草間彌生、ロンドンでの人気
草間彌生氏は、日本のアーティストであり作家です。
ロンドンでの彼女の展示会は、一瞬でチケットが売り切れ、会期を延長してもさらに全て完売するほどです。
やっとの思いでチケットを手に入れたので、様子を撮影してきました。
彼女とって、芸術の体験とは、ただ見るではありません。作品の中に入り込んでいくことでもありました。
彼女は家族の反対を押し切って、幼少の頃から絵を描き始めました。
若い頃をニューヨークで過ごし、戦後の反日風潮のある中でも自分を表現しようとします。
しかし、日本に帰国後、精神的な問題を抱えるようになり、生涯にわたって急性幻覚を見るようになりました。それは彼女にとって辛いものでもあり、一方で彼女の芸術そのものでもありました。
視覚的な幻覚の中で、見渡す限りの点が彼女を覆い隠してゆく感覚を覚えます。草間の芸術は、この「自己忘却」を共有するよう私たちを誘います。通常、私たちがアートを体験するとき、自分と作品との間には明確な区別があるはずです。しかし、草間はそれをわざと混乱させる。彼女は私たちに、まるで部屋の一部になることを求めているのです。
彼女の芸術は彼女自身から必然的に生まれてきたということがこの展示から理解することができました。
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