ヒノ影アランは最近悲しいことが起きすぎて書き殴ったやつをとりあえず読んでほしいのである。
なんかネットが荒れてますよね。私的なことですが最近悲しいことも連続しててつらいっすわ。こういうのって重なるんだわなあ。
ところで俺、このウェブ漫画読んでちょっと震えてしまって。
読んだ?
独特の雰囲気で面白いしクオリティ高いよね。ある種怖いけどさ。
いやね、漫画の内容っていうより、周りのクリエイターたちの怒りの方に目眩が来たんですよ。
出るわ出るわ、引用リツイートでの批判の数々!
すっげぇわかるんだけど、でもね、これってそんなにありえない話かな? とも思ってて。
モノ作る時間は基本一人です。誰も部屋にいないときにしこしこ書いています。だけどそれで作ったものって独りよがりで、製品にならないことばかり。
だから人を介して、その作品の価値を洗い直すものだと思うの。
クライアントがいればその意見を取り入れて、多少自分の主義に反しててもやらなきゃいけない時ってある。それは辛く苦しいと思う。だって、工場だってちょっと味の違うお菓子出すのにも生産ラインを増やすでしょ? 大きな予算をかけて。それと同じくらい作り慣れてるもの以外のものを用意するのは大変なこと。
でもこれが案外楽しくて、自分の道が広がることだってある。
それを全部否定することは難しいと思うの。
だし、幅を狭めることになってしまうこともある。自分に眠ってる可能性を自ら潰す必要はないのに。
もちろん、自分がダメになってしまうと思ったら、離れていいんだよ。絶対に離れていい。そんなん時間の無駄。人生短すぎてマジジェットコースターなんだから楽しく生きないと。
ん?じゃあこの漫画のシャチョさんの言ったみたいなことって、それに反するんじゃないって? 楽しくやってないじゃんって?
もちろん言い方はひッッッどいと思う。可能性の目を潰しかねないキッツ〜〜〜イ言い方でデザイナーを責めてるし、具体的なことも何も言わない、丸投げしてくる、頭ごなし、人心掌握の術も使ってくる…
ただ、この漫画に関してはね。普通の案件とは違うと思う。
これが正社員の現場で、勤めてる人に対して行われてるっていうんだったらなかなかペケだと思うの。
だけど、これは個人契約。
シャチョさんも「この仕事や私たちが肌に合わなければやらなくていい」「ここまでの日当も出す」と、たぶん契約書通りのことも言ってくれてるし。普通に契約を履行しようとしてくれてる時点でだいぶ良心的ではある。
その上で彼女はやることを選んだ。
だとしたら、もうこれは当人たちの話になると思うんだ。
外野がとやかくいうことではない。結果的に彼女の成長につながりましたねーわーい。って美談でもなく淡々と終わってるし。そもそもこのお話自体が「クリエイターとしての成長とは?」とか問いかけるような物語にしたかったんじゃないと思うんだよね。曲がりなりにも少し物語を描いてきた自分としては。このクセモノシャチョさんの人格キャラクターを描きたいがため+デザイナーちゃんというキャラの定着を図りたかったんだと思う。そのための壁として、絵もうまけりゃ才能もある子の挫折というシチュを選んだ。
でも、世間にはこうして捉えられてしまった。ということはこの漫画の問題はつまり、
物語の構成とディティール
だったと思うの。終わらせ方や、話のピースの差し込み方をちょっと変えるだけで、この漫画にある怖さや毒は薄れるだろう。絶妙に説明を挟みすぎないこのテンポの良さが逆に、シャチョさんとデザイナーちゃんの場面を浮き立たせてしまった。もうちょいそのえぐみを打ち消すような(シャチョさんの人間らしいとこが最後に見えるとか、彼女を愛せる何かプラスワンの要素)描写があれば、もしかしたらここまで批判を浴びなかったかもしれない。
って、物語の仕組みの欠陥みたいなとこを中心に話が進んでいくならわかるんだけど、みんな実際だったら…とかこれはパワハラだ…とか。
え、これ物語(架空)じゃん??
なんで実際に起きた実録、みたいになってんの。
つか最近創作物に対して責任負わせすぎじゃね??? 気楽に読んで、ゆっくり冷静に批判すればいいのに、どうしてこんな過熱しちゃうんだろう。
でもね、怒る理由もわかるの。
それだけデザイナーの人たちがおんなじところで苦しんできたってこと。それはウォッチしてて十分に伝わった。
だからこそ、じゃあそれをなくすためにはどうしたらいいのか? 苦しまないようにするためには?
ってことを、ただ怒りを発信するんじゃなくて、考えて訴えていかなければならないと思う。
思った以上にクリエイトということに関しては、人は無知だし残酷だ。感じる…という1番難しい機械を相手に正解を見つけるような仕事をしているのだ。元来、厳しい。
その融和点を見つけられる日が来たら、いいなって思う。し、俺も苦しいのは嫌だ。
ただ一つ忘れちゃダメなのは、この漫画書いた人もクリエイターだってことだよ。
話し合えたらいいね、お互いに。
んーーー、って前置きが長くなったんだけど。
この漫画とかを受けてね、詩を走り書きしました。俺の中の怒りや戸惑い、悩みも含めて。
歌にしたいなって思って韻も踏んだ。
よかったら読んでみて。
訳わからんけどコノコトうけて書き殴ったやつをとりあえず読んでほしいんだ。
下に置いとくし、それでこの記事は終わるからここで挨拶しときます。
またエッセイ出すね。まったね〜!!!
「無題」
問題ないことが正義ですね
何も抱えてないということが
社会への通行手形なら
僕はもう余命いくばくもない
許されるという明日の切符を持って
最終列車に飛び乗ったのに
愛されるという札束を
忘れて旅先で餓死しました
溺れるものはわらをもつかむ
雲を掴むような話ね
叶わないやすべてのことかなぐり捨てて残る自分
パクパクと魚のようにね手をグーパーしてるだけ
敵わないや貴方になんて歯向かうだけ無駄だから
煩い心を噤んでいるんだ、でもこれだけ言わせて
「いつか、殺してやる」
問題ないことが正義なら
何も覚えられないかもしれないや
境目のシュプレヒコールが
鳴り止まなくて目眩がする
裁かれるという昨日だった予定を捨て
寝台列車はトンネルの中
飽きてしまう、という手癖に
ヤラれてしまうのが毎度のオチ
三つ子の魂百までと
同じ振付でいつもミスる
話したいやいろんなこと、かなぐり捨ててまでも
ヒクヒクとアソコのように引きつる頬がステキね
離したいや貴方のことをじゃなきゃバラバラ死体
なるまで一生心切り刻んで終わる頃には袈裟懸け
「いずれ、殺してくれ」
分かってる、怒りはもはや娯楽
抜け出そうにも抜け出せない蜘蛛の巣
落ち着いての声が焦らせる
どうすればいい?
今際の壁にこだまする
叶わないやすべてのことかなぐり捨てて残る自分
パクパクと魚のようにね手をグーパーしてるだけ
敵わないや貴方になんて歯向かうだけ無駄だから
煩い心を噤んでいるんだ、でもこれだけ言わせて
「絶対に、殺してやる」