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傾聴の力:ビジネスリーダーが身につけるべき最重要スキル

今日はちょっとゆっくりしつつも、自分が来年受ける試験の学科を勉強したりしていました。のんびりし過ぎてこのnoteの更新もこの時間になるっていう・・・。まあいつもこんな感じですね最近‥笑
最近出たある集まりの中で、傾聴の難しさということを聞く機会があったんですよね。
その場では言葉は発しなかったですが、自分としては「傾聴」の力というものをこれまで経験的に思い知らされてきましたし、ここは今一度「傾聴」について考え直してみようかなということで今日のテーマとしました^^
そして今日は支援職というよりビジネスシーンの中での「傾聴」についてにあえて絞っていきたいと思います。


リーダーに必要な傾聴力

「傾聴」と聞くと、対話を通じて相手の話を聞くことが重要だという一般論を思い浮かべるかもしれません。しかし、ビジネスリーダーにとっての傾聴は、それ以上の意味を持つと言えますね。
それは、チームメンバーの声を聞き、組織・チーム全体の可能性を引き出すための最も重要なスキルであるからです。

多忙なリーダーほど「時間がない」として、メンバーの話を流してしまったり、結論を急いでしまうことがあります。実際に私がそうでした。とにかく「答え」を出す速さにこだわっていたので、全ての論点が出そろっていない中でもとにかく即決というところに元々は私はこだわった時代があり、それがMECE思考が身についてからは、その論点をまずは自分がすべて出して、、みたいなところに発想が向かっていて。。。メンバーの声に耳を傾ける意識が出てくるのは解決した後みたいな感じで。
しかし、本当に実力があって結果も出し切るようなリーダーは、相手の話に耳を傾けることでチームの信頼を築き、革新や成長を促していると言えます。

では傾聴を実践することで、ビジネスリーダーはどんな効果を得ることができるのでしょうか??

① 信頼関係の構築
メンバーが自分の意見を安心して共有できる環境を作ることが、チーム全体のモチベーションを高めます。たとえば、あるリーダーが毎月の1対1ミーティングで「今日はどんなサポートが必要ですか?」と問いかけ、メンバーの課題をじっくり聞く時間を確保したところ、彼らが問題を積極的に共有するようになり、早期に解決策を見つけられるようになった、という話はよくあります。
今日は詳しくはここには書きませんが、私自身はやはり1on1の時間にいかにメンバーの話を傾聴して、彼らの「思い」を聞くことに徹することが一番重要な自分の仕事だなと思っています。
メンバーとの関係性がよくなれば必ずそのチームは成果を残せるようになりますよね。関係の質の改善が思考の質を高め、思考の質が高まることで行動の質が上がり、行動の質が上がることで結果の質も高まる。
ある意味当然の流れなんですよね。

② イノベーションの促進
そして傾聴を通じて、メンバーの意見やアイデアを広く深く引き出すことができますよね。トップダウンの指示だけではなく、ボトムアップで、メンバーからの新しい視点を取り入れることで、競争力のあるアイデアが生まれてきますよね。
心理的安全性をしっかり担保されていれば「どんな提案でもいい、思ったことを教えて」と声をかけるだけで、普段発言しないメンバーから革新的なアイデアが出ることもあります。
その時に、一生懸命になっているメンバーを笑ったり決して馬鹿にしたりしないことです。どんなに立場の違いがあってもフラットに向きあい、丁寧なコミュニケーションに接するのが重要です。

③ 意思決定の質の向上
メンバーの話を聞くことで、ある1つにテーマを取ってもその多様な視点を理解することができます。そして偏った判断を防ぎます。リーダー自身が「自分の意見が正しい」という思い込みを手放し、メンバーの意見を取り入れることで、遠回りのようで実はより現実的で効果的な決定を下せるようになります。



