ゲームメイカー7 消された記憶
ディズニーランドに行き振り回された1日は、外から見る分には中学生の子供と来たパパにしか見えなかっただろう。
最後にホテルに送ったら、グッタリしてしまった。
夜になり、食事も一緒に来てほしいと頼まれ展望レストランの前で待ち合わせすると、3人は外で待っていた。予約したはずなのに、入れて貰えなかったようだ。
ぼくの名前の予約は不味かった。良くも悪くも有名人。子供達のふざけた予約と思われたらしい。
「本人だが、先に子供たちを座らせてくれ」
明らかに若いウェイターは目をキラキラさせて何か聞きたそうだったので、目が合わないよう気をつけた。
座席に座ると子供たちは、食事を済ませそうそうに席をたった。疲れたのかと思ったが、明らかに朦朧とした姿は昼間と違い過ぎた。
目の前に座る真美子に視線を移すと今までと態度が違った。
「なんか、煩くて・・・」って言葉使いすら違う。
「おやっ、友達かと思ったが、」言い終わる前に、タバコを取り出した。ぎょっとするぼくに、
「ちゃんと成人してるわよ。年相応に見せればいんでしょ?」目の前の女性は突如に大人の女性に変貌した。
「文句ある?」強気な言葉使いに、さっきの少女の面影もなかった。
「おいくつなんですか?」つい敬語になる。
「まだ、30前。27歳よあなたは?」ぼくの方が辛うじて上の年齢だが、すっかりびびってしまった。
「29です。もうすぐ誕生日来て30になります。」敬語な自分にいま気がついた。
ドウナッテル
ここまで
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