【Hollow Knight】蟲たちの迷宮へ【レビュー】
過去に投げ出したゲームはありますか?
人生で1本くらいは、こんな理由でゲームを中断した経験があっても、おかしくないでしょう。
私にとって、この【Hollow Knight】こそが、それです。
ちなみに理由は「アクションの難易度が高くて諦めた」でした。
今回はそんな過去に諦めたゲームを、再プレイしてクリアにまで行きついたので、レビューというか布教したいと思います。
あ、有料設定ですけど、ゲーム内容は全文読めるので、大丈夫ですよ。
◆ ゲーム概要
この、【Hollow Knight】というゲーム、評価が非常に高くて有名です。
ジャンルは「メトロイドヴァニア」とでも言うのでしょうか?
横視点の2Dアクションですね。
開発会社は「team cherry」という小規模開発のチーム。
いわゆるインディーズゲームの定義に当てはまるものです。
そんな "圧倒的に高評" なゲーム。
好評な理由の一つに「高難度だから」というものがあります。
「難しいから高評価」というのは、矛盾している気がしますね。
たぶん、プレイヤーは高難度に挑戦することで、達成感を味わえる、という点を評価しているのでしょう。
簡単に言うと「歯ごたえのあるゲーム」という事ですね。
・・・
◆ かつて諦めた場所へ
数年前、私はSteamのセールでこのゲームを見つけて、即買いしました。
モノクロな雰囲気に一目惚れし、気が付いた時にはライブラリに(笑)。
私はアクション下手なので、この手のジャンルは「クリアできそうか?」を考えてから買うのですが、この時は即決でしたね。
ただ、実際に始めてみると、評価通り難易度が高い!
序盤は単純な敵や地形なので、それほど難儀はしないのです。
でも特殊な地形が出てくるマップから、難易度が爆増します。
いくら難易度が高くても、繰り返し挑戦すれば進めると思うでしょう?
残念ながらこのゲーム、死んだときに失うものがあります。
それが「ソウルの器」と「ジオ(お金)」。
一応、死んでも同じ場所まで着けば、取り戻せる仕組みではあります。
ソウルライク系のゲームでお馴染みですね。
でも、たどり着くまでに再度死ぬと、「ジオ(お金)」は完全喪失です。
数年前の私は、結構ため込んでいたジオをロストしてしまった事で、進める意思がぽっきりと折れてしまいました。
そして、Steamライブラリの肥やしとなって数年……
なぜか今、再び挑戦してみよう、という気力がわいてきました。
先日モンハンワールドをクリアしたので、アクションに対しての苦手意識が薄れたのだと思います。
(ちなみに、クリアまでの挑戦がnoteにあるので、良ければどうぞ)
さて、そんな挑戦するソウルを取り戻した私。
前回プレイで諦めた個所からではなく、完全新規でリスタートしました。
・・・
◆ ただ、純粋にアクションを楽しむ
久しぶりにダートマウス(町)に入ってNPCと会話。
うん。相変わらず、意味が分かりそうでわからない。
このゲーム。NPC達の言葉が、かなり難解です。
なんというか……単語が硬いとでも言えば良いのでしょうか?
会話というよりは、学術書を読んでいるような気分になります。
でもこのゲームの本質はアクション。
大半のNPC会話は、流し読みでも雰囲気はつかめます。
きっと主人公も、相手の言葉の意味は理解していませんよ。
さて、この町の地下に広がる迷宮に向かって、早速ダイブすると?
もれなく、開始15分程度で迷子になります。
はい。このゲーム超迷います。
迷宮内の地図は、NPCを探し出して、買わなければいけません。
つまり、最初は当てもなく彷徨うことに。
しかも、現在位置を確認するには「放浪者のコンパス」というチャーム(装備品)が必要です。
地図だけあっても、絶対に迷います。
でも、この2つが揃うと「地図埋め」の楽しさが始まります!
