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簡単おさらい「ミステリ『館シリーズ』って? ~ 第2弾 Huluドラマ化・製作決定! ~」

 こんにちわ! 「Book Coverブックカバー」会長・荒谷 朗あらや あきらです!

 歯医者さんの定期検診けんしんで「左下の2ばんめと3ばんめの間があやしいですねえ…」と言われてしまいました。ちゃんと磨いてるつもりなんだけどなあ…。
 みなさんはどうぞ人生の早いうちから歯医者さん通いを!

 さてお正月に地上波で、昨年 配信のHuluフールードラマ十角館じゅっかくかんの殺人』がやってておおっ!?と思ったけど観るもの多くてさらっとだけ観ました。 そのときにこんなCMが!

  • (『十角館の殺人』は)配信スタートから一週間で Hulu累計視聴るいけいしちょう総合ランキング1位

  • 2024年4月の月間・国内ドラマ視聴ランキング1位(リサーチ元は不明)

  • 「Hulu オリジナル部門」で2024年 Hulu 年間視聴ランキング1位

 と大好評の結果をうけてのようです。原作者・綾辻 行人あやつじ ゆきとさんからも信頼された出来できで「ほとんど迷うこともなくOKを出しました」とのことです。

 ところでそんな『館シリーズ』って どんなシリーズ?
 ぼくは今回のドラマ化でようやく『十角館の殺人』を読んだので、同じようなかた、いっしょに知りましょうよ! ではプロフィール!

 伝説の建築家・中村 青司なかむら せいじが建てたさまざまな「やかた」を舞台にした、綾辻 行人あやつじ ゆきとさんによる怪奇かいき 推理小説シリーズ。

 デビュー作『十角館の殺人』を1作めとし、9作まで刊行中。10作でおわることを綾辻あやつじさんが公言してるそうで、現在(25年 始め)は最終作『双子館ふたごかんの殺人』を執筆しっぴつ中だそうです。
 デビューからの代表シリーズが完結間近まぢか!なんですねえ。 そーゆー時期に Hulu が盛りあげてくれるあたりファン層の広さを感じます。

 シリーズの特徴とくちょうあやしい世界観と、読者を驚かせるべくつくりこまれた論理的トリック。おどろおどろしいだけでなく、デビュー作の十角館は新本格しんほんかく」の代表作とされてます。
 「本格」はわかりますが「新」って? それが察せる内容が、十角館の冒頭でキャラクターが語ってます。

「一時期日本でもてはやされた “ 社会派しゃかいは ” 式のリアリズム云々うんぬんは、もうまっぴらなわけさ。 ≪≪ 中略 ≫≫ ミステリにふさわしいのは、時代遅れとわれようがなんだろうがやっぱりね、名探偵、大邸宅だいていたく、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇さんげき不可能犯罪ふかのうはんざい破天荒はてんこうな大トリック……絵空事えそらごとで大いにけっこう。ようはその世界の中で楽しめればいいのさ。ただし、あくまでも知的に、ね」

<新装 改訂版> p.13 l.6-12 

 あらためて読むと冒頭からクセつよいですね…(笑

 「社会派しゃかいはミステリ」と聞くと松本 清張まつもと せいちょうさんをおもいうかべます。
 おそらく当時それが流行はやりすぎて、事件の社会性ばかり語られミステリ部分がおざなり、そんな作品も多かったのがうかがえます。
 綾辻あやつじさんの前にも本格な名作はありますが、やっぱり軽妙けいみょうな文体とダンジョンみたいな舞台装置ぶたいそうちでしょうか。「しん」と言いたくなるオシャレ感。 タイトルは伝統的ですが…(笑

 「絵空事えそらごとで大いにけっこう」と、これは社会派なんかじゃないといきなり読者に宣言せんげんする始まり。 綾辻あやつじさんの気迫きはくとミステリにおける「謎」と「なぞとき」へのこだわりを感じます。

 社会と切りはなしたファンタジック舞台なので、時代性もはなれることになったとおもいます。 おかげでアガサ・クリスティの古典名作みたいに感じれるとこですが、そのぶんトリックや世界観に魅力がないとひっぱれません。 なんせ十角館は1987年 刊行です。ぼくの生まれ年ですよ。

 そんなにも長い間ひっぱりつづけるトリックと世界観。 そしてそれに敬意をもって映像化にいどんで成功させた(ここ大事だいじ!)新世代をも生みだした名シリーズ。
 それが新本格しんほんかくの代表作『やかたシリーズ』です!

 どうでしょう。
 一冊しか読んでないわりに まとめれたんじゃないでしょーか!
 ふしぎと書けば書くほど全巻読破どくはしたくなってきました。 ぼくはまだ、9作もおどろくことができる…!なんとゆーゼータク! ありがとう綾辻あやつじさんと Huluフールー

 ぼくとおなじようなゼータクものが一気にふえたのが昨年。今年もさらにふえそうです。なんとですよ、八王子図書館は4種のはんがあるんですが、いまチェックしたら合計80ぐらいの予約はいってます。

 1 9 8 7 年 ですよ!

 でもふしぎにおもうんですが、いちばん予約はいってるの 2007年の新装 改訂版しんそう かいていばんなんですよね。 うーん…、新しいほうが読みたいもの?ですか? どうでしょうかみなさん。

 それではまた次の記事でお会いできるとうれしいです! 会長・荒谷 朗あらや あきらでした~。


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