最新戦法の事情 【居飛車編】(2022年4・5月合併号 豪華版
どうも、あらきっぺです。
タイトルに記載している通り、相居飛車の将棋から最新戦法の事情を分析したいと思います。
なお、当記事の注意事項については、こちらをご覧くださいませ。
前回の内容は、こちらからどうぞ。
最新戦法の事情 居飛車編
(2022.3/1~4/30)
調査対象局は105局。それでは、戦型ごとに見て行きましょう。
◆角換わり◆
~時代は桂ポン~
41局出現。出現率は29.1%であり、前回の期間から14%も上昇しました。今年に入ってから角換わりは減少傾向にありましたが、今回の期間では一気に対局数が増えましたね。
角換わりになったとき、先手の作戦は大きく分けると[腰掛け銀・早繰り銀・桂ポン]の三つに分かれます。以前は腰掛け銀一色でしたが、今回の期間において、これらが指される比率は、ほぼ均一となっています。作戦選択の変化が見て取れますね。
そして、現環境において最も有力視されているのが桂ポンを志向する作戦です。今回は、これをテーマにしましょう。
■ 桂ポン [▲6八玉・▲3八銀・▲6九金型]
なお、桂ポンとは腰掛け銀に組まず、▲4五桂(もしくは▲3五歩△同歩▲4五桂)から速攻を仕掛けていく指し方のことを意味します。先手はこの仕掛けを決行する際、自陣をどのような配置にするかを試行錯誤しています。そして、現環境で注目されているのは、上図の配置ですね。
なお、ここに至るまでの注意点としては、
この二点となります。
さて、ここから先手は▲3五歩△同歩▲4五桂で早速仕掛けます。後手は△2二銀が妥当ですが、そのタイミングで▲1五歩と突きましょう。
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