新しいエリアに入り、地図を買い、未探索の箇所を埋めていく。
「アクション要素」がこのゲームの第1の楽しみ方だとすると、私にとって「地図埋め」は第2の楽しみ方です。
進める場所を探してエリアのあっちを "ふらふら" 、こっちを "ふらふら"。
まるでアリの巣を探索しているような感じです。
・・・
◆ 行動の広がりとモチベーションの維持
アクション部分については、評判通りに高難度です。
単純な操作で進めるのは最初だけ。
主人公が新アクションを習得すると、同じように地形も険しくなります。
「ダッシュ」「壁張り付き」これが解放されると、明らかにヤバイ地形が。
でも、この追加アクションと地形難易度のバランスが素晴らしいところ。
またこのアクションで、新しいエリアの地図を埋めるのも楽しい。
ゲームで図鑑埋めたり、アイテム集めたり、そんな楽しみ方ができる方は、この探索にも意味を持てるでしょう。
そんな探索中では、多くのNPCとも出会います。
中にはアイテムを販売してくれるNPCも。
彼?の売ってるチャームは、一度死ぬと破損するんですよね。
効果は超高いけど。
で、破損したらジオ(お金)を払って修理してくれます。
進める → 死ぬ → 稼ぐ → 修理 → 進める → ……
このループに入り込んで、結構な間抜けれらませんでした。
まぁ、こうして各所を回って、新しいアクションを得て、NPCと出会って。
たまに死んでロストして。
でも今回は心折れずに進めました。
ジオをため込まずに、適度に買い物に使っていたからかもしれませんね。
ロストの傷が浅いと、再チャレンジのハードルも低いです。
ちなみに、エリアの所々にはボスがいますが、意外と何とかなる強さです。ま、例外もいますが。
でもやはり、ボスよりも地形が最大の敵ですね。
・・・
◆ 蟲たちの王国
そんな感じのプレイでEDまで到達しました。
プレイ時間は20時間程度だったかな?
アクションの楽しさだけで、走り抜た感じです。
そしてクリアして初めて、ストーリーや背景に興味が出てきました。
ただ、先に書いた通り、NPCたちの言葉は難しいんですよね〜。
だからと言って、最初から考察系のwebを検索するのは味気ない。
そんなことを思って、メニュー画面を目で追っていると……
おや?NPCからもらった図鑑はちょっと読みやすい。
右下にはNPCの一言コメントが記載されています。
この図鑑を窓口として、物語背景にも踏み込もうと思います。
そういえば、このゲームはマルチEDです。
私が到達したのは最も簡単なEDでしょうね。
条件を満たせば、別の結末を迎えます。
ここからはアクションだけでなく、物語背景を知りたい、というモチベーションも加えて進めていけるでしょう!
・・・
◆ 終わりに
かつて放り投げたゲーム【Hollow Night】。
アクション下手の私でも、クリアすることが出来ました。
リリースからすでに5年以上しているのですが、「色あせない名作」と言えるのではないでしょうか。
是非とも多くの人にプレイしてもらいたい、と思うのですが……
昆虫嫌いの人は要注意です!!
ぱっと見で、主人公は可愛らしく、NPCもあまり虫には見えないですが、後半の敵は結構グロテスクです。
“うねうね” する虫が苦手な人は注意しましょう。
さて、どうでしょう。
ここまで読んでみてプレイしたくなりましたか?
今ならPCだけでなく、Switchでもプレイ可能なので、幅広くお勧めです。
流行りの大作ゲームではありませんが、その分値段も手頃ですしね。
では、今回はこの辺で。
皆様も良き探索ライフを。
画像の出典:
「Hollow Knight」ゲーム内よりスクリーンショット
ここから先は、お礼のお言葉しかありません。
もし、過去にプレイして懐かしさを覚えたり、この記事が作品を知るきっかけになったなら、良ければ ”おひねり” お待ちしています。
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