単純な工夫
「ながら食べ」を止めた。
これまで人の目を気にしないでいい時は、kindleを読んだり、ネットサーフィンをしながらごはんを食べていたのだけど、いつもどこか不全感が残っていた。食事は平らげたけど味はあんまり覚えていないし、食事の味を犠牲にして読んだ記事や本も、読んだ先から忘れてしまうか、いたずらに心をざらつかせて終わることが多かった気がする。結局、いろんな種類の不安が中途半端な時短に走らせているのかな、と思った。だから、止めた。
そうして心がけるのは「いただきます」と「ごちそうさまでした」を呟くこと。前屈みにならずに背筋を伸ばして、ゆっくり噛んで食べること。食べ過ぎないこと。これだけで食後の気分がずいぶん違う。なんだかすごく当たり前のことを書いている気がする。
でも実際、自分は本質的にはとても古臭い人間なのだと思う。昔はそのことが負い目になっていたが、最近はそうでもない。半分死んだつもりで思いのままに振る舞っている。そう言い聞かせているだけかもしれないけど。
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