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涙の理由…【詩】



降りだした雨に誘われるように

涙声になる彼女の声が

啜り泣く声に変わった…


病院に向かってる…


微かに聞こえた彼女の声

貴女を一人にしてあげたくて

ホームのベンチを離れる私の目は

向かいのホームで携帯片手に明るく笑う

女性の笑顔を見つめていた…




ふと蘇る記憶‥‥

降りだした雨

濡れた駅のホーム

ホームのベンチに腰かけていた私…

一つ間をおいて座った女性の携帯が鳴った。

涙声に変わっていく彼女の涙の意味を察して

ベンチを離れたとき、向かいのホームから

笑い声が聞こえてきた…

俯き涙を拭う女性と

向かいのホームの笑顔の女性…


冷たい雨が思い出させた

私の記憶と

悲喜こもごもな人間模様…


駅は出会いの場所でもあったり

別れの場所でもあり…

再会の場所でもあったり…


出発の場所であり

終点の場所であるターミナル…

様々な人の心模様を垣間見る

悲喜こもごもなドラマのