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リモートワーク・まさかこんなことになるなんて9月入学論が浮上・・

◾️「9月入学に」ネットで高校生ら2万2000人賛同 「まず学校再開を」の声も毎日新聞2020年5月1日 20時35分(最終更新 5月1日 20時36分)
https://mainichi.jp/articles/20200501/k00/00m/040/259000c
◾️9月入学制 10代以下の反対77%/アンケート
【日刊スポーツ2020年4月30日11時44分】
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202004300000206.html
◾️緊急事態下での「9月入学制度」の導入には「反対」です!:「学びをとめないこと」に焦点をしぼって、やり切ることの大切さ
【立教大学中原淳研究室 2020.4.30 10:34/ Jun】
 http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/11632
◾️#土曜授業
https://twitter.com/hashtag/土曜授業?src=hashtag_click


 いつだったか。東京大学が9月入学をぶち上げておられましたが、いまでも続いているのでしょうか。世界のスタンダードに合わせるにはやっぱしそういうこともあるのかなあと何やら遠い世界の出来事のように感じていた覚えが。
きっといいことなんでしょう。いつかはやりたい9月入学。
署名も集まっているようで。いいんじゃないでしょうか。
ただ・・ 義務教育で、今年急いでそれをやるのはちょっと違う。と思う。

コロナの影響で、今まで見ないふりして何となくやり過ごしてきたことにおもいっきり直面している。
 教育の分野でいうと、例えば、授業のオンライン化。
ICT教育だ何だと言っておきながら、どっかの外国の子供みたいに、あるいは私立みたいにタブレットが支給されるわけでなく、自治体によっては教室の黒板の前に何やら不可思議な備え付けの電子黒板があって黒板見えないです。そして一旦入れてしまったら撤去できなくて時代遅れのものずうっと使ってます。みたいな。(これ、実物見るまで何言ってるかわからないと思います。)ICTごっこで今日1日が無事に終わっていく。あ・・文句で話がずれた。
 こんな感じで何かにつけてトンチンカンなことをしていた部分に、珍しく❓今どうにかこうにか教員たちが取り組もうとしている。というのに、じゃー9月からねーとなったら、あ、そうですか、と。なんとかしてみんなに課題を届けようとしていた教員たちも、その動きを止めてしまって、9月入学のためにふりかかるわけわからん書類作り(こういう仕事を作り出す部分は役所がとっても得意)で忙しいフリをして9月までの数ヶ月を過ごすことになってしまう。ていのいい棚上げ。私たち教員にとっては、今9月入学に飛びつくのは、単なる現場が抱える問題からの逃避。という側面があるのでは。

 9月入学、いいと思います。ただ・・今年いきなりは勘弁してください。
なかなか物事が進まないわりに、進む時には思いつき。という国のありようがよくわかった。けど、教育制度を思いつきでいじくるんはやめて。9月入学がいいっていうのがみんなわかってて、現実にはそうなってないことにも意味があるんだと思う。一気に変えるのは確かに理想だが、現実的に無理なのではないか。

 確かに、今年の高校3年生は、いろんなことで振り回されているんで、高校→大学入試の部分については、なんらかの救済措置が必要だと思う。昔移行措置の時期に、 大学によって国語Ⅰ・Ⅱ か、国語Ⅰ で選択受験出来る(国語Ⅰは簡単すぎて高得点続出)っていうのがあったけど、履修した内容によって受験できる範囲を選べるとか、ここで9月入学枠を作って様子見て、社会に受け入れられるんであれば徐々に広げていくとか。

 徐々に・徐々に・あいまいに。落とし所はこの辺なのではないか。
 大学入学時期を4月か9月か、のダブルスタンダードにして、(そして就職時期を4月一斉、というのを徐々にやめて)、選択させながら徐々に変えていく、ということが、日本人の性分にあってるのではないか。徐々に。徐々に。あいまいに・・。

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