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「光る君へ」 第31回 月の下で
全編ほとんどソウルメイトのシーンがあれほどキツいとは。
改めて自分の視聴目的は「そこ」じゃないのを痛感した。
いけにえ回(26話)とワーストを争う。
虚無感という意味では今回がワースト。
二人のシーンが同じ状況設定(場所、衣装)なのでずっと同じ場面が続いてるように思えたのもある。
45分が90分にも感じた。
でもXには好評ポスト多数。ホントに人の感じ方っていろいろなんだな。
同じもの見たとは思えない(きっとあちらもそう思うだろうけど)。
期待するもの、見たいものの違いでここまで分かれるとは。。
もう今回は先にこれを片づけてしまおう。
【今日のソウルメイト】
道長、カササギを評して「枕草子より面白い」だと!?
いちいち枕草子を比較対象に出さないでくれる?
「お前には才があるんだから」彰子のために新しい物語を描いてくれと頼む。
カササギ〜も読んでないし、せいぜい歌のやりとりしてただけでどうして物語を書く才があるとわかった?今回、道長は何回為時邸に行った?
①冒頭 物語依頼
②紙配達
③一作目(ボツ)完成披露&主上ネタ聞き取り
④源氏物語(仮)披露
なんと4回!暇なの?同じ衣装なんで時間経過がわかりにくいけど、紙調達だけだって2、3ヵ月はかかるのでは?
公任の出仕拒否が10月〜だから少なくとも寛弘元年年末頃になってないとおかしいけど冬っぽくない。道長から主上のことを聞きとるまひろ。主上と詮子のことはまだしも、定子様とのことなんて大して分かってなかったと思うけどな。
その辺は行成の方が詳しいでしょうよ(本日行方不明)。主上もまた人でおわす、とか知ったふうなこと言うまひろ。
自分と同じ人間…みたいな。主上は不義の子など作らん。
おまけに「帝のご乱心も人でおわすから」だと!?ご乱心って何よ。「女も人ですのよ」??こういう主語が大きい格言めいたセリフ、なんか脚本家のドヤ顔が浮かんで嫌だ。
↑は昼間だったのが夜に。道長とまひろが門に向いながら「帝の御事を語るつもりが我が家の恥をさらしてしまった」「我が家は下の下だな」って一体なんのこと?倫子と明子の愚痴?それとも兼家からの話?カットされたのか。
それもしや閨で話したこと!?(違う…たぶん)
でも絶好(なんの)の機会にずっとただ積もる話をしてたというのもこの二人には不自然。唐突に月ガー、直秀ガー(略)。やたら感傷的な音楽が流れてたとこ見るとあれは本日のイチオシ場面だった?
まひろ、聞き取り後、構想練る。そして突然、天から「降りてきた」ー!!
ということは、源氏物語=一条天皇朝廷に着想(=道長から聞いたこと)ってことになるの?賢子を道長に引き合わせ。道長は気づいてない、でいいの?
源氏物語第一弾を主上に献上する。まだ寛弘元年だとすると、めちゃくちゃ早い出来上がりじゃないか?
それに初めにこうやって渡したんじゃ、主上は続きはどうした、直接持ってこい、ってならない?
それじゃ彰子の局への撒き餌にならないぞ。
いくらまひろを中宮の局に出仕させても「続きは藤壺へどうぞ〜」では失礼だし、あからさま過ぎる。
確かにやっと「源氏物語」を書き始めたけど、執筆動機も雑だし、ずいぶん簡単に書き始めたなと言う印象。たった数日ウロウロしただけで?
ただの「昔々あるところに〜」って物語じゃないんだよ。
795首もの歌はどうするんだろ。また「降りて」くるのか?
枕草子ー定子様に対抗して、というか定子様に“囚われて”いる主上を解放し彰子に向かわせるための読み物っていう位置付けは紫式部ファン、源氏物語ファンにとってどうなんだろ?相当矮小化されてないか?
