2021年度 Xデザイン学校 ベーシックコース #10 オズの魔法使いと成果発表 (2/19) 振り返り
2021年度Xデザイン学校ベーシックコース第10回目の振り返りです。
早いもので今回が最終回です。
一年分の振り返りもしたいですが、今回分の振り返りだけこちらのnoteで行いたいと思います。
パーパスの共通理解
パーパスを言葉にするのは難しかった。
最終発表時の形になったのは終盤だったし、もう少し良い表現があるかもしれないとも未だに感じている。
しかし自分たちがサービスアイデアを創出した8月ごろから実現したいこと自体は変わらなくて、しっかり言語化されていなくても「どんな未来にしたいか」や「僕らのチームだからこそできる」ことは元々メンバ間で共通理解があった。
僕はリーダー(スタートアップのCEO)という立場上判断を迫られることが多かったが、発表が近づくにつれて今まで曖昧になっていたサービスの実現方法を具体化する必要が多くあり、その際の判断基準としてビジョン・パーパスは大きな判断材料だった。
うまく言語化されていなくても、チームでパーパスを共有しておくことはリーダーとしてありがたいものだということを実感できた。(社外に対してはきっと言語化必要)
少人数だからこれでよかったかもしれないが、もっと大勢の集団だったら認識ずれの可能性はより高まるので、早めの内に何らかの共通言語として外化しておくのは大切だと思った。
管理を疫病のように避けよ
最終発表の準備は、リーダーの自分よりも他のメンバの方が夜遅くまで取り組んでくださり、各人が自発的に発表資料の制作に取り組んでいただけて大いに助けられた。
元々サービスアイデア自体は自分の体験から出したもので、サービスのイメージだとか嬉しさについて自分が一番詳しいと思っていたら、「こうした方がいい」という話がチームの中で沢山起きるなど、いつの間にか他のメンバの方がサービスを好きになっていたのが嬉しかった。
あまりリーダーシップのない自分だが、チームで考えた「自分たちが何をしたいか」「何をすべきか」「我々だからできること」にそれぞれが共感できていたからこそ、ドライブしたのかもしれない。
最近、とある本を読んで「管理を疫病のように避けよ」という言葉を知った。
この言葉の出典は何年も昔の本のようだが、変化が激しくスピードが求められたり共創の時代である現代にこそ注目されるべきであると感じた。
そして、それはまさに他者に自分事として捉えてもらい行動を促すというパーパスの重要性にも関わることだと思った。
講評
全てではないが、発表後に以下のような講評をいただいた。
実現性についてはいくつかご指摘をいただいたが、サービスの方向性としては悪くない印象であった。
パーパスは「他者評価」であることから、どんな風に捉えられたのかは少し気になった。
サービスの器は変えられない
これは個人的な見解だが、3回目の授業あたりでサービスアイデアを決めた時点で、最終的なサービスの大体のスケールが決まると感じた。
後のフェーズの楽さが変わるとも言える。戦略(仕組み)でいまいちな部分を、戦術でカバーしないといけなくなるというか。
1年間の反省として、もっと人の持つ普遍性を捉えて、よりユーザーが日常において優先するようなことがテーマのサービスにできたら、もっと捗ったのかもしれないと思った。
終わりに
完全オンラインでの授業というのもあり、「終わってしまった」という感じです。
リアルで一度も会わずに解散というのは少し悲しいですが、せっかくの出会いなので他の参加者の方とも交流を続けていきたいと思いました。
Xデザインの課題については、正直とても苦労しました。
我々はスタートアップで、自分起点の熱い思いがあり、プラットフォーム企業のアセットを活用しながら、プラットフォーム企業をはじめとするステークホルダーを幸せにして、提供体である自分達も幸せになるために確実にスケールさせるサービスをデザインする。難しかった。でもリーダー(CEO)だから推進しないといけないし矢面に立たなければいけない。(リーダーを担った方なら、苦労がわかるはず)
よくあるUX系のセミナーだったら自分は割とユーザー目線のアイデアが浮かぶ方だと勝手に思っていましたが、自分事で考えるとなった途端、ビジネスモデル含めてここまで浮かばないのかと思ったのを覚えています。
おそらく、自分起点でアイデア創出するアート思考は今後さらに注目されると思っています。同時にデザイン思考下げの流れも起こりそうな気がしていますが、取って代わるものではないことを伝えていきたいです。
入学前はマスターコースと悩んでいましたが、ベーシックコースで着実に鍛えていただけて大満足です。
あと、リーダーをやらせていただけてとても感謝です。
来年度以降、他のコースも前向きに検討していきたいです。
冒頭でも述べた通り、一年分の振り返りも後日公開します。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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