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デザイナーの転職活動の鍵は、自分をブランド化する「プロデュース力」!

私はこの1年間、何百人ものクリエイティブおよびデザインリーダーたちと会い、エイクエントのコミュニティメンバーに関心の高いトピックについて58のミートアップをファシリテーションしてきました。

このミートアップのトピックにはなりませんでしたが、最近多くの経験あるデザイナーに影響を与えているトピックが、「新しい仕事探し」です。

新型コロナのパンデミックは、あらゆる業界のあらゆるレベルのリーダー職の求職者に影響を与えています。リーダーポジションの仕事は、たとえ素晴らしい職歴やポートフォリオがあったとしても、求人数は単純に少なくなっています。

しかし、21年間クリエイティブ・タレント・エージェンシーで働いた私が学んだのは、人々が仕事を見つける手助けをする方法。もしあなたが今、仕事や可能性を探っているなら、ぜひ読み進めてみてください♪

自分のキャリア=最重要顧客

デザインやクリエイティブのリーダーとして、外に出すすべてのコンテンツは、あなたがそのブランドに対して何ができるかを示す機会です。

もしあなたがリーダーで、勤務先での自分の価値を明確かつ簡潔に示す履歴書、LinkedInのプロフィール、デジタルの経験をアピールできるポートフォリオサイトをまだ作っていないなら、今こそ始めましょう。

YOU ARE YOUR OWN BRAND

自分のキャリアを、自分が携わって成功させた製品やサービスと比較してみてください。あなたが手がけたプロジェクトやプロダクトは、色々なチャネルで魅力的なメッセージを発信していく以前に、ブランドの差別化とその製品・サービスが解決できる課題を明確に定義することから始まったはずです。

今度は自分自身に当てはめて、それをやってみましょう。まずは自分自身に問いかけることから始めてみましょう。

  • あなたが働きたいと思う会社で、どんな課題を解決できますか?

  • あなたが最も得意とすることは何ですか? これが難しい場合は、業績評価や同僚との会話、フィードバックの場で、人々があなたについて言っていることを振り返ってみてください。

  • あなた独自の知識、スキル、経験は何ですか? ただリスト化するだけでなく、あなたという商品を魅力的なメッセージで伝えるために、「パッケージ化」しましょう。
    新商品発表会をイメージしてみてください。内容がすべてが真実でも、内容に明確な目的のない、バラバラの文章のリストに過ぎなかったとしたら、どう伝わるでしょうか?

そして、その質問の答えをもとに、あなたのブランドを構築していきましょう。企業が顧客とつながり、収益を上げるために行うのと同じように。
この場合、シンプルでまとまった形で自分の価値を示すことができれば、収益(=仕事)はあなたのものになるでしょう。

あなたはユニークな存在です! この質問を通してこのことに気づいてもらえたらと思います。また、これまでの転職活動において、自分のユニークさを効果的にアピールできていたか、ということも確認できたかと思います。

"Don't Check Boxes, Launch a Brand"

自分ブランドに命を吹き込む方法

自分がどの分野で認知されたいのか、どんな問題を解決できるのか(解決したいのか)を見極めれば、道は開けます。

あなたは仕事で成功を経験してきたからこそ、ブランドに命を吹き込む方法を知っているのはずです。また、応募企業へも、(履歴書やポートフォリオなどで)何を見せるかによって自分が判断されることも分かりますよね。
どのブランドも、顧客の前に置くコンテンツによって判断されるのと同じです。

そこで、クライアントの製品・サービスのプロモーション・コンテンツについてコンサルしているつもりで、自分自身のレジュメ(履歴書・職歴書)、LinkedInプロフィール、ポートフォリオがどんなメッセージを発信しているのかを見てみましょう。

レジュメ(履歴書・職歴書)

まず、レジュメに書かれているのは自分自身であることを忘れ、客観的な視点を持つことです。あなたは製品(あなた)を発売し、ブランドを構築しているのです。ある意味、良いレジュメは良いプレゼンのようなもので、背景や概要を説明し、最終的に「どうなれば成功なのか」を定義すべきです。それでは、深呼吸をして、これらの練習をしてみましょう。

  • レジュメを7.4秒間で読み飛ばし、目に留まったものを書き留める。The Laddersによる2018年のeye-tracking studyによると、リクルーターが1名のレジュメを見るのにかける時間はこれくらいです。

  • あなたにとっての夢の仕事を、採用しているリクルーター側になったつもりで考えてみましょう。職務経歴に記載した文章を使って、なぜあなたがその仕事に最適な候補者であるかを示す、簡単な要約を1つ書いてください。

