運動会、お疲れ様でした
秋の運動会シーズンがそろそろ終わる頃でしょうか?
私のクライアントのお子さんたちも運動会が終わって、すこしホッとした様子。
#行事って緊張するよね
毎年保護者の方からいろんな報告を受けます。
今年の嬉しい結果トップ3!
1つ目。
「ビデオで踊る姿を撮影しようと思っても、みんなに紛れて全然探せなかったんです!」
これのどこが嬉しい報告かって?わかる人にはわかる、、、はず。
運動会に限らず大勢の人が集まる場面で、発達ゆっくりちゃんは目立つことが多いのです。みんながじっとしている場面でじっとしていられない。みんながしゃがんで順番を待ってる場面で一人立ち歩く。前を向く場面で一人あらぬ方向を向いている、、、などなど。みんなと同じ行動が取れないことが多いので、結果遠くからでもどこにいるのかがすぐわかる。
みんなに紛れて居場所がわからなかった、と言うのはみんなと同じ行動が取れていたということで、落ち着いてそこにいた事になります。
それって嬉しい。
2つ目。
「運動会の徒競走で初めて1等賞をとりました!」
これは文句なくとっても嬉しい。
#だって万年ビリだったんだよ!
そして、3つ目。
運動会での様子を撮ったビデオを観せていただいた時、踊る姿、走る姿を見て思った事。
『めっちゃ体幹しっかりしてる!!!』
びっくりするくらい軸がブレてなくてフォームの綺麗さに感動するくらい。保護者さんはというと
「いやぁ、惜しかった。2位だったんですよ」
との事。
「いえいえ、走る姿は他の誰より一番カッコ良い!」
興奮気味で伝えました。
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べすとびじょん式ビジョントレーニングでは、眼球トレーニングの他、感覚統合の基礎感覚を整えるトレーニングや原始反射を抑制するためのトレーニングも行います。
いわゆる視覚だけを鍛えてもなかなか整わない感覚や、発達を阻害していると考えられる反射(本能)が残っている場合が少なくないからです。
『落ち着いてみんなと同じ行動が取れたのなら、それは眼球運動で周辺視野と中心視を整えるトレーニングをやったから、周りのモノや人の動きに集中を削がれる事なく、その場にいられたのかもしれない』
そんな風に考えます。
『1等賞が取れたのはピストルの合図の音を怖がらずに聞けたからかもしれない。体幹がしっかりしてきたこともあるな。左右バラバラの動きも上手になってきたし、、、』
この子は原始反射の抑制トレーニングが効いた気がします。
『走るフォームのカッコ良さは、体感はもちろん、なんといっても固有受容覚、ボディイメージが付いてきたことが大きいかも』
基礎感覚の中の固有受容覚、前庭覚がしっかりしてきたことはつい最近も保護者の方と確認し合ったところでした。
ちなみに基礎感覚の他の感覚、視覚、触覚、聴覚とは異なり、固有受容覚、前庭覚は自覚しにくい感覚です。ここが育ってきたならあともう少し!
こんな風に去年とは違う運動会の様子の報告を受けると、ビジョントレーニングの成果を確認できてとても嬉しいんです。
本当に遊んでいるだけに見えるトレーニングなので、
『何のためにこれをやっているのか』
は、細かく保護者の方には伝えるようにしています。意図がわかるとどこをトレーニングしてて、どこに成果が出るかもわかるので、きっと運動会を見ていても楽しいはず。
「ココが鍛えられてきたね〜」
とか
「ココの部分はもう少しじゃないかな?」
なんて確認しながら、一緒に成長を感じられるのもこの仕事ならでは。
走り込みをすれば足が速くなるのではなくて、一つ一つ丁寧に発達の積み木を積み上げていくのが近道。
左右バランスよく腕を振れるとか、距離感を掴めるとか、足をもつれさせずに動かすとか、、、。
#とはいえ、才能も必要だけど
#みんながボルトにはなれない
運動に限らず、漢字を覚えて書くにしても、サッカーでボールを操るにしても、発達の順番は欠かせないのだけど。
そんな話もまた今度。