傾聴を実践する3つのステップ

では次にビジネスリーダーが効果的に傾聴を実践するための具体的なステップを紹介してみたいと思います^^

① 話を「聞く」のではなく「受け取る」
傾聴の本質は、相手の言葉だけでなく、その背後にある感情や意図を受け取ることです。たとえば、メンバーが「忙しすぎて厳しいです」と話している場合、その言葉だけを受け取る聞き方だと、単にタスク量が多いと解釈するだけになってしまいます。しかしそこで「何が負担になっているのか」「その状況にどんな感情を抱いているのか」を深掘りします。
大事なのは「感情」を受け止めることですよね。

具体例:
「プロジェクトの進行が遅れています」という報告が上がってきた場合、状況をよく聞いた上で続いて以下のように対応します:

  • 「どの部分で特に課題を感じていますか?」

  • 「進行を早めるために、何かサポートできることはありますか?」

このような質問を通じて、表面的な問題ではなく、根本的な課題を引き出すことができることがあります。

② 判断を保留し、相手に話させる
今回私がある集まりで聞いた例もそうでしたが、多くのリーダーは、その責任感が原因となり、メンバーの話を途中で遮り、自分の意見を述べたりアドバイスを与える癖を持っていることがあります。しかし、まずは相手がすべて話し終えるまで待つことが重要であり、チームにとってプラスになります。

具体例:
メンバーが課題を共有している最中に「こうすればいいよ」と早急に解決策を提示するのではなく、以下のように対応します:

  • 「なるほど、それで次にどうしようと考えていますか?」

  • 「もう少し詳しく聞かせてもらえますか?」

相手が自分で考える時間を与えることで、主体性を育むことができます。
ここは数回前の記事の提案にもつながるところですね。

③ フィードバックを通じて共感を示す
話を聞いた後は、「聞いているだけ」ではなく、相手に理解を示すためのフィードバックを行います。具体的には、相手の言葉を要約して繰り返したり、しっかり共感を示すことが大事です。

具体例:
メンバーが「プレゼンが上手くいかなくて落ち込んでいます」と話した場合:

  • 「それは悔しいですね。特にどの部分が気になっていますか?」

  • 「なるほど。次に向けて、どんな準備をしたいと考えていますか?」

まずは相手のその言葉の裏にある気持ちを慮り、受け止め、共感を示すことで、相手が安心感を持ち、次の行動に前向きに取り組む意欲を高めることができます。



 傾聴を阻む3つの障害とその克服方法

傾聴を妨げる主な要因と、それを克服する方法についても触れておきます。項目を上げるだけになってしまいますが詳細部分はまた別の機会にしたいと思います。

① 忙しさに流される
多忙なリーダーは、部下の話を十分に聞く時間が取れないことがあります。これを克服するためには、定期的な1対1ミーティングや、オープンドアポリシーを導入することが有効です。

② 先入観を持つ
「この人はいつも愚痴を言う」といった先入観があると、話を深く聞けなくなります。これを避けるには、「新しい視点を聞くチャンス」と考えるように意識を変えることが大切です。

③ 解決策を急ぐ
リーダーとして「問題をすぐに解決したい」と思う気持ちは自然ですが、相手が自分の考えを話し終えるまで待つことが肝心です。解決策は後からでも提示できます。


傾聴が変えるリーダーシップ

傾聴は、ただ話を聞くだけではありません。それは、リーダー自身がチームに信頼を築き、メンバー1人1人の可能性を引き出し、組織全体を成長させるための強力なツールです。
決して大げさではなく、これ1つで組織を変えることが可能だと思っています。「傾聴」という手法を貫くという心を決め切るかどうかが重要です。

次回、チームメンバーの人たちと1対1で話す際、以下の問いを自分に投げかけてみてください:

  • 「今、私はどれだけ相手の話を受け取れているだろうか?」

  • 「相手が安心して話せる環境を作れているだろうか?」

傾聴を意識することで、あなたのリーダーシップは確実に新たな次元へと進化するはずです。


今日はここまでとしたいと思います!
ではまた来週~~☆

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