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入社エントリ:DMM GAME翻訳の泥臭い戦いにPMとして参戦することにしました
DMM GAME翻訳のプロダクトマネージャー・新井と申します。
ゲームをはじめとしたエンタメコンテンツの翻訳に取り組んでおります。
この入社エントリはわたしの入社経緯を通してDMM GAME翻訳という得体のしれないサービスをつまびらかにし、
「思ったよりあやしいヤツじゃなさそう」と感じてもらうのが目的です。悪いスライムじゃないよ
なぜ翻訳か
わたしは元はゲームのシナリオライターで、ここ数年はAI×エンタメの領域で働いていました。
(直近はスクウェア・エニックス・AI&アーツ・アルケミーのAIプランナーで、その前は某人型ロボットの会話やコンテンツを作る人でした)
シナリオライターとして翻訳が常に隣にあり意識はしてきましたが、真正面から取り組むのは初めての経験です。
それがなぜDMM GAME翻訳のプロダクトマネージャーなのでしょうか?
わたしがDMM GAME翻訳の運営元であるAlgomaticに入ったのは2024年9月ですが、8月の段階でカンパニーCEO原田に呼ばれ、1週間ほどAlgomaticに体験入社しました。
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新井「ありますねえ…」
ちょうどDMM GAME翻訳のリリース直後で、ゲーム開発とAIに跨る人材を探している、とのこと。
「翻訳ソリューションなんて世の中にいっぱいあるのに、何故わざわざゲーム翻訳に打って出るのだろう?」
最初はそれくらいの浅い知識でした。
Algomaticに対しても、いろんな記事を読んで
「賢い人がAIで楽してがぽがぽ儲けるためにDMMから出資受けてイケイケでやってる会社なんだろうなあ」
くらいの薄ぼんやりとしたイメージです。 なんて下世話な発想なのでしょう。
しかし、それらはまったく筋違いの大誤りだと、体験入社で気づきました。
すぐにわかったのは翻訳の壁です。
確かに翻訳ソリューションはあるが、満足できる品質に持っていくのは難しく、人間の力がめちゃくちゃ必要
しかも品質を高めようとすると、なかなかのご予算
皆、AIを使えば解決できる可能性は感じているが、難易度が高く断念している
開発会社もパブリッシャーも翻訳会社も、クオリティとコストで困っているところが想像よりずっと多く、算盤を弾いて何かしら妥協するか、諦めていることが多い
それなりにゲーム開発に携わってきましたが、恥ずかしながらこうしたローカライズ実情を初めて知りました。
そしてその壁を打ち破ろうと、もがき挑んでいるのがDMM GAME翻訳なのでした。
そう、もがいてました。すさまじく。全然楽してない。
Algomaticの実体がイメージと全然違う、というのも体験中にすぐに気づきました。
AIをエンタメ領域の翻訳用途でクオリティ高く使うのは簡単ではなく、高い技術が必要
Algomaticの誰も彼もが、AIと関節技を極め合って、質を高めようと日々もんどり打って格闘している
社内slackで1番見かけるスタンプは「ウオオオオ」、社内slackで1番見かけるセリフは「うおおおお」
そう、Algomaticはドがつくスタートアップで、泥臭く戦っている人々の集まりだったのです。
そのなかでGAME翻訳は
「すべての作品を、誕生するその瞬間から全世界に届けられるようにする」
という未来を目指して
AIと人の力を使って翻訳の壁を突破しようと四苦八苦もがいていました。
そのワクワクするような未来や、えんやこらと泥臭く戦う人々はとても魅力的でした。
そして、わたしの今までの経験がほんの少しだけ……いえ、わりとそこそこ役立ちそうな気配をひりひりと感じました。
そんなの、つい入社したくなるでしょう?
