小説・からっぽの光(いしい しんじ)
こんにちは!アーキロイドの福井です。
住宅の本を紹介していきたいな〜という話をアーキロイドの皆に話していたのですが…今日は《うつわ小説》をご紹介。
鎌倉のギャラリーを拠点に、日々のうつわを世界に伝える活動を続ける「うつわ祥見KAMAKURA」の祥見知生さんの願いに応えて、いしいしんじさんが《うつわ小説》を書いてくださったんだそう。
ただ、器が登場するから《うつわ小説》というわけではない。
「わたしも、よく知らない」
先輩は朗らかに笑って
「でも、おもしろそうじゃない?」
こういう人なんだよな、牧野先輩。
そんな「うつわ」から、話が展開していく。
誰かにまじめに暮らしてほしいうつわは、留守中の部屋だったり。
朝日の余韻が残るうつわは、部屋だったり。
(ちょっと無理やり、住宅に関わる部分を抜き出した。)おいしい料理が盛られる器もちろん登場するのだが、感情や不条理、人間関係、環境と全てがうつわの連鎖に感じてくる。読む時の心に応じて、うつわの見え方が違う不思議な小説だ。
五角形に折られた紙に包まれた本が届いた。
とっても素敵な装丁から、物語が始まっているようで美しい。福井
『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
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