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七十二侯で学ぶ「冬のビジネス戦略」

こんばんは!
経営者の脳と身体のパフォーマンスを最大化する人・ゆうです。

今日は季節感のある話題を。

突然ですが、日本には季節が72あることをご存知でしたか?

太陽の動きを元にした季節の目安が「二十四節気」。
それをさらに、初候、次候、末候に三分割したものが「七十二候」。

七十二候の一つ一つの表現がとてもエモいのでご紹介したいと思います。

今日は12月23日。
最も夜が長い「冬至」を一昨日迎えました。

そして、七十二候では冬至の初候。

乃東生(なつかれくさ しょうず)

漢字だけだけ見ると、ちょっと読めないですよね。

「乃東(なつかれくさ)」は夏枯草の古語で、冬に芽吹き、夏に枯れる草です。

夏枯草は生薬として使われています。
主な効能は利尿が消炎だそう。

英語では「all-heal(全て癒す)」とか「self-heal(自己治癒)」とか呼ばれているそうです。all-healとは、万能感が凄いですね。


冬という季節を無視する罪

これだけ繊細な季節の移り変わりを示す言葉がありながら、どうも現代人というものは、自然を無視する癖があるようです。

これはよくない。
いや、むしろ罪だと言っていいかも。

この罪に対する罰は、不健康の刑。

冬に無理をして動き回り、スケジュール帳を真っ黒にして、「これが私の働き方改革です」なんて言っているのを見ると、ついつい苦笑いをしてしまいます。

今月は師走なので、まあ、忙しさに走り回るのも無理もありませんが。

一方、自然界では冬はゆっくりと休んで英気を養う季節。

例えば、クマさん。

あの生き物は冬眠という名の完全休業をしています。
で、誰もそれを咎めたりはしないのです。

あー、私も年末年始くらいは完全休業したい。

バタバタする師走、芽吹きは静かに

「乃東生(なつかれくさしょうず)」は、慌ただしい人間界をよそに、そっと静かに芽吹いて、寒さの中で新しい命の準備を始める。

控えめに、静かに。
それでも確かに、芽は出ています。

そして師走の世を慌ただしく走り回っている現代人は、その静けさに学ぶべきことがある。

冬という季節は、自然のサイクルにおいて「蓄える」時期。

土の中で種が眠り、動物が冬眠をするように、人間も無理をせず、次の春に備えるのが自然のカタチ。

芽吹きは、静かでいいのです。

冬のビジネス。やらないことを選ぶ贅沢

ここで一つ、ビジネスをされているあなたに提案がああります。

この冬、何かを「やる」のではなく、むしろ何を「やらない」のかを考えてみてはどうでしょうか?

冬の自然は全てを抱え込むことをしません。

葉を落とし、花を閉じる。
その代わり、エネルギーは根に集中する。

ビジネスだって同じこと。

この時期にやみくもに動き回って成果を出そうとするよりも、静かに振り返り、必要なものだけを見極める時間を持つべきなのです。

つまりは行動の断捨離ですね。
必要なことだけに集中することも大切です。

• 今年の成功と失敗を整理する。
• 必要以上の予定を切り捨てる。
•  次の春に向けて、小さな準備を始める。

動きは控えめでいいのです。
それでも確実に芽は出るのだから。

自然のリズムに合わせて動くのが成功の秘訣

自然のリズムに合わせて動くと、心も体もラクになります。

「自然のリズムに合わせて」なんて言うと、意識高い系っぽい感じですよね。
でも私はむしろ逆で、できることならラクに生きたい。

いや、むしろ積極的にラクしたい。
意識低い系です。

なんか1日16時間くらい働いて、めちゃくちゃ頑張ってた時期もありますが、なんかもう疲れました。

だったら自然のバイオリズムに乗っかっちゃった方がラクチンなんですよ。

だってそういう風に流れてるんだもん。

冬は「陰」の季節

冬は陰陽でいえば、「陰」の季節。
特に冬至のあたりは陰のエネルギーが最も高まる時期です。

陰のエネルギーが高まる時期なら、抵抗せずそれを受け入れる。
陰のエネルギーを受け入れるとは、「十分な休息をとって、体を養うこと」です。

ただ休むのではなく、エネルギーを取り込んでしっかりと根を張る。

春に芽吹く準備をする。
そして華やかな花を咲かせる。

陽のエネルギーが強まる春に向けて、まずは陰を味方に付けるのです。

まとめ : さっさと寝ろ。

もしこの記事を読んでいるあなたが、冬のリズムを無視して動き回っているなら、一度立ち止まってみて欲しいのです。

自然が教えてくれる「休むこと」「静かに準備すること」は、ビジネスにもきっと役立ちます。

冬の寒い時期、夜遅くまで仕事をしているのならさっさと寝てください。

前回、「稼ぎたければ、早く寝ろ。」という記事を書いたので、よろしければ参考に。

では、私は日付が変わる前に寝たいので、お休みなさいませ。

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