熱海土石流原因究明プロジェクトチーム

熱海土石流災害の真相究明やってます 熱海市百条委員会・静岡県特別委員会に参考人として参加 著書:「TRUTH熱海土石流の真実」 熱海市伊豆山真相究明の会・後発弁護団を支援 最近は松山城土砂災害の真相究明 ✉shimizu@cim-tech.jp

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最近の記事

松山城土砂災害 ⑬ 地滑り

第1回目松山市緑町土砂災害対策技術検討委員会資料に地滑りの記録がある 令和5年7月1日緑町で冠水の報告が記録されている 今回発災した土石流の流下箇所には下水道が整備されていた 7月10日に報告される土砂災害により 流下経路が変わった事で発生した可能性がある その直後令和5年7月10日、指定管理者から地すべりの報告 今回の土砂災害と同じ場所で2年前に地滑りが発生していた 写真で確認すると緊急車両用通路の一番高いところ YSP25~30の斜面で発生している この災害を受けて

    • 松山城土砂災害 ⑫ 本当の発災原因

      ここでは多くは語らないが 松山市が触れられたくない今回の本当の発災原因 本日掌握 わからないのは愛媛県 このままでは、意味なく巻き込まれる 可能性の話になるが、民事訴訟、住民監査請求の可能性あり 民事は松山市、住民監査請求は愛媛県

      • 松山城土砂災害 ⑪ 中立性

        第8回連絡調整会が開催されていた 愛媛県の立ち位置が判らない この検証委員会が設置された目的は「発生メカニズムの解明や 再発防止に向けた検討を行うため」と自ら宣言している 今回の調整会議の結果で特に気になるのは下記の記載 『技術検討委員会の検討範囲外である緊急車両用道路の設計や管理の妥当性等については、松山市が施設管理者として検証すべきであることを県から改めて伝達(愛媛県)』 最もセンシティブな部分である事は愛媛県砂防課も良く理解している部分 なぜ、原因に最も密接した部

        • 立体模型(熱海土石流)

          令和3年7月3日 熱海市伊豆山逢初川土砂流出事故 初めて熱海に赴き被災者と会う 地元の住民からの要望「立体地図作れないか?」 唐突な要望と思えたが、何となく出来そうなので 引き受けた 下記は完成直後の動画。50MBあります。 この立体模型 熱海市百条委員会もフル参戦 地元の方に寄贈してしまったので リメイクしようか考え中 #私の作品紹介 #熱海土石流

          松山城土砂災害 ⑩ 擁壁変状-傾倒

          技術検証委員会報告書では「道路変状は擁壁自体の沈下や転倒では無く、斜面の下方向への変形(=斜面変形)が原因」とまとめている。 これは、先に斜面が変形したことにより、道路変状が起きた事を結論づけており、緊急車両用通路の道路拡幅工事が原因では無いと言うことを意味する。 擁壁の沈下量に関しては即時沈下の算定も行われている。 この算定では擁壁底盤幅に基礎幅を示しているがそのまま躯体の寸法として採用したり計算ミスと思われる数値も確認出来る。 上記計算には土圧が考慮されていない。 擁

          松山城土砂災害 ⑩ 擁壁変状-傾倒

          松山城土砂災害 ⑨ 発災は10日前から

          7月2日の段階で擁壁が変状の域を超えて崩落した状態った。 通行規制も行われている状況から 「災害発生」は令和6年7月1日~2日 運良く住宅街まで崩落せずに留まった状態だったと理解している。 擁壁の安定計算 傾斜地における地耐力の性検証 擁壁の一部破砕撤去を考慮した法面安定計算 いずれも、必要安全率を大きく下回る結果となった。 これは雨水の流入や地震等が無かったとしても、何時崩れてもおかしくない状態で、擁壁撤去工事中、通勤通学の時間に災害が発生していた場合、更なる惨事となっ

          松山城土砂災害 ⑨ 発災は10日前から

          松山城土砂災害 ⑧ 法面安定計算

          緊急車両用通路の擁壁は撤去、除荷された状態だった 技術検証委員会は、擁壁が無いので擁壁等の影響はなく 斜面そのものが崩壊し、緊急車両用通路に影響を与えた内容の資料を公表 法面だけの安定計算を行い安全性の確認を行う 斜面安定解析式は「修正フェレニウス法」を用いる。 土質乗数は令和6年の報告書にある簡易貫入試験の結果等を参考に 下記の係数を用いることとした。 単位体積重量:17kN/㎥(乾燥) 内部摩擦角 :25.6度 粘着力_C_:考慮しない 必要安全率 :1.2   計算

