SDカードの高速化はどこまでいくのか。プロ用のSDカードの品質とSDカードの選び方
SDカードはNintendo Switchなどのゲーム機にも利用されていますし、Android携帯にも使える機種があります。
小さくて比較的安く、軽いので持ち運びに便利なSDカードですが、動画撮影のためにカメラを購入したときにSDカードを一緒に購入しようと思ったら、メチャメチャ速いSDカードがあったので、今回はSDカードを詳しく解説していきます。
SDカードの大きさ
SDカードはノーマルの大きさのものと、ミニ、マイクロがあります。
現在の主流はマイクロですが、ノーマルの大きさも比較的流通しています。
ミニSDカードは、スマートフォンが出る前の携帯電話などに使われていましたが、すぐにマイクロが出たためでしょうか、今はほとんど見かけません。
私はあることも忘れていました。
実際の大きさの比較はELECOMの公式サイトに載っているので、そちらをみてください。
SDカードの規格
SDカードは容量の違いで3種類ありますが、その他に細かな規格が多数あります。
違いを全て説明するのは大変なので、参考サイトをリンクしておきます。
以下、抜粋しながら説明していきます。
手持ちのSDカードで対応表を作りました。価格コムの引用と合わせて見て下さい。
1:最大転送速度
最大転送速度はメーカーが独自に記載しているのが驚きですが、参考程度にしかならないのも驚きです。
メーカー独自で測定しているとはいえ、明確に記載しているのはそれだけ自信ある現れだと思います。
最大転送速度が速いのはSONYのSDカードで読み込みが300MB/sで書き込みが299MB/sのものがあります。
私の手持ちでは、SONYの128GBのSDカード、R:277MB/s W:150MB/sが一番速いです。
マイクロSDカードでは、SanDiskの256GB、読み込み170MB/sで書き込み90MB/sのものが一番速いです。
2:UHSスピードクラス
最低保証スピードがあるのも調べて驚きました。
自動車のスペック表でも最高出力はありますが、最低保証の出力は記載されていません。
SDカードは自動車とは違いますが、最低でもこれくらいのスピードが出ますよというのがわかるのは、ユーザーに優しいですね。
3:ビデオスピードクラス
ハイビジョンが標準になってからずいぶん経ちますが、最近は4Kのテレビも普及帯に加わってきました。PS5では4Kで120Hzの再生ができることを謳っていますし、YouTubeでは4Kの動画も扱っていることから、4K以上の撮影ができる機器も一般ユーザーが手に入れ始めています。
2021年9月に発売されたGoPro HERO10も4K以上の録画に対応しています。
この規格も最低スピードの保証をするもので、マイクロSDカードにはあまり記載されているのを見かけません。
4:UHS-I/UHS-II
理論値の最高速度を示したもので、実際には約束されない数値ですが、ⅠとⅡでは倍以上の差があるので、速さを求めるときの基準になるのではないでしょうか。
5:規格
最大容量を定めているというよりは、時代に合わせて取り扱う要領が増えたため規格を作ったという方が当てはまるかもしれません。
今のところ2TBまでですが、価格が安くなって転送速度も上がれば容量がもっと大きいものも制定されるかもしれません。
フォーマットの関係ですぐには実現しそうにはなさそうです。
SSDがもっと小さくて扱いやすい形状になれば、SDカードの消滅もあり得るかもしれません。
6:記録容量
1GB=1024MBですが、最近の考え方として1GB≒1000MBとしているようです。
さらに、メーカーによって表示よりもかなり少ない容量のものがあるので、計算方法以外の理由もありそうです。
7:アプリケーションパフォーマンスクラス
レトロパイで実行するSDカードはこの規格が重要かもしれません。
メーカーによって表示がない場合もあるので、選ぶときの要素として覚えておいていいと思います。
8:スピードクラス
どんな条件でも最低ここまでは保証されるという意味でしょうか。
理論値でスピードが速くても、ここの表記が遅いなら購入を考えた方がいいかもしれないですね。
実際に速いSDカードでも、この表示があるわけではないので難しいところです。
オススメのSDカード
個人的にはマイクロSDでは、SanDisk Extreme ProのSDカードが性能重視だと改めて思いました。
並行輸入品なら比較的安価です。
容量と速度の両立だとTranscendでしょう。
512GBでも2021年9月現在1万円を上回っていません。
V30の表記が信頼ありますし、UHSクラスも3なのが安心です。
何よりも偽物が少ないのがオススメの理由です。
最近安定的に供給されているSAMSUNGのSDカードはオススメです。
Nintendo Switchの公式サイトでも取り扱っており、アクセススピードも速いので、価格と性能のバランスも良くてオススメです。
大容量のものもあるので、ニーズに合わせて選択出来るのも良いですね。
SAMSUNGのSDカードはAmazonの在庫が無くなることがあります。SDカードはメーカー直販かAmazonが販売の物を購入してください。
偽物が混在しているので、必ず確認するようにしてください。
カメラが趣味の知り合いに勧められたのがLexarです。一眼レフではCFカードを使っているらしいのですが、SDカードも品質は良いようです。
私は購入したことがなかったのですが、この界隈では有名らしいです。
マイクロSDカードは並行輸入であまり評価が高くなかったので、ノーマルSDカードのリンクを貼っておきます。
安いのが魅力ですが、性能とのバランスも価格並みのようです。
価格コムのサイトでもオススメみたいです。
最後にノーマルSDカードですが、SONYの製品です。
価格はすごく高いですが、防水防塵でプロ用途にはオススメです。
このSDカードはアダプタの性能も選ぶので、アダプタも同時購入がオススメです。
64GBでも2021年9月現在、1万円超えてきます。
以前は不具合があったようですが、Amazonで販売発送される製品は対策モデルに切り替わっています。
私が使っているのがもうワンランク下のモデルです。
十分の速度が出るので、これでもいいと思います。
上位モデルと同じ価格で倍の容量が買えます。
50万円くらいのビデオカメラを持っていて、4K60pもこなすなら上のやつがいいですね。
これらのSDカードには専用のSDカードリーダーが必要です。
ちょっと高いですが、一緒に購入した方が良さそうです。
まとめ
SDカードは身近になっていますが、さまざまな表記があり、使い方によって求める性能も変わってきます。
最も速いものがいいとも限らないですが、SONYの性能の良さにはびっくりしました。
SSDがもっとSDカードのように小さくて堅牢になったなら、SDカードの存在は危ぶまれますが、この先数年はこの状態が続くでしょう。
カメラのバッテリーの容量もあって、長時間の撮影がプロユースのものじゃないと難しいということもあります。
性能を見極めて買うことでSDカードでも十分な性能を引き出すことができると思います。
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