結果としてそういう側面もあったかもしれないけど、そんな目的のためだけに作られたものにしちゃっていいの?
今のところ「日本紀の局」要素も見当たらないし。
しかし道長はまひろのどこがそんなにいいんだろ?
まひろの魅力とは?
なぜかわからず惹かれるのがソウルメイトたるゆえん?
最初の頃、大人になって再会した直後の回ぐらいから突然「会いたかった♡」になってて「え。なんで」と思った違和感は解消されず。
【今日の行成】
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さてその他の感想を少しだけ。
そういえば旱魃は晴明が命張って解決したんだっけ。最近読んだ「平安貴族の空間と時間」によると土御門殿の井戸も枯れて10月29日に枇杷殿に一時的に移り住んでたらしい。
だから「倫子と明子がウザくて内裏に泊まった」っていうのはもちろん作り話。家なら一条院や東三条殿もあったし、天皇の物忌や行事のために月に2、3日は侯宿してた。
また公式Xくんは都合いい御堂〜の記事をポストしてたけど(寛弘元年10月7日条 )あれはたまたまドラマの時期の侯宿した日なだけ。印象操作じゃない?
![](https://assets.st-note.com/img/1724028025023-FzcbL40Ydv.png?width=1200)
斉信が先に従二位になり、公任が出仕しなくなる。
斉信は「中宮大夫」を理由にしてたけど、それは2年前のことであって今回の加階は寛弘元年10月21日の主上の松尾・平野両社行幸行事賞のため。
長保3年に正三位になって以来昇進が滞っていた公任は大ショック。
数回の上表の甲斐あり翌年7月には斉信に並ぶ従二位に叙せられたものの、この後斉信を抜くことはなかった。
この辺りの公任の失意ぶりについては以前少し触れた(③参照)。
ほんとはあんな風にコミカルに描く場面じゃない。
公式Xの俳優さんたちのインタビュー(笑いを堪えるのが大変だったとか)読んでがっかり。脚本がああなんで仕方ないんだけど、拗ねてフテ腐れてとかのレベルじゃないんだよ。
実資の人のインタビューにも従兄弟のイの字も出てこなかったし。荒れる=酒。出た!お決まりの表現。
失意の割に公任の直衣が鮮やか。秋だからあれは柿色?紅葉?赤朽葉?実資のとこで謎おとぼけBGM。
そしてまた出たよ女好き描写。それも人んちで(公任公認?)。
結局、実資はお笑い枠なんだな。
そのお笑いにしても下品で気の毒。下品といえばあかね。脚本家の和泉式部への解釈、ひどくないか。
あれじゃただのお色気過多なヤバい女では?
あのあかねにいくら枕草子を腐させても逆効果。
そういえば、長保2年に定子様が亡くなってから3年経つ。
後宮には彰子しかいないみたいになってるけど、普通に考えて後宮にまだコドモの中宮一人なわけがない。
やもめの天皇などあり得ない。
子を作るっていうのは国家事業でもあるんだから。
実際主上はかなり元子に執心だったようだし、御匣殿のこともあった。
主上と引き合わせるような場面まであった元子は今いずこ?
第32回予告 「誰がために書く」
・まひろのことが倫子にバレる?
・3回目の内裏焼亡(寛弘2年11月15日)
・東宮暴言
・伊周まだ呪詛中?字幕「譲られよ」??
・晴明あの世へ
・公任、従二位へ
・まひろついに出仕?“おとり”(相変わらず言葉のチョイスが…)
そうそう相関図に次形態の脩子内親王が!
そして大納言の君も登場。
御匣殿や義子、尊子を省略して大納言の君を出してくるとは。
ちゃんと召人として描くんでしょうね?
まさかわざわざ配役しといて、妻の姪に手をだすところはスルーとかないよね。
大納言の君が積極的で道長はまた押し倒される側(本意じゃないからまひろへの操は守った!?)ってパターンか?