          松山城土砂災害 ⑧ 法面安定計算

          松山城土砂災害 ⑦ 傾斜地上の地耐力

          ⑥で示した安定計算結果は既にNG判定が出ているが、 平坦な地盤の場合を想定して算定した結果となっている。 擁壁が傾斜地上に設置する場合の更に不利な条件となる事から 擁壁工指針では傾斜地上の検証方法も示されている。 結論から言うと、安定性は極め低く自重でいつ滑り落ちてもおかしくないほど低い安定性を示す結果となった。 下記が算定結果だが、許容支持力度がほぼゼロ! 擁壁云々の前に斜面自体が自重に耐えきれない状況 擁壁設計は数多く手がけてきたが ここまで低い数値は見た事が無い そ

          松山城土砂災害 ⑦ 傾斜地上の地耐力

          松山城土砂災害 ⑥ 地耐力不足

          地耐力とは地面が擁壁を支えられる力 標準設計を用いる場合条件に適合しているか検証する必要があり その検証項目に地盤の安定性は当然のように求められる。 令和6年に行われた簡易土質試験の結果から地耐力(長期許容支持力度)を求める。上の図は横断図に着色したも、青い台形型が重力式擁壁で赤い範囲がNd値20以下の不安定土隗の範囲。 補足でN値とNd値は違う単位なので換算表を載せておく 「⑤重力式擁壁の重さ」で鉛直荷重66.926kN/m 長期許容支持力度     鉛直荷重   

          松山城土砂災害 ⑥ 地耐力不足

          松山城土砂災害 ⑤ 重力式擁壁の重さ

          その名の通りコンクリートの重さで背面の土砂を抑えるタイプの擁壁 重力式と言う名の通り重い 背面土砂の土圧(灰色)を自重(青色)で抑える構造となる。 力を合成すると地面に赤い矢印の力が働き、地面はこの合成した力を、余裕をもって支えられなければならない。 擁壁の大きさは上記の通り 擁壁の重さの他に背面の土砂の荷重などを足し込んでいくと 鉛直荷重で66.926kN/mとなった 擁壁の前面の角にかかる荷重が1㎡あたり約7tと言う事になる

          松山城土砂災害 ⑤ 重力式擁壁の重さ

          松山城観光 ②

          2度目の松山城 何処を切り取っても絵になる

          松山城土砂災害 ④ 重力式擁壁

          要約 土木設計コンサルの評価は設計ミス・設計時の検証不足により緊急車両用通路にクラックなどが発生 令和5年度の設計報告書に下記の記載がある 「斜面の崩壊跡地に盛土された緩い地盤の上に重力式擁壁を構築した為、地盤反力不足による沈下で擁壁が傾き、舗装もクラックが生じている。」 重力式擁壁の問題点として下記の3点を上げている ① 重力式擁壁基礎地盤の支持力不足 ② 終点側の崩壊地の影響(表層地すべり) ③ 擁壁基礎底面の傾斜による縦断方向の微少なすべり いずれも、重力式擁壁

          松山城土砂災害 ④ 重力式擁壁

          松山城観光 ①

          松山城 四国は23年前に一度来ただけ 愛媛県はかすっただけで松山は初めて 今回、気まぐれで松山入り さっそく松山城を拝見させて頂いた なかなかの迫力 写真がいまいちなので、次行くときは14-28mmのレンズを持参したい 意味ありげな井戸

          松山城土砂災害 ③ 発災前後の状況

          ポイント 崩れ落ちてはいないが、変状は発災10日前に発生していた 工事中に発災の可能性も否定できず、更に被害が拡大していた可能性がある 発災した地点は「城山公園(丸之内)緊急車両用通路災害復旧工事」が発注されていた。その最中、今回の土砂災害は発生した。工事では7月1日から7月2日にかけ降雨により擁壁の変状が一気に促進した事が工事写真にて確認出来る。 令和6年9月10日部分公開決定通知により受領。 変位量、水平方向:約1.1m 鉛直方向:約0.7m 今回の発災は、7月1日

          松山城土砂災害 ③ 発災前後の状況

          松山城土砂災害 ②

          ポイント 技術検証委員会は責任論を議論しない 第3回松山市緑町土砂災害対策技術検討委員会の開催 出来れば参加したかったが・・・・・ 公開質問状も用意したが この技術検討会の公表を見てから対応策を考える事とした 下記のホームページに記載から検証 この記載が気になったので 愛媛県砂防課に直接確認させて頂いた 質問 緊急車両用通路は発災地点の最上部に位置し 発災の原因と密接な関係にある これを抜きにして原因究明は出来ないのでは無いか? 解答 緊急車両用通路は松山市が管理し

          松山城土砂災害 ①

          最初に感じたこと:原因究明捏造疑惑 熱海市伊豆山土石流災害と同じ、何が同じかと言うと2点 ひとつは、災害の状況で流動性の高い土砂 もう一つは、行政側の検証委員からの公表 「パイピングホール」「源頭部」「雨水流下経路に対するバイアス」「重要施設の無視」「原因究明の複雑化」・・・・・ おそらく、静岡県の公表資料を参考に進めている。 章立てや調査方法を参考にするのは構わないが、 おかしな原因究明まで参考にするのは納得し難い。