金融リテラシー
石川1区(金沢市)のあらい淳志です。
今日もお疲れ様です。
歴史的な円安と物価高騰が続く中、可処分所得をいかに確保し、さらには増やしていくかは大きなテーマです。
この30年間続いてきたデフレの原因は、
消費が伸びない、投資が増えないことにありました。
成長のための大胆な人への投資が求められています。
アベノミクスは第一の矢ばかりに注目が集まり、成長戦略の第三の矢はほとんど展望が見えていません。
ただ、言うは易し、行うは難し、です。
この成長戦略というのは、まさに、これまでの日本経済の常識を、実践のなかで打ち破っていくということです。
柔軟で、かつ、効率的で、安定的な仕事のあり方とはどういうことかを、ビジネスの現場で実践していくことに他なりません。
資産形成も然り。
そうした実践は、当然ですが、私たち個人の人生や生き方にも関わります。
今回の円安で実感をしましたが、日本の社会の状況は、もう、働いたお金を貯蓄しておくだけの資産形成のあり方を許容してはくれません。
必要なところに、適切に、運用していくことが求められます。
そう考えたときに、日本の社会というのは、こういう金融教育にほとんど取り組んでこなかったというのが、初歩的な、けれども根本的な課題として浮かび上がってきます。
お金の問題、金融の問題は、現代社会を考える上で、避けては通れません。
専門家でなくても、基礎的な知識は誰もが必要です。
よくよく考えれば、年金や社会保障の仕組みだって、全て金融の問題です。私たちが支払っている税金も、資産形成に大きく関わります。
でも、自分の税金や年金、社会保険料の全体像、さらには貯蓄や投資などの資産の状況を、トータルに考えられる人は多くはないのではないでしょうか。
やはり、自分の資産については自分である程度判断できる、そういう社会づくりは必要です。
さらには、そういう判断をサポートする人材が必要なのだろうと思います。
金融教育に必要なこと
↓この記事を読んだ感想です。
貯蓄から投資、まずは金融教育 知識に自信1割止まり:日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB301LT0Q2A031C2000000/
そういえば、ネット上に流れてくるような金融知識は、あまり信用できない、眉唾ものの情報ばかりのような気がします。
たまに出会ったりするファイナンシャルプランナーの方が、本当に信頼できる方なのかどうかも、はっきり言って判断がつきません。
記事中にもありましまが、民間の金融機関が、本当にその人にとって適切なアドバイスをしているのかどうかも、難しい部分があるのかもしれません。
だからこそ、国が比較的、中立な立場で、こうした金融の専門人材を確保し、金融教育を推進することには重要な意味があると思います。
安定的な投資の基本は、長期・分散です。
ハイリスクで安定しない「投機」ではなく、堅実な投資とは何なのかを学ばなければいけません。
そういう当たり前のことを、当たり前にしていく。
今の物価高と円安は、それを日本の社会と日本人に迫っています。