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ゴールドウィンの廃棄量改革、AIパッケージデザインで売上好調、都市計画をマップ化!などの話(コンワダさん58週目)

 こんにちは、株式会社アーキロイドのコンワダです。今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します。バックナンバーはこちら

ゴールドウインが型紙改良で廃棄量3分の1へ 慶大発シンフラックスと協働

ゴールドウィンが製造工程の廃棄物削減に向けた新たなプロジェクト「シン・グリッド(SYN-GRID)」を発表しました。慶大発スタートアップのシンフラックス社(Synflux)と共同し、同社が持つ独自のパターンメイキング技術「アルゴリズミック・クチュール」を応用します。衣服の生産工程で廃棄される繊維は15%もあるとされており、シンフラックスはその削減に向けた技術開発に取り組んでいます。今回のリリースでは「シン・グリッド」を用いた「ニュートラルワークス」のフリースクルーなどの商品が発表されています。AIやコンピューターによって人よりも早く合理的に無駄を削減できるパターンを作る一方で、ドレープやカーブなどの廃棄をなくすという観点では非合理的な線や人間の感性を行き来することで、今回の商品にまでたどり着いたそうです。
 実は当社もアルゴリズミック・クチュールの初期段階にシステムの開発に参加していたご縁もあり、今週社内で一番盛り上がった事例(コンモリさん)でした。当時の記事は▼

味の素、AIによるパッケージデザイン開発で「マッケンチーズ」の売上は計画比1.5倍に

 パッケージデザイン開発とマーケティング・リサーチを行う株式会社が、味の素の新商品「マッケンチーズ」のデザイン開発に、パッケージデザイン評価サービス「パッケージデザインAI」を導入したそうです。
 作成した複数のデザイン案の「高級感・上質感」などを評価させ、結果を元にデザイン案に修正を施すことを繰り返しました。結果としてこれまで味の素がパッケージデザインにかけていた期間もコストも減少し、売上は計画比150%と好調のようです。

記事より

 「生成」がバズっていますが、他方で「評価」も重要なキーワードです。高いとか大きいといった「定量評価」は誰にでもできますし、機械でも評価可能です。しかし高級感や好感度などの「定性評価」は人ですら客観的な評価が難しいところです。AIの定性評価が概ね正確で、味の素が消費者に与えたい印象備えたパッケージを作ることができているわけです。ちなみにパッケージデザインAIには評価だけでなく生成AIもあるそうですよ。人とAIの協働がクリエイティブな分野で、しかも実務で実現していることがワクワクしますね。

都市計画や交通政策をマップ化!My City Forecast (MCF)

 Tweetに大事なことは全部書いてありますのでここでは軽く。MY CITY FORECASTは、現状の人口分布・施設配置データをもとに、2015年~2040年に想定される居住地域の環境を可視化しています。これからの都市をどうなっていくのかを知り、自分たちの生活にどのような影響が出るかを考え、今後の都市をどう計画するか、に役立つようにと作られています。ヨーロッパの”市民”はまちづくりに対して積極的に関わり、それに対して日本人はその意識が低いと対比的に語られがちですが、こうしたツールを通してまずは”知ること”が一般的になっていくと良いと思いました。私も実際に触ってみましたが、みなさんも自宅や職場の近くを見てみると楽しいですよ。

まとめ

 今回の注目は何と言っても味の素のパッケージの事例でしょうか。「ここ最近はAI画像生成の事例が多く」という枕詞を毎週のようにこすり続けてはや3ヶ月?テキストから絵画や動画や3Dモデルが生成されたニュースに溢れていました。そんな折にたまたま目にした1つのTweet。開くと内容は一ヶ月前のリリースでしたが、大変興味深いものでした。
 余談ですが、「不動産情報サイト利用者意識アンケート、物件検索でスマホ利用率が93%と過去最高」という記事もあって、そりゃそうだろうなと思ったり。非接客型の接客を利用した人はまだ3割程度だが、今後活用してみたいサービスとして最多の回答が賃貸の「IT重説」である一方、賃貸の「オンライン内見」は使いたくないという声が多数派だそうです。最近引っ越した私も内見は現地に行ったけど重説はITでしたので、自分多数派なんだなぁなんて思いました。皆さんはいかがでしょうか。それではよい週末を。最後に「スキ♡」を押してくださると嬉しいです。
(文責:つ)


「今週、社内で話題になった事例」 について
株式会社アーキロイドの社内で話題になった事例(ニュース、リリース、書籍、動画、論文などなど)のうち、いくつかをご紹介します。元記事の配信時期は必ずしも今週とは限りません。数ヶ月前、数年前のものもあるかもしれません。

社外にこれを発信することで、
①アーキロイドメンバーが日々どのようなことに目を向けているのか、を知ってもらいたい。
②せっかく読んでもらえるなら有益な情報をお届けするために、自分たちの情報感度をもっと高めていきたい。
という目論見があります。

メンバーも大半が30代に差し掛かってきたので、備忘録という意味合いが一番強いかも。ご笑覧ください。

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