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訪れた人を圧倒するバブル建築 東京国際フォーラム×ドーナツを堪能【東京有楽町】
私達の身の回りに当たり前にあって、日々の生活を豊かにしてくれるもの、それは建築と甘いもの。
このnoteでは、建築好きの私やま菜がおすすめしたい建築と甘いものを紹介していきます。
今回訪れたのは、東京駅のお隣の駅、東京有楽町。
丸の内のビジネス街や華やかな銀座の街、緑豊かな皇居や日比谷公園に囲まれた有楽町の駅前に、とっておきの建築と甘いものスポットがある。
1.有楽町駅前のランドマーク 東京国際フォーラムを訪問
そんな有楽町の駅をでてすぐの場所にみえてくるのが、今回の目的地である東京国際フォーラムだ。
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東京国際フォーラムは元々は旧東京都庁が建っていた跡地に、1996年に建てられたホール、展示室、会議室、商業施設や美術館などの複合施設だ。
東京駅と有楽町駅を結ぶ緩やかにカーブした敷地に7つのホールや33の会議室、レストランやカフェ、美術館などが詰め込まれいる。
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建物の建設にあたっては日本で初めてとなる国際公開コンペが行われ、アメリカ在住の建築家ラファエル・ヴィニオリ氏の案が採用された。
【東京国際フォーラム 施設情報】
住所:東京都千代田区丸の内3-5-1
行き方:有楽町駅より歩いて約1分、東京駅より歩いて約5分
竣工:平成8年
設計:ラファエル・ヴィニオリ建築士事務所
入館料:無料
敷地は東側に線路にあわせた緩やかな曲線がある不整形な形となっているのが特徴だ。
ラファエル・ヴィニオリはこの不整形な敷地に対して、東側にはカーブに合わせたガラス棟を、西側には敷地形状に合わせてだんだんと大きくなる4つのホールを配置する案を提案した。
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2つの棟の間は「パブリックプラザ」と呼ばれる広場兼通路が設けられていて、一見するとシンプルだが明快で合理的な配置案となっている。
不整形な敷地に無駄なくボリュームをはめ込みつつ、線路からメインのホールを離してガラス棟で大きな壁をつくっているのも実に巧みだ。
2.クリスピークリームドーナツの絶品ドーナツで幸せのひとときを
そんな2つの棟の間にありパブリックプラザに面しているのが、今回の甘いものスポット、クリスピー・クリーム・ドーナツ 東京国際フォーラム店だ。
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クリスピー・クリーム・ドーナツは1937年にアメリカで誕生したドーナツ店で、ここ東京国際フォーラム店は2022年にオープンした新しい店舗だ。
東京国際フォーラム店では、提供するドーナツを店内で製造しているのも特徴で、ガラスの向こうで製造されるドーナツを見ることができる。
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店内のインテリアもドーナツデザインとなっていて、ドーナツ型のテーブルや椅子で、出来立てのドーナツをいただくことができる。
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今回頂いたのはカラフルなチョコがまぶされた定番ドーナツ チョコスプリンクルと、セサミストリートコラボのドーナツ エルモ ストロベリーだ。
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実はクリスピー・クリーム・ドーナツは初体験だったのだが、作りたてのもちもちとした生地と甘いチョコレートの組合せが絶妙でとても美味しかった。
イチゴの酸味がアクセントになっているエルモ ストロベリーは期間限定らしいが、クリスピー・クリーム・ドーナツではこうした期間限定コラボもよくおこなっているようなので今後も大注目だ。
3.思わず息を呑む美しいアトリウム空間を堪能しよう
ドーナツを堪能したあとは、東京国際フォーラムを見学。
東京国際フォーラムは先ほど述べた通り明快な構成が特徴だが、だからと言って建築も単純かというと全くそんなことはない。
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巨大なボリュームがダイナミックにせり出す宇宙母船のようなホール棟もすごいが、何と言っても注目なのが、湾曲した巨大な吹き抜けが圧巻のガラス棟だ。
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この巨大なアトリウムは、先端にある巨大な2本の柱とキール鉄骨と呼ばれる梁によって支えられている。
アトリウムを見上げると目に飛びこんでくる大屋根は、まるでノアの箱舟の船底のようでもある。
このアトリウム空間には、3600枚ものガラスパネルが使われている。
国際コンペが行われたのは、日本がいわゆるバブル期だった1989年だが、今の日本で会ったら絶対に実現しなかったであろう大胆で贅沢な空間を堪能できる。
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ガラスのアトリウムを上っていくと、東側にまとめられた会議室群に繋がる空中回廊がある。
まさに空中散歩をするようにアトリウム上空を歩くことができるイチオシのスポットだ。
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今回はガラス棟のアトリウムに注目したが、東京国際フォーラムでは他にもダイナミックな柱で支えられた大空間の展示スペースがあったり、相田みつを美術館などの文化施設もあるので、訪れた際は是非散策してみてほしい。
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4.あわせて訪れたい有楽町のおススメのグルメ建築
せっかくなので、東京国際フォーラムとあわせて訪れたい有楽町の建築についても少し紹介したい。
(有楽町エリアには本当に素敵な建築が多いが、ここでは食事もできるおススメ建築ととして2建築を紹介する)
1つ目に紹介するローヤルは、線路の反対側にある東京交通会館の地下街に入る喫茶店だ。
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東京交通会館は、前々回の東京オリンピックの翌年の1965年に完成し、当時流行しつつあった屋上の回転レストラン(2020年に回転は停止)を取り入れたことでも知られる建物だが、そんな建物ができた当時から入る老舗の喫茶店がこのローヤルだ。
店名の通り王室を思わせる煌びやかなインテリアが特徴なのだが、内装は格式高さを感じつつ、お城のようにくり抜かれた大理石の腰壁など、どこか遊び心のようなものを感じるのも面白いところ。
店内にはステンドグラス風の照明壁が設置されていたりと、地下空間であることを忘れさせてくれる楽しいしかけも沢山ある。
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メニューはパスタ、カレー、ご飯ものなど種類も充実しているのも嬉しくて、老舗店ならではの懐かしくも優しい味を堪能できる。
【ローヤル 施設情報】
住所:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館 地下1階
行き方:有楽町駅より歩いて約1分
竣工(創業):昭和40年
設計(建築全体):三菱地所設計+芦原義信
営業時間:
平日 8:00~19:30
土日 11:00~18:30
公式Webサイト:https://www.kotsukaikan.co.jp/food_shopping/food_tea/85/
SLIT PARKは東京国際フォーラムの向かいに建つ新国際ビルと新日石ビルの間のL字の通路をリニューアルしてつくられた路地空間だ。
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「都市の隙間を公園化する」というコンセプトの元、日陰者だったビルの隙間を公園化して、既存の建物の通路や屋内空間と接続しながら新たな動線や+αの空間が生み出されているのがとてもユニーク。
キッチンカーやバースペースの他、イベント時にオープンする屋台などとも連動し、有楽町の隠れた注目スポットとなっている。
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【SLIT PARK 施設情報】
設計:三菱地所設計+Open A+TAAO+東邦レオ
住所:東京都千代田区丸の内3-4-1
行き方:有楽町駅より歩いて約1分
竣工:令和4年
今回は第5回ということで、有楽町エリアの建築と甘いものを紹介しました。
どの建築も素晴らしい体験をもたらしてくれる名建築なので、皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。