続 32歳、はじめてのMOUSSY(2)
MOUSSYへのブランドイメージは、前回書いた通り。
学生時代に感じたままの偏見だらけの見解である。
大人になってから、若者ブランドに目を向けるようになったのは、ミニマリストへ足を踏み入れてからである。
モノを減らすミニマリストが、購入品について話すのは矛盾しているが、これがきっかけで、モノやお金の使い方について、慎重に考えるようになった。いわゆる30代らしいブランド、という考えを取り払い、今の自分が欲しいモノをじっくり考えることができたし、それを楽しいと思えるようになった。
その中で、冬のアウターについての優先順位をまとめると、
①軽くて暖かい
②合わせやすい(扱いやすい)
③ださくない
価格帯の設定はしなかった。
①軽くて暖かい=ダウン
夏から、各ブランドのリサーチをはじめた。
「今年のアウター、どんなかんじ?」
とにかくトレンドど真ん中のデザインは避けたかった。ほぼ毎日着るアウターだから、何年も着るつもりはない。でも、来年着た時に「あー、去年流行ったやつだ」とだけはなりたくない。トレンドのデザインは、何より自分が最初に飽きる。
②合わせやすい(扱いやすい)=ショート丈
ロング丈のダウンは、暖かい。中にパジャマを着てようが、隠れてしまうのだから、実際は、靴とのバランスを考えればいいだけ。合わせやすい。しかし、アウターを脱いだ時のかさばりがストレスになる。
③ださくない=黒以外
もちろん、黒のダウンはかっこいい。しかし、黒髪でスニーカーが多いからか、私が着ると野暮ったさが前面にでてしまう。なんというか、汚れが目立たないから黒を選んでる、感がでてしまう。なんというか、カジュアルすぎて普段着、感がですぎてしまう。というか、なんというか。
ぐだぐだ黒が似合わない言い訳をしたが、試着してみたら、白いダウンが可愛かった。それだけ。カジュアルだけど、ボトムスによっては、綺麗に着こなせる、気がした。そんな理由から白を購入することに決めた。
近くのショッピングセンターをフラフラしていると、ありましたよMOUSSY。近年は駅ビルなんかにも積極的に出店していて、洗練されたギャルたちだけのお店ではなくなっているのかもしれない。店員さんも親しみやすい笑顔を見せてくれている。気負いせず入店することができた。
もはやMOUSSYからすれば私はおばちゃん。
怖いものはない。
ボディをみると、ニットをハイウエストのデニムにインしていたり、レザーのショートスカートに、ロングブーツを合わせている。
そうそう、これこれ。
庶民が簡単にマネできないスタイリング。身体のラインがしっかり見えるこのスタイルこそが、MOUSSYなのだ!ちょっとはしゃぐ。
そしてデニムの陳列が美しい。「moussy jeans」としてたくさんのラインナップがあり、あの少女たちを虜にしたデニム。今でも人気なのか。すごいな。
で、ダウン。なんと4種類もあった。
その中の「SHORT PUFFER JACKET」が、理想のダウンだった。まさか、MOUSSYで出会うなんて。
え、動揺。
ここから3週間の動揺期間に入る。
とりあえず久々にZOZOにログインし、SALEされているかを確認。されていなかったが、カートに入れてみる。
MOUSSY公式サイトやInstagram、SNAPもチェックし、32歳の私が着ても平気なものか、一体どんなスタイリングをイメージしてつくられたダウンなのか、研究した。
だめだ、長すぎる。次回に続く。