  • レジュメを友人に送り、最も印象に残ったことを聞いてみましょう。そして、誰かにあなたの仕事を紹介する場合、あなたの仕事内容をどのように説明するか、要約してもらいましょう。

自分ブランドの資産であるレジュメは、特にオンラインで求人に応募している場合、最も社内共有される文書になる可能性が高いです。あなたがどのようにその仕事に適任なのかを裏付ける根拠を含む基本バージョンを用意する必要がありますが、応募先に合わせてレジュメも適時変えていく必要があります。

特に一番上にある要約欄は最も重要なセクションです。最初に目にする部分であり、忙しい採用担当者の心に素早く響くメッセージを持ってきます。

LinkedInプロフィール

LinkedInは強力なプロフェッショナル・ネットワークであり、転職活動においてはさらに重要なツールになりつつあります。

LinkedInのプロフィールには、履歴書の枠を超えて、趣味や職業上の推薦など、掲載できる情報の幅が広いからです。ほとんどの項目はわかりやすいのですが、ここで注意しなければならないことがあります。

  • About(自己紹介):自分の経歴を自分の言葉で説明し、自分の仕事に対する個性と情熱を加えることができます。経歴を書き連ねることなく(三人称はNG)、キーワードの羅列でもなく、あなたのブランドが輝くようにアレンジしましょう。キーワードは、最後に追加しても良いでしょう。

  • Featured(注目のコンテンツ):ブログ記事、ビデオ、ポートフォリオサイトなど、あなたのブランドをサポートするオンライン上の場所にリンクすることができます。

  • Recommendations(推薦):あなたに対する推薦の言葉をもらうことができます。同僚の言葉は、あなたが実際に仕事でどのように活躍できるかを示す手がかりとなります。

一般的に、経験欄は履歴書の内容と密接に結びついたものでなければなりません。プロフィールが素敵にできたら、知り合いや共通の趣味を持つ人とつながり始めましょう。その際には、個人的なメッセージを付けるをお勧めします。

すべてのタッチポイントがあなたのブランドに影響を与えることを忘れないでください。採用企業に思慮深く、的を得た行動を心がけるように、あなた自身のブランドにも同じことを行ってください。

ポートフォリオ

ゼロからカスタムしてサイトを作るにせよ、Behanceなどのポートフォリオツールを選ぶにせよ、時間をかけて、あなた自身のスタイルと品質へのこだわりを反映したデジタル体験を作り上げることが大切です。

知名度が高く、高度にデジタル化されたリーダー的役割を目指すのであれば、自分でUXをコントロールできる幅の広い、自分のサイトを持つべきでしょう。自分ブランドを反映したオンラインサイトを作成したら、一歩下がって自分の仕事をチェックしてみましょう。

  • 自分に問いかけてみてください。これらの作品は、あなたについて何を語っているか? 整理され、説得力があり、見た目的に面白いだろうか? クライアントに薦められるUXを表現しているか? これは、あなたが重要だと思うことを示すチャンスです。

  • レジュメと同じように、あなたのサイトを何人か友人に送り、何が印象的だったかを教えてもらいましょう。下調べはせず、ただ感想を聞いてみてください。実際にサイトを訪れた人からの客観的なフィードバックは、あなたの作品が他の人からどのように見られているかを知るのに役立つはずです。

  • 自分のサイトとレジュメ、目標とを照らし合わせてみましょう。あなたの主張を裏付ける作品や、応募している求人にあなたが適任であることを証明する作品がすぐに目に入らない場合は、入れ替えましょう。

そんなことをする時間がない? 

でも、その時間を作るだけの価値はあります! 

ポートフォリオサイトは完璧である必要はありません。それでも、あなたブランドを明確にし、記憶に残るようなコンテンツにスポットライトを当てて移動するだけでも、採用側にとっては大きな違いとなります。

いよいよ打ち上げよう!

あなたのブランドメッセージは明確になりました。オーディエンスも定まりました。成果物も準備万端です。あとは、あなたの存在を世に知らしめるだけ。
ブランドの立ち上げが一過性のものでないのと同様に、転職活動でも、認知度を高め、進捗を測定するための期限、行動、目標を定めたプランが必要です。

助けを求めることも恐れる必要はありません。 エイクエントは、デザインとクリエイティブの分野で30年以上のグローバルな経験を持つ、専門のエージェンシーです。
お困りのことがあれば、ぜひご連絡ください。

あなたのユニークで素晴らしいスキルを、時間をかけてでも、シンプルで簡潔で、説得力のあるブランドとしてパッケージ化することで、これまでで最高のクライアント(最高に欲しい候補者)になるチャンスは高まります。
幸運を祈ります!

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