松山城土砂災害 ③ 発災前後の状況
ポイント
崩れ落ちてはいないが、変状は発災10日前に発生していた
工事中に発災の可能性も否定できず、更に被害が拡大していた可能性がある
発災した地点は「城山公園(丸之内)緊急車両用通路災害復旧工事」が発注されていた。その最中、今回の土砂災害は発生した。工事では7月1日から7月2日にかけ降雨により擁壁の変状が一気に促進した事が工事写真にて確認出来る。
令和6年9月10日部分公開決定通知により受領。
変位量、水平方向:約1.1m 鉛直方向:約0.7m
今回の発災は、7月1日~2日にかけて崩落が始まり、たまたま住宅街まで流下しなかっただけ。
変状した重力式擁壁の撤去
バースター工法にて重力式擁壁破砕の為、擁壁背面土砂掘削
変状した重力式擁壁の撤去
バースター工法施工:破砕・撤去
撤去完了:ふとん籠の割り栗石重機足場に使用していると思われる。
重力式擁壁自体の滑落は無いが、一部コンクリートの破片や割り栗石等は土砂の一部として崩落
崩落は擁壁背面土砂掘削の緊急車両用通路側から発生している。
電線管、送水管は防護されていた為、滑落には至っていないが大きく変位している。
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