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「光る君へ」 第27回 宿縁の命

あらすじ省略。
今回もまた前回とは別の意味でハァ!?な展開だった。
前回のような脳が処理できない不可解さではなく、明確な不可解さだったのが多少マシ(マシなのか!?)。
あと朝廷方面のことはまぁまぁ事実ベースだったので。
自分にはこっちをかき回されるのが何よりストレス。
今回のハァ!?は架空の関係中心だったから、呆れつつももう好きにやってくださいという感じ。「どうすんのこれから?」とは思うけど、ここまで来るとまともに怒るのもアホらしくなってきた。。。
まぁトンデモ大河認定にまた一歩踏み出した感はあるな明らかに。
あれだけ遠くに見えてた「花の乱」の背中がもう目の前に迫ってるではないか。
追い越すんじゃないか?
素晴らしい素材を揃えてるのに本当にもったいないとつくづく思う。


【今日の行成】
彰子入内調度として屏風に貼る色紙を書かされてた。これは史実通り。
激務の合間に二日間も土御門殿に出向いて書かされた。
これって完全に部下の私的利用じゃないの?(今後多発)
「御免被ります!」って入ってきたけど、なんかセリフおかしくない?
それって拒否る時の言い回しじゃない?
武士の時代劇とかで「御免!」って入ってきたり斬ったり?してるから作者さんまたバグっちゃったのかな。
それに花山院を奇矯なお振舞いの多い〜って、あんたのいとこでしょうが。。
せっかくの俊賢と一緒のシーンだったのにお邪魔虫(M長)がいたし、こういうおかしなセリフに気を取られて全然楽しめなかったわ!!
あと皇子誕生で喜ぶ主上のシーンでなんか複雑な顔してたのが気に食わないw


さて例によって雑な感想を。

今回、ガイド本とは結構違った。
撮ったけど編集でカットされたのか、シナリオ段階でカットされたのかはわからないけど(そもそもガイド本ってどういう過程で作られるんだ?)。
倫子による敦康サゲ発言とか定子様が伊周・隆家に向かって「もう身内は兄上と隆家しかいない」ってセリフとか、こちらのツッコミ心を刺激するシーンがなかった。
とはいえ主上と御匣殿のことはやっぱりスルーなんだろうなぁ…。
彰子を入内させれば主上の心が「正常に戻る」って触れ込みなのに御匣殿がご懐妊じゃまずいもんな。
定子様役の俳優さんが演じればいいのに…と思ったけど、主上は二度も“定子様”を失うことになってしまうことになるからやっぱりナシでいい。。

では今回は今日イチ、キモくて(あっ)不可解なソウルメイト周辺話からGO!


【今日のソウルメイト】

  • 石山寺。一旦離れた道長が立ち止まり、方向転換してお互い駆け寄るとこ、スローになって吹き出したわ。昭和の青春ドラマか?

  • まひろ、越前での暮らしの話、宗語のことは話しても、周明とのことは都合よく省いてるんだな。
    嘘はついてない、言わなかっただけってやつ。
    越前のことは話しても今の結婚のことは話さないし、聞かないんだ。

  • 道長との付き合いの方が先だからOKって認識なのか、宣孝の“不貞”(承知の上では?)の腹いせか、それとも平安時代にはこんなことはありふれた出来事としたいのか知らんけど、潔癖なのか不実なのかはっきりしてくれ。

  • あ。ガイド本に久々に訪ねてきた宣孝と「復縁」とあるということは石山寺の時は離縁状態=フリー(少なくともまひろの脳内では)だったからセーフ、ということなの?
    そして娘をいけにえにしといて(道長的にはこれで「身を切った」)自分は出先で元カノ?とよろしくやっちゃう道長(妻倫子、四女威子懐妊中)。
    これも主人公フィルターを通せば「結ばれない者同士の逢瀬」「悲恋」とかに浄化されちゃうの?
    長保元年時点で道長33歳、倫子腹、明子腹各4人計8人の父親なんだよな。
    そういう既成事実?がある男と夫のある女とでソウルメイトとか言われましてもヘソが茶を沸かすんだよな。

  • シネマトゥデイの見出しが「せつない再会」になってて笑った。
    あれのどこが「せつない」??思い遂げちゃってるし、受胎までして!

  • しかしここまでくるとまひろがなぜ頑なに道長の申し出を断るのかがさっぱりわからんな。なんでだっけ??
    北の方、妾問題はもう気にしてないんでしょ(今、妾だし!)。
    今や為時も立派な国司様だし無官の貧乏貴族の娘でもない。
    倫子の手前遠慮?ていうほど倫子と親しいわけでもないし、さんざん関係しといてそれはないよな。倫子に対して罪悪感めいた発言聞いたことないし。
    宣孝には懐妊わかってから罪深い云々とか心の声で言ってたけど。

  • 晩婚でそれなりに周り(いと)から事前にレクチャーあったろうに「懐妊なの…これ?」はないだろうがよ。。

  • エー!「どっちの子かわからない」路線(それでも相当ゲスだけど)かと思ってたら明らかに「道長の子」確定なんだ?
    ますます“ソウル”メイトから遠ざかる気がするけど大丈夫…?
    大弐三位、明子腹の頼宗と関係があったらしいのにどうするんだ?
    この上、実は兄妹だったーって太古の大映ドラマ風味も踏襲するつもり?(その年代まで描かないから好き勝手やってるのか?)
    こっちこそ真の「許されない関係」じゃんね。

  • 宣孝のいびきをやたら強調するのは睡眠時無呼吸症候群での死亡フラグ?

