イールドカーブコントロールからの脱却シナリオ
投資猫レイです。
日銀は、植田新総裁の下で、イールドカーブコントロールを撤廃すると予想しています。
しかし、突然のイールドカーブコントロール撤廃は、マーケットに大混乱を引き起こす可能性があります。
今回は、イールドカーブコントロールからの脱却シナリオについて考えます。
まず、イールドカーブコントロールが、突然、放棄されることはないと予想しています。突然の放棄は、国債利回りの急騰を引き起こす可能性があり、日本国債の格下げすらあり得るからです。
イールドカーブコントロールからの脱却には、2つのシナリオがあり得ると予想しています。
変動幅の再拡大→撤廃
1つ目のシナリオは、イールドカーブコントロールの許容変動幅の再拡大です。現在0%から±50bpに設定されている変動幅を75bpや100bpに拡大する、という選択肢です。
この選択肢のメリットは、急激な金利上昇を回避できることです。例えば、変動幅を75bpに拡大した場合、0.75%が金利上限になるので、それ以上の金利上昇は阻止できます。
一方で、デメリットは、マーケットは即座に更なる変動幅拡大を予想することから、金利上限を維持するために多額の国債買入が必要になる可能性が高いことです。
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