最新戦法の事情 【居飛車編】(2021年4・5月合併号 豪華版)
どうも、あらきっぺです。
タイトルに記載している通り、相居飛車の将棋から最新戦法の事情を分析したいと思います。
なお、当記事の注意事項については、こちらをご覧くださいませ。
前回の記事は、こちらからどうぞ。
最新戦法の事情 居飛車編
(2021.3/1~4/30)
調査対象局は152局。それでは、戦型ごとに見て行きましょう。
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◆角換わり◆
~手番を渡しあう攻防~
32局出現。普段通り、安定した対局数を誇っていますね。ただし、指されている内容はかなり変化が起こっています。
角換わりと言えば、一時期は腰掛け銀一色でした。特に、基本形の将棋を目指すケースが多かったですね。
しかしながら、ここ最近は桂ポンや早繰り銀、そして早めに▲1六歩を突くなど、先手は腰掛け銀ではない作戦も盛んに指すようになりました。
これは、腰掛け銀の将棋を選ぶと、後手に手強い待機策があることが理由です。(参考図)
これは基本形から△6三銀▲7九玉△5二玉▲8八玉△4二玉と進んだ局面です。現環境では、この待機策が先手を悩ませていますね。
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