なぜAlgomaticか
とはいえ世の中には会社がゴマンとあります。
同じように泥臭く戦ってAIを扱うスタートアップだって、数え切れないくらいあります。
実際お声がけもいただいていました(その節はありがとうございました)。
しかし他と違うAlgomaticの特徴が2つあり、決定打となりました。
1つ。あらゆる領域で、AIでもがき挑んでいる
ゲーム翻訳だけでも大きな壁であり、突破するのは並大抵のことではありません。
しかしそれと同等、またはそれ以上の壁に、Algomaticは同時多発的に挑んでいます。
経営陣のSNSやAlgomaticからのリリースが、その証左となるでしょう。
それだけ聞くと、リスクに感じるかもしれません。
多角経営あぶなくね? みたいに。
いいえ、ワンマン社長のあれもこれもやったるで経営ではありません。
noteにあるとおり内部には多くの事業責任者がおり、それぞれ事業の舵を取っています。
そして、どの事業も根本ではAIに紐づいており、事業をやればやるほどAIの技術やノウハウは蓄積されていきます。
思いもよらないところで、異なる事業の技術が活かされるのです。
「その技術こっちでも使えそう」「この領域あの人が知ってるわ」 Algomaticではよくある驚きです。
だから駆け抜けた先でたとえ力尽きようとも、その結果や過程はAlgomaticのどこかのだれかの糧となり活き続けるのです。
つまり決して無駄にならないとわかっているから、 全力で挑むことができる。
入社したくなるでしょう?
1つ。"入社したい"ではなく"辞めたい"と思った
もう1つAlgomaticが他と違ったのは、その在り方でした。
世は少子高齢、大人財時代。
優秀な人とはなるべく関係を良くしておいて、リファラルふくめなるべく繋ぎ止めておきたいのが人情というもの。
しかし体験入社の際、わたしはそんな時代を真っ向否定するような一文に出会いました。
細かい文言はさておき
「事業の成功率が今より上がるような人材がいて、そのための原資が足りなければ、今いる人員を容赦なく切り捨ててでもその人材を獲りに行く」
そんなようなことが書いてありました。
noteでいう↓
このnoteはだいぶ外向けに書かれています。
社内ドキュメントでは、もっと剥き出しの火傷するようような怜悧さで、その強い意志が書かれていました。
少し話が飛びますが、私はテクノロジーの進化が好きです。
アニメやマンガやSF小説で描かれるAIやロボットが当たりまえの、なんでも思い描いたとおりに出来てしまう未来に、子どもの頃たいそう憧れた口です。
そんな未来はまだまだ先なのだと悟ってからも、日ごと飛び込んでくるテクノロジーのニュースには胸躍り、あの頃夢見た未来が一刻も早く訪れてほしいと心から願っています。
閑話休題
Algomaticは嘘みたいに優秀な人々の集まりであり、その優秀な人々は嘘みたいにもっともっとと優秀であろうとしています。
ちょっとくらい休んだほうがいいと思います。
さて、その優秀な人員たちがもし容赦なく切り捨てられるとしたら、それは一体どんな天才なんでしょうか?
Algomaticがそこまでして切望するとしたら、それはAIの進化をたったひとりで圧倒的に推し進めてしまうような、はたまた今までにないAIを超える新たな何かを作ってしまうような、そんな革命的な逸材でしょう。
もしそうなったとき、私は革命の始まりに喜んでAlgomaticを去ることでしょう。
もちろん、そんなドラマみたいな事そうそう起きません。そんなのはわかっています。
でも、ゼロではないかもしれない。
入社を決めました。
1日も早く辞める日が来ますようにと願いながら。
こうしてDMM GAME翻訳に参戦しました
というわけで、DMM GAME翻訳にPMとしてジョインし、日々格闘しております。
チームには
ベテランの翻訳専門家がいて、
AIエンジニアのエキスパートがいて、
ビジョンを持つ現実主義な事業責任がいて、
そこにゲーム・AI経験者の新井があとから入り、
あーでもないこーでもないと毎日取っ組み合いの戦いです。
クライアント様からゲームのプロジェクトデータをお預かりし、
AIにチューニングを施してテストを行い、
そしてフィードバックを経てさらにAIにチューニングを施し、
ようやく納品まで漕ぎ着けるのです。
(よく誤解されますが、DMM GAME翻訳はツールではありません)
大変ですが、一歩また一歩と、目指すべき未来に向かっている実感があります。
最後に、あなたへ
DMM GAME翻訳は個人法人問わずにサービスを受け付けています。なんならゲーム以外だって。
それは、すべての作品が誕生するその瞬間から全世界の人に届けられる未来を目指しているからです。
なのでもし、お手元にまだ世界に届けていない作品があれば、ぜひ。
https://translate.dmm.com/game
そしてもし、お手元にまだ叶えられていない未来があれば、ぜひ。
https://jobs.algomatic.jp/opendoor
※他の皆様の賢そうな入社エントリに対して平凡ではありますが、飾らずに書きました。 こんな普通そうなやつも居るんだなということで、お目汚しをば平にご容赦を。