見出し画像

食事しながら話はできない

食事をしながら話ができない。
これ、けっこうアスペあるある。

当たり前のことを言うけど
世の中の人は、人とおしゃべりをしながら食事をするのがうまい。
おしゃべりをしながら食事を楽しむことは、アスペにとってはほぼ不可能。

私は、食事をする、か、会話をするか
どっちかひとつしか、できない。

私の理想の「人と会うシチュエーション」は
まず黙って食事をする。15分以内に。
その後、お茶を飲みながら話しをする。
しかし、こんなことを相手様にやってもらうわけにはいかないので
私なりにふつうのふりをしながら、食べながら話す、をやっている。

先日、ひとりで某しゃぶしゃぶ店に行ってきた。
前回のnoteでお伝えしたように
私には店内を観察するというクセがある。

ランチタイム。
私の視界14時の方。
ママ友5人のランチ場を発見。
私は観察をはじめる。

結論
ママ友5人の高度なテクニックを魅せつけられた。

5人でひとつの鍋を囲い、しゃぶしゃぶしながらおしゃべりをしている。
話ながらしゃぶしゃぶ・・・神業召喚。

ビュッフェスタイルゆえ、野菜やデザートをとりにいくタスクもある。
ひとつのテーブルに5人ってだけでも身動きとれないのに
一番奥に座っているママさんは「ちょっとごめんよー」って言いながら
まろやかにコップをもってテーブルの出入りをしている。
メロンソーダとソフトクリームを両手で持ち帰って席にすわるやいなや、おしゃべりにピットイン。

わたしはそんなママさんたちをロックオン。
ノールックでしゃぶしゃぶしながら、ひたすらにうらやましい。
私にもあれができたら、もっと友だちができるのかな。

こんな私にも、片手の指で十分に足りるほどの友人がいる。
私もたまぁーーに友だちと食事に行く。
友だちはふつうの人なので、食べながらおしゃべりをじょうずにやる。
私はなんとなく聞き役になる。
私は食事の手をとめて聞くことに集中する。

このとき、私は食事の味を、ほとんど感じていない。
聞く、話すに意識を集中しているので、味は感じない。
それは残念ではない。
私にとって人と食事に行くというのは、そういうことだ。
数少ない友人が私を食事に誘ってくれることが、ひたすらにうれしい。

私が本当に食べたいものを食べに行くときは、ひとりで行く。
ひとり焼肉、ひとり鍋、ひとりフレンチ・・・
ひとりの食事は味がわかる。

結局、またひとり。
ひとりじょうずなアスペ。

https://www.mamaclear.com/





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?