モテるのマジやばい【気になった日本語】
こんにちは、あらたんごです。
「モテるのマジやばい」
この言葉を聞いてどんな印象をお持ちでしょうか?
今日では「モテる」「マジ」「やばい」などは若者言葉として分類されています。
そんな若者言葉ですが起源はを知っていますか?
今回は、「モテる」「マジ」「やばい」についての調べたことをまとめます。
1.「モテる」の意味
「モテる」の今日での意味はこんな感じでしょう。
異性などから好かれて、人気があること
「モテる」より強い表現として「モテモテ」
「モテる」は一部カタカナで表記されていますが、漢字で書くと「持てる」になります。
「持てる」を辞書で引くとこんな意味になります。
1 保たれる。維持される。
2 人気がある。人から好意を持たれる。
[連語]〈動詞〉「持つ」の已然形+完了の助動詞「り」
出典 goo国語辞典
モノを持つことという意味に思われがちですが、本来、受動的な意味を持つので「相手から受け止められた状態」を指します。
2.「モテる」の由来
「人気がある」という意味での「モテる」が使われ始めたのは江戸時代だといわれています。
江戸の男性が、遊郭の花魁から「持てよう」としたこと。花魁から「ふられた」なんてことがあったそうです。
このことから、昔から「持てる」は恋愛関係の言葉であることがわかります。
3.「マジ」の意味
「マジ」の意味は皆さんご存じでしょうが、一応意味を載せておきます。
「まじめ(真面目)」の略語
本気であること、真心がこもっていること、誠実であること
皆さんは主に「本気」という意味で使うことが多いでしょう。「本気」と書いて「マジ」と読む漫画の台詞や歌詞なんかも存在しますよね。
細かい使い方としては、
1.「○○が△△大学合格したんだって」→「マジ?」
2.「マジな話~だったんだよ」
3.「マジ休みたい」「マジやばい」など用言に接続する
など
こんな感じでしょう。
現在の話し言葉としての「マジ」は意味が広くなりつつあり、標準語の「ほんと」や関西弁の「ほんま」とほぼそのまま置き換えることが可能です。
4.「マジ」の由来
「マジ」が使われ始めたのは江戸時代かららしいです。
『日本国語大辞典』によれば、「マジ」が文献に現れた最初の例は、江戸時代の小説である洒落本『にゃんの事だ』(1781年刊)なのだそう。
洒落本は、主に江戸の遊里の内部や遊女の会話を主体に書いたモノで、今と同じ意味で「真面目」という意味で「マジになる」といった用語が確認されているそうです。
つまり、「マジ」は江戸時代の芸能においての業界用語だったのかもしれませんね。
5.「やばい」の意味
「やばい」は現代では多様な意味で使われています。
意味はだいたいこんな感じ
・最高である ・すごくいい ・感情が高ぶる様子
・程度が甚だしい ・具合がよくない
類義語:可愛い、美しい、格好いい、嬉しい、面白い、感動する、綺麗、悲しい、危険、だるい、など
見てもらえばわかるように、肯定的でも否定的でも使うことができ、様々な語彙が「やばい」のなかに含まれています。
今回は使用するシチュエーションや意味が多様化したことはおいといて、使われ始めた時代や由来やなんなんでしょうか。
6.「やばい」の由来
存在する説はいくつか存在します。
一つ目は、牢屋の看板のことを「厄場(やば)」と呼んでいたことです。
犯罪者や悪人は牢屋と関わりたくなかったので、「牢屋(やば)に世話になりそうな悪い状況」のことを「やばい」と呼んだのだそう。
二つ目は、射的場である「矢場」が関わった説です。
江戸時代の矢場は売春のための施設となっていたことが多く、矢場に近づくと売春に関与しているのではないかと目をつけられる危険性がありました。
そのような場所だったことから「やばい」と呼ばれるようになったのだそうです。
三つ目は、もともとあった「やば」という言葉が関係しているという説です。
「やばい」が存在する前に、「やば」(法に触れたり危険であったりして、不都合な様)という言葉がありました。
その「やば」が形容詞になって「やばい」と使われ始めたのだそうです。
まとめ
「モテる」「マジ」「やばい」の語源の紹介でした。どれも説が複数ありますが、江戸時代ころから使用されていることがわかります。
昔からの意味がそのまま使われていたり派生したりととても興味深いです。
ほかにも調べたことがあれば随時更新していこうとおもいます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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