2022年度 Xデザイン学校 マスターコース #10(2/18) &一年間の振り返り
入学からあっという間に1年経ってしまいました。
2022年度Xデザイン学校マスターコースの1年間の振り返りです。
なぜXデザイン学校に入学したのか
初めに、なぜXデザイン学校に入学したのか振り返りたいと思います。
昨年度もベーシックコースに参加したので、2年連続でXデザイン学校で学ぶこととなりました。
入学時の登録フォームに入力したマスターコースの入学動機は以下のように書きました。
社会課題の解決と人の幸せを結びつけられるようなサービスデザインの実践力や、自分起点で未来を描くためのセンスを身につける。
ベーシックコースから継続してサービスデザインを実践することで、新規事業開発を推進できる能力を着実に身につける。
ちなみに、ベーシックコース入学時は「UXデザインのさらなる理解とサービスデザイナーへの進歩」と書いていました。
全体を通して得られた学び
全10回の講義を通して沢山の学びと自分の中の変化がありました。自分の中で大きな気づきとなったことを書いていきます。
意味形成
サービスは、「ヒト」「モノ」「ビジネス」の3つの視点で考えると同時に、今の時代は「ビジョンとパーパス」を明確にして進める必要がある。
さらに社会を前進させるためには、問題解決ではなく「意味」を形成したり、感じさせられるサービスだと良い。そのためには、あるべき姿をバックキャスティングでデザインし、プロトタイプしていくスキルを身につける必要がある。
今回の課題では意味形成の要素が薄くなってしまったが、クライアントの想いとチームメンバの想いを踏まえてビジョンドリブンで新しいサービスを考える難しさを感じました。また、授業内でクライアントにインタビューする時間がありましたが、実際の業務でもクライアントの熱い想いをうまくヒアリングする必要があると思いました。
クリエイティブマインド
単にHCD、デザイン思考やUXデザインと称した「だけの」取り組みをするだけでなく、クリエイティブマインドを持つことを意識するようになりました。
デザイナーだからといってこれらのクリエイティブマインドを持っているとは限らないし、「正解がない」といったクリエイティブの特性を理解できるかどうかは組織の中におけるデザインの浸透にも影響すると思いました。
クリエイティブの特性を理解し、曖昧なものを曖昧なまま捉えたり、安易に答えを求めずに寄り道を楽しむ感覚を大切にしていきたいです。
自分ごと化
自分の考えているサービスアイデアを「自分ごと」として考え、本当に魅力があるものを生み出そうとしているかどうかを判断することが求められると感じました。
「こんなサービスがあったらいいな」と思えるかどうかは自分の中での大きな判断軸になると思います。
評価においても、「絶対ペルソナに近しいユーザーに評価してもらわないとダメ」ということはなく、自分達でも評価することが大切であることを学びました。
また、講義の中で何度か「パーパス」という言葉は出てきたのですが、新型コロナウイルスやウクライナ侵攻を見ているとパーパスの重要性を改めて認識しています。さらに、最近のChatGPTに代表されるようなAIの進化によって問題解決の道具が今後増える中で、自分自身がやるべきことを描けるかは自分の経験に基づいた内発的動機を生み出すための「自分ごと」が鍵になるのかなと考えています。
最後に
山崎先生をはじめ、同じチームの皆様やマスターコース同期の皆様には大変感謝しています。1年間、本当にありがとうございました。
同時に、無事に2年間の学びを終えることができました。
この2年での自分の変化は沢山ありますが、やはり一番は「自分ごと」にする大切さに気づけたことかと思います。
また、今となっては当たり前に思いますがビジネスの成立性や継続性を真剣に考えるようになりました。
気づけば自分の肩書きもサービスデザイナーに変化し、サービスをエコシステムの観点で考える機会が増えました。
自分を褒めるとすれば、ベーシックコースとマスターコースいずれの課題も可能な限り積極的に向き合い、最後まで逃げずに考えることができたことだと思います。
あと、講義の後の学びの振り返りは2年間忘れずに書くことができました。
同時に振り返りを書くことにそれほど抵抗なく継続できる自分にも気づくことができたので、今後も学びを得たらアウトプットする習慣は続けていきたいです。
ただ、ここ数年勉強しすぎた部分があるので、Xデザイン学校での学びは一旦お休みします。今の自分に足りないのはデザインを「実践」することだと思うので、もっと実践知を積んでから戻りたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!