2021年度 Xデザイン学校 ベーシックコース 1年間の振り返り
投稿が空いてしまいましたが、2021年度Xデザイン学校ベーシックコースの全体振り返りです。
なぜXデザイン学校に入学したのか
学びはじめの頃に書いたnoteで「なぜXデザイン学校に入学したのか」を振り返ると、「UXデザインのさらなる理解とサービスデザイナーへの進歩」と書いていました。
私がXデザイン学校を知ったのは、HCD-Netのセミナー後の懇親会でXデザイン学校や浅野先生のことが話題にあがった時だったのを覚えています。
それまでUX関連の多くのセミナーに参加はしていましたが、焦らず着実に学んでいくためにもベーシックコースを選択しました。
全体を通して得られた学び
全10回の講義を通して沢山の学びと自分の中の変化がありました。自分の中で大きな気づきとなったことを書いていきます。
UXデザインも進化しなければならない
「UXデザインは20年前から変わっていない。」
当時聞いた時は衝撃的でしたが、すぐに納得することができました。
20年前、自分は小学生。「ユビキタス社会」といった言葉を教科書で読んだ覚えがありますが、当時の社会はどうだったか。PCを開かないとWebにアクセスできない。スマホどころか携帯電話の普及すらそれほど進んでいない時代。モノ・サービスの質も今ほど高くなかったはずです。
今はAI・データサイエンスやIotに活用されるセンシング技術が発達しているのもあり、今までは困難であったユーザーの行動データの取得や解析が容易な世の中になっていることに伴って今の時代にあったリサーチ手段を考えるべき。
そしてこれはUXデザインにのみ言えることではなく、あらゆる手段についても向けるべき態度なのだと考えています。
それでも、ユーザーを知ることの重要性は変わらない。
「ユーザーを知るための技術は人が一生かけて身に着けるべきもの」という言葉は個人的に気に入っています。
自分ごとの大切さ
近年話題になっている「アート思考」について、「デザイン思考」との考え方の違いもあって実践の仕方がイメージできずにいましたが、今回のベーシックコースの学びを通して、それらの繋がりを整理することができました。
その意味では川喜田二郎さんの「W型問題解決モデル」の考え方はしっくりきましたし、自ら準メンバーとして「参加」するエスノグラフィはアート思考とデザイン思考を繋ぎ合わせるのに最も良い方法なのではなのではないかと思いました。
同時に、自分起点であり且つ人の持つ普遍性を捉えてスケールできるようなビジネスを考えることに非常に苦労しました。
そして、エスノグラフィをしっかり行い、熱のこもったサービスにすることが大切であることを学ぶことができました。
ホリスティックな実践知
Xデザイン学校は、可能な限り実践に近い形で新規事業開発をシミュレーションすることで包括的(ホリスティック)に学ぶ機会を提供している場だと常々感じました。企業相手にプレゼンする。だからリアリティがあり、当然難しい。
どの対象だったりどんな状況であっても絶対的に有効な必殺技はない。UXデザインを体系的に学んだだけでは使いこなすことはできず、状況に応じた使い方が実践できてこそだと思いました。
普遍性と雑味
私の中のUXの考えが一気に進んだ感覚があったのが、「普遍性」と「雑味」を知ったタイミングでした。
「普遍性」がなければスケールしない、「雑味」がなければ他と変わらない。
UXデザインというと調査においてユーザーの尖ったものばかりを探すイメージでしたが、「あるある」に気づくことができることが大変重要だと考えるようになりました。
この2つを整理できるようになってから、ある個人の持っている普遍性と雑味、あるサービスの目指している普遍性と雑味について、日々の暮らしの中で少し捉えやすくなった感覚があります。
また、ユーザー体験ばかり考えているとビジネスとしてスケールしないので、得られたインサイトを概念化してサービスアイデアに落とし込めるよう、ビジネスセンスや教養を磨いていこうと思います。
他人を知る大切さ
自分はチームのリーダーをさせていただいたのもあり、自分で判断しなければならないことが多く正直言って大変でした。
チームでのワークを通じて感じたことは、自分一人では考えがつかなかったであろうアイデアに到達しやすいということです。
当たり前のことですが、自分と他人は違う人生を歩んでいるし、自分と全く同じ人生を歩んでいる人は自分だけ。
仕事においても職能が高い低いは関係なくて、自分以外の人生を歩んでいる、それだけで尊敬できると思うようになりました。
これは当然リサーチにも言えることですが、他人を尊重する考えを持ち、ユーザーやチームメンバと「共創」する姿勢は大切にしたいと思いました。
最後に
今回のベーシックコース参加にあたり、絶対に続けようと思ったのが講義後のnoteです。全10回の講義の後に必ず数日以内に書いていたのもあり、学びを振り返る際に非常に役立ちました。
また、振り返りを書くことにそれほど抵抗なく継続できる自分にも気づくことができました。学びを得たらアウトプットする習慣は続けていきたいです。
浅野先生をはじめ、同じチームの皆様やベーシックコース同期の皆様には大変感謝しています。
1年間、本当にありがとうございました。
引き続き、マスターコースで学びを深めていきます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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