
疑心暗鬼
もう12年くらいコンビニでPOPを書いている。
12年もやってると、良いことも悪いこともいろいろある。
いろいろある中でも、落ち込んだり悔しかった出来事ってのは、結構引きずってしまう。
いつだったか、以前勤めていた店で、あるサンドイッチのPOPを勝手に外されて捨てられてことがあった。
昔の私はまだ未熟で、POPのサイズが売場の邪魔になっていたことに気付いておらず…そのPOPの影に入り込んでしまったサンドイッチが1つ廃棄になってしまった。
件のPOPとその廃棄になったサンドイッチが、お買い上げテープでぐるぐる巻きにされ捨てられていたのを オーナーが見つけてくれた、という出来事だった。

廃棄の時間帯から推測すると、POPを外したのは夜勤のメンバー(と思われる)。
普段顔を合わさないので、文句言いたくても言えなかったからそんな行動に出たんだろう、でもこのやり方はアカン!とオーナーは言ってくれた。
確かにショックは大きかったけど、なるほど、売場で邪魔にならないサイズや付け方ってのがあるわな、と気付きもあった。
でもぐるぐる巻きにされたPOPの姿は、今でもトラウマだ。
そして今日の午後。
前日に書いて貼ったPOPが、なくなっていることに気づいた。
しかも、お客様とそのPOPを通じて会話したので、午前中にはあったはず。
しかもそのPOPはダンボールの板に直書きしたもの。
え、誰が外したの…Mさん?店長?オーナー?まさかのお客様?
私ずっと店にいたのに…何も言わずに外すって、何かまずいこと書いた?
モヤモヤした気持ちのまま、入荷してきたパンを売場に並べていた。
下の段に並べようとしゃがんだ時、目の端に飛び込んできたのは…
あった。あのPOPだ。
何かの衝撃で固定していたテープが切れて、ダンボールに書いたPOPだったので自重で後ろにストンと落ちていただけだった(笑)
みんな、疑ってごめん…。

改めてしっかりガムテープで固定しながら、モヤッとした気持ちの根っこはあのサンドイッチのPOPだなと思い出したので、今日のネタにしてお焚き上げ。
いや、やっぱり一生忘れない。忘れられないだろうな。