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シーッ、お静かに 〜Part2〜
ご訪問ありがとうございます。はじめまして、の方はこちら↓もどうぞ。
子どもってうるさい、ですよね。でもまぁ、大人もなかなかにうるさいみたいです。
#私は家族に「少し黙ってて!」と怒られます。
以前書いた記事の今回はPart2。「シーッ、お静かに」Part1はこちら↓
アウトプットがゆっくりな子がいます。
セッションのとき。こちらの質問に対して、答えが頭の中ではわかっているのに、口にするときに詰まってしまう。覚えているのに、なかなか口から言葉として出てこない。そんなお子さんがいます。
#脳内の交通整理が苦手なのかな、と思ってます
「いいよ、ゆっくりで」
そう言っても、自分で自分のことを諦めてしまうかのように
「ううん、わかんない」
と、答えを口にする事を諦めてしまう子も。
ただ、そうは言っても、セッションの時はあの手この手でその子のおしゃべりを引き出し、答えを引き出せるようにこちらも知恵を絞ります。
セッションとは異なり、『正解を言う』プレッシャーはないはずの日常会話でも、なかなか言葉がうまく出てこないお子さんがいます。言おうとするのだけれど言葉が頭の中でグルグルしてしまったり、
『こんなこと言ってバカにされたらどうしよう』
『こんな事を言うのは自分だけかもしれない』
と、「自分の意見」を言うことをためらってしまう。そんな気持ちが度重なると
「別に」
「なんでもいい」
「特にない」
などの言葉でやり過ごす術を身に着けてしまいます。
話す行為は自分の考えをまとめたり、再認識したりする行為でもあります。
人に話すことで、
『あぁ、自分はこんな事を考えていたんだ』
と気付かされた経験はありませんか?
ゆっくりでもいい、話しながらどんどん自分の中に「思い」や「考え」が生まれてくる経験をたくさんしてほしいと思うのです。
#それは夢や希望、未来につながる
さて、お子さんのことを一番よく知っているのは親御さんです。好きな食べ物や趣味、苦手なことや嫌いなものも。お子さん自身が気づいていない面も知っているかも。
お子さんに質問しても全て親御さんが話してくださるときがあります。我が子とちゃんと向き合い、気にかけ、育児をしっかりやろうと真剣に考えている方なんだろうなぁと思います。でも、
「シーッ、お静かに」
です。
隣りに座っているお子さんはきっと自分で伝えられるはず。ゆっくりでも待ってください。
親にしてみれば、子どもの言葉がなかなか出てこなくてもどかしいのかもしれない、子どもが言葉に詰まるのが切なくて見ていられないのかもしれない、初対面だったりすれば、ちゃんと答えないと相手に失礼だと気を使ってくれているのかもしれない。すごくよくわかります。それでも、我が子の「言葉」を待ってあげないと。
子どもの言葉を引き出すことは、その子の考え、思いを引き出すことです。グルグルしてしまう頭の中をそれでも整理して、少しずつ言葉にする。ある子にとっては大変な作業かもしれません。今まで隣にいるお父さんお母さんが代弁してくれて、自分はうなずくだけで良かったのに、それが楽だったのに、急に自分の言葉で話せと言われる。苦痛にさえ感じる。
少しずつでもトライしてみましょう。お子さんに聞いてみてください。先ずは自分の好きな食べ物の羅列からでも。その食べ物がなんで好きなのか、どんな時食べたくなるのか、食べるとどんな気持ちになるのか、それを食べたときの思い出が何かあるのか、、、。
ヒトは好きな食べ物の話をずーっとしていると、だんだん無性にその食べ物が食べたくて仕方なくなるそうです。
#その気持ち、わかる!
ということは、好きなこと、もっと言うと夢や希望をずーっと話していると、その夢や希望がどんどんふくらんで未来が楽しみになってくる、、、とは言えませんか?
そんな単純じゃない、と思います?いえいえ、意外とヒトの脳は単純らしいです。
頭の中で考えてるだけじゃダメですよ。ちゃんと言葉にする事が重要。
お子さんに自分の言葉で語ってもらうことの大切さ、少し伝わりましたでしょうか?
「シーッ、お静かに」
は伝わったかしら?
「友達とは話せてるから大丈夫」
それも一理。でも、いつも快適な人間関係ばかりではありません。「指示待ち人間」にならないためにも、勇気を持って自分の殻の外に発信できる力を今のうちからトレーニングしましょう。
ヒトの脳は単純、というお話をしましたが、人の脳は単純でしかも「騙されやすい」らしいです。
そんな話もまた今度。