから撮れるものとかあるんだな。
っていうのはうすうす気づいてきてる。
美術館を出て、写真を撮りたくなった。
全然大して撮れてない。
まだまだだね。