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今日の科学 7月19日 サイボーグ009の日
7月19日は、サイボーグ009の日。
石ノ森章太郎の代表作の1つである「サイボーグ009」が1964年7月19日に、マンガ雑誌の「少年キング」で連載会したのを記念して、石森プロが制定しました。この作品は、石ノ森章太郎本人によって完結されず、ライフワークともいえるものだったそうです。
サイボーグとは、人体と機械が言ったとなって、人間が意識しなくても、機械が自動的に調整して動くものです。この言葉はマイフレッド・クラインズとネイザン・クラインが1960年9月に発表した論文に書かれた「Cybernetic Organism(サイバネティック・オーガニズム)」に由来します。
クラインズとクラインがサイボーグを考えたのは、宇宙のような過酷な環境で活動ためには、人間の宇宙飛行士に地球のような環境をつくるよりも、制御のできる機器を通して宇宙環境に適応した方がいいのではないかという考えからでした。
サイボーグの概念は、SF小説や映画などに大きな影響を与え、フィクションの世界で様々なサイボーグが登場しました。サイボーグは長らくフィクションの世界だけの存在でしたが、技術の発展によって、人の機能を人工物に置き換えることが身近になりました。
メガネやコンタクトレンズ、義歯などもその一例ではないでしょうか。最近では、視覚を失った患者に電極のアレイを埋めこんで神経細胞に電気刺激を送る人工網膜が開発され、実際に患者に移植されています。また、義手も、筋肉に発生する電気信号を読み取り、思い通りに動かす筋電義手の開発も進んでいます。
アニメや映画などに登場するサイボーグと、現実の世界には隔たりがありますが、人間の機能を機械が担う状況は拡大しています。私たちが1人1人スマートフォンを持ち、生活するのも、一部の記憶をコンピュータに置き換えているハイブリッドな状態といえます。
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