  • しかしこの宣孝の描き方ってどうなの。ここまで寛容な?人物として描く意図は何だろう。これ見てまひろの方に共感する人いるんだろうか。
    宣孝公認だから不貞ではないってこと?
    ソウルメイトとの子だから世間(視聴者)はまひろを支持すると?
    そしてまひろも宣孝の申し出に笑顔で頷いちゃって…どういう情緒なんだ。
    いくら宣孝がいいって言ってるからってさ。。まひろの心中が全然わからん。

  • 賢子を「不義密通」の子ってことにするのはさすがに憚られたから宣孝公認ってお墨付きを与えたのか?
    …公認だろうが何だろうが不義の子には変わらんだろう。

  • 宣孝を桐壺帝にするのか?またまた源氏〜のオマージュっていうか、元ネタエピのひとつにするつもりなのか。源氏〜は全部まひろの体験談再現ってこと?それはもう物語ではなくドキュメンタリーじゃん。
    いくらなんでも紫式部に失礼では。

  • そういえば為時が全然出てこなかったけど、せめてまひろからの文に驚くワンカットぐらいあってもよかったんじゃ?


さてそのほかの感想……

  • 赤染衛門、倫子から頼まれた「艶と明るさ」指導を誤解釈し「閨房指南」をしてしまう…。ハァ…ここって笑うところなの?
    相変わらずの下世話さで全然笑えないんだけど。
    そんなことをやらせるために赤染衛門を出したの?
    「意外にご興味がおありだと(笑」とか、下品なセリフ言わせんな。

  • 道長、屏風和歌を公卿たちに課す。完全に公私混同。
    実資は拒否するが、道長結構しつこく出せ出せと迫ってるんだよな。
    ①10/23 「上達部の役、荷汲に及ぶべきか」と憤慨
    ②10/28 「定めて不快の色有るか」とちょっと道長の顔色心配
    ③10/29 俊賢を通して再度要請
    特に28日条では同じ小野宮流の公任(いとこ)や高遠・懐平(兄弟)が歌を献じたことを「追従してる」と嘆いてるんだけど、公式Xは例によってそういうとこは省略

  • えっ、定子様、平生昌邸移御はスルーでいきなりご出産!?
    道長の宇治別業遊覧による妨害を描きたくないから??
    そこまで漂白するのか。
    せめてテロップや、ナレぐらい入れなさいよ。
    あれじゃ内裏や職御曹司で産んだと思われるんじゃないか?
    主役カップルの架空話には注力するけど、自分が興味ない部分はホントに手を抜く脚本家だな〜。雑オブ雑。雑か下世話かの2択なのがもうね。

  • 彰子入内は割とあっさり。主上の「年寄り云々」のセリフは栄花物語から。

  • 主上「母上の仰せのように左大臣の娘を女御に」前回そんなシーンはなかったけど、カメラのないところであったのね。
    てか、まだ詮子は被害者モードでぐたぐた言ってるのか。ことあるごとに自分の父親の悪口聞かされてきた主上こそ不憫。
    あの場で主上の言葉に驚いてることが全てなんだよな。自業自得。
    SNSでは詮子かわいそうってポストを結構見かけたけど、詮子の描き方自体には同情しても、このドラマの詮子には全然共感できなかった。
    2年後の崩御の時、行成から報告聞いた主上は何の言葉も残してない。もしかしたらこのドラマ中もっともリアルに近く描かれてたのは詮子だったりして。

  • エー!「一帝二后」までも晴明の発案だったのか!(棒)
    道長の発案+行成の説得だとばかり(棒)。
    またまた無欲の道長アピールか。
    無欲っていうよりここまで晴明の言うがままだと単なる無能では?
    晴明、ここにきてずいぶん積極的に政に関わるようになったじゃん。
    道長の体調管理から政争まで…朝廷の実質的支配者は陰陽師だったのか!

  • 太皇太后 昌子内親王崩御は12月1日なので、ラストシーンは長保元年12月のことになる。


この一週休止期間に公式Xがやたらとふりかえりのポスト連投してたけど、結局それらを一度もクリックしないで終わってしまったな。
もしやこのドラマにすでに興味失せ始めてるのかも…(怖!)

第28回 「一帝二后」

『年の暮れ、まひろ(吉高由里子)は道長(柄本佑)との子を出産。宣孝(佐々木蔵之介)は子を賢子と名付け、約束通り我が子として育て始める…』

あーあ、公式が言い切っちゃってる。。。
「どっちの子かわからない」って濁すこともできたはずなのに、ここまでやっちゃうとこがこの脚本家の「らしさ」なんだよな。
これまでで最悪の改変では?
きっとこの先、道長「もしやあの子は…!どうか俺の側で」→まひろ「いいえ!」のループを見せられるんだろうなぁ。。

そんなことより!
予告の最後で伊周が慟哭してたのはつまり…。ついにあの日が来るか。
視聴継続の第一関門通過。
主上崩御の第二関門が過ぎたら自分の視聴意欲はぐっと下がる見込み。
次回は行成の追従ぶりが描かれるんだろうな…。
彼の出自を描いてない以上は単に道長のパシリとして、になるんだろう。
もちろんそれは事実だけど、全てじゃないんだが…脇役の背景なんぞ興味ないよな。しょせん主役以外は「主役を引き立てるギャラリー以下の扱い」だもんな。。

そんなことより2!!
そうだ、今週土曜20日の土スタ、主上と定子様だった!
(このアカウントは当分消えない?から貼っても大丈夫かな)
装束姿で出て欲しい(無理)。


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