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千里の道も一歩から。ペンキ職人への道 2024.11.16
どんな仕事にも、特に職人系のお仕事に共通して言えることが1つある。それは千里の道も一歩から、ということ。当たり前だが職人技を操る職人が初めからそれをできたなんてことは有り得ない。
有名シェフが1日にしてそのレシピと調理法を身につけたのか。大工さんが1週間で棟梁まで登り詰めたのか。美容師が1ヶ月で髪を切れるようになるのか。身近で考えたらすぐに分かることを、人はいざ自分のこととして直面するとこんなはずじゃなかったと諦めたり誰かのせいにして努力することから逃れようとする。
今日はそんな説教じみた重たい話をしたいのではない。
実は10日ほど前から知人のお店のオープン前の準備を手伝っている。ある程度業者さんに手を入れてもらった店内を、自分でやれるところはやっていこうというスタンス。
女性オーナーが1人で。もう1人いるパートナーの方は別店舗での日々の運営があるので忙しい。
商店街の青年部で一緒に街を良くしていこうと活動し合っている仲間なので、困った時はお互い様、できることは手伝いたい。
というわけで挙手して名乗り出たわけなので中途半端な仕事はしたくなかった。僕はサロンのワゴンをペンキ塗りしたことがあって少しだけやったこともあったので、ペンキ塗りを受け持つ事にした。
まず養生から。ここを怠ると後々大変な事になる。ひと通り下調べをして、実際にやると想像の3倍ぐらいは時間がかかったように思える。
窓枠という窓枠と、扉と名のつくものの枠は全て塗るということだったので、兎にも角にも養生しまくった。
マスキングテープ1.5mを4つ半使い、新聞紙とゴミ袋切り開いたものも駆使し、トイレの1番小さい窓でも1時間近くかけて養生した。
日程に余裕を持っていて良かったが、それ以上に時間配分の見積もりが甘くてケツカッチンだったので最後の3日間は細かく工程表を書いて計画的にすすめた。これが幸いして最終日の夜に最後のペンキを塗り終えるところまでいけた時には歓喜歓喜。
朝乾いたら養生外してね、と言って僕の仕事は終わった。
後学のために学んだ事をまとめておこうと思う。
・ペンキ塗りの成功において養生が9割を占める。手を抜くな、面倒くさがるな。
・マスキングテープは太めがいい。大は小をかねる。
・開いて使うビニール袋は70Lが便利
・新聞紙や包装紙も便利
・ハケの他に、メラニンスポンジを用意する
・放置タイムはたっぷりとるべし
上から順に少し解説を。
まず何事もそうですが、準備を怠ると本番はあまり上手くいかない。下ごしらえなくして料理は作れないように、養生なくしてペンキは綺麗に塗れない。
準備物も重要。マスキングテープも太めはマストで、欲を言えば極太ぐらいあってもいい。細かい部分を使えそうな細いのはいらない。なぜなら太いのをハサミで切れば細くできるから。ビニール袋や包装紙は床に窓や扉の枠を塗る時に窓などをガードしたり、敷いたりにも使えるから余分に用意すべき。
そして塗る物の代名詞といえばハケだが、ハケの繊維でラインが必ずできてしまう。しかし広範囲を塗ったり一気に塗布するのにはもってこいなので、1度塗り目はハケ、2度塗り目はメラニンスポンジで塗るのがオススメ。マジで劇的です。メラニンスポンジは激落ちくんで充分。
下地のラッカースプレー(ミッチャクロン)は、夏場だと乾燥早いけど寒くなってきたら1時間ぐらいは置きたい。作業した日は最高気温が20℃近かったから45分置いた。その後のペンキは気持ち的には12時間ぐらい乾かしたいので、1度塗り目と2度塗り目は2晩に分けてやるといいかも。
まとめると、心から言いたいのが『成功させたきゃ面倒くさい部分をしっかりやるこった』です。
千里の道も一歩から。1回の経験で素人職人ぐらいになれた、そんなペンキ放浪記。
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