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ヤクザと家族。家族の距離感。
半年ぶりに、映画カウンセリングをしてみます。
まだ#2ってことはここだけのナイショにしましょう。
#2 さくら さんのお悩み
家族の距離感について
、、、。
お悩みが簡潔なので、お答えするのが難しいですが、
さくらさんが誰かわたしにはわかるので、
それをふまえて映画を紹介します。
家族とは、自分を犠牲にしてまでも守りたい存在だ。
そんな大切なことを教えてくれた映画をひとつ。
「ヤクザと家族 The Family」(2021)
監督・脚本は藤井道人さん。
2019年には「新聞記者」で日本アカデミー賞最優秀作品賞/優秀監督賞/優秀脚本賞を受賞していて、
この短期間でこんな良作を出してしまう、
日本で今1番アツい監督だと思います。
”これでお前も、今日から家族だ。”
ヤクザとして生きてゆく男と、その家族(ファミリー)が、
1999年、2005年、2019年の3つの時代で移り変わってゆく姿を描いています。
ここまでヤクザに同乗して涙を流し、
同時に、決してヤクザになってはならないのだということを思い知らされた。
血の繋がっていない家族愛も
本当の親と子の家族愛も
同じくらい尊かった。
そして、羨ましくなる。
恨むほど誰かを好きになってしまうことや、
他人と家族になるということ。
血が繋がっていないからこそ、
そこに生まれる愛も優しさも憎悪も、
すっごくキラキラしてた。
何を話してもネタバレになってしまう気がするので、
気になる方はぜひ映画館でみてください。
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家族の距離感。
ごめんね、お母さん。
わたしはすっごく羨ましいよ。
わたしにはまだ、恋人とか旦那さんとか子供とか、
命をかけるほど守りたい人はいないんだ。
守りたい人がいるということが、キラキラしているから羨ましいの。
でも、ママもパパもいつもは喧嘩してても、
本当はきっとお互いを守りたい存在なんじゃないの?
ママとパパは、はじめは他人だったのに、
お互いを好きになって結婚して家族になってわたしが生まれて、
だから、わたしは2人の愛の証明だよ。
喧嘩しないで、とは言わないよ。
でもね、愛の証明の前だけでいいから、
わたしの前では傷つけあったりしないで。
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いい映画にはいい主題歌が必要だけど、
「ヤクザと家族」は、
いい主題歌だからいい映画として受け継がれていくような気がします。
この身賭けたとて
釣り合う訳もない
あなたの幸せに
愛しこの日々に
意味などは要らない
ただただ傍に居たい
道半ば果てたとて
もう思い遺すことは無い
(FAMILIA/millenium parade)
お母さんたちの関係は、社会的に反対されるものじゃないんだから、
どんなにお父さんが意地悪なこと言って嫌いになりそうになっても、
お父さんと結婚してなきゃわたしは生まれてないし、
わたしがいる愛しこの日々を楽しんでね。
さくらさんのお悩みの解決のヒントがこの映画たちにあることを祈って。
次なるお悩みは、こちらから。