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NHKEテレ「あしたも晴れ!人生レシピ/輝き続ける ウルトラマンのヒロイン」桜井浩子さん出演回を観た

 これ、良い話でしたね。
 フジ隊員を演じていた時と変わらない、本当にハキハキしているお姿は、観ているコチラも元気付けられます。

 撮影当時はスタッフや出演者も若い人達ばかりで、屈託なく意見を交わせる関係でもありました。桜井さん曰く、彼らはとにかく様々なアイデアが出てきて、語る夢も凄く大きかった。30年経ってもウルトラは輝き続けるんだ、と力説する円谷一監督と、そんな姿を笑顔で見守る円谷英二特技監督がいて「まさかそんな」と思っていたら、30年どころか60年近く経って今やこんな風になっている。
 夢は大きくていい、そして若い時に自分の思いをいろいろな人と語り合いなさい、と今の若者達に語っている姿は、もはや生き証人とかいうものではなく完全に「導く人」なんですよね。それを若い子達が真剣に聴いている。なんか嬉しいですね。自分としても、こういうコンテンツを楽しむのはもちろん、いろいろなモノを感じ取ってくれ、と願わずにいられません。

 しかしそんなスタッフや共演者も、既に多くの方が鬼籍に入れられてしまいました。監督の飯島敏宏氏、光学合成の飯塚定雄氏、イデ隊員を演じた二瓶正也氏に関しては自分も記事として書きましたが、こういう話題が出るたびに昭和特撮も遠くなりにけり、とどこかしんみりしてしまいます。

 そんな中で桜井さんは「コーディネーター」としてウルトラシリーズを影で支え続けています。60年も前に皆で語った大きな夢が、途中ですったもんだありながらも、それでもなお脈々と受け継がれて今こうして世界中で輝いている。ならば、残された自分に出来ることは何か? と常に自問自答しながらウルトラと共に生きる。そんな悟りを得たかのようです。

 その姿はまさに、仲間達と共に怪獣と戦い、ウルトラマンの戦いを見守り続けたフジ隊員そのものではないでしょうか。桜井さんにとってフジ隊員はまさに天啓、いやウルトラの星に選ばれた者なのでしょう。

 どうかこれからもお元気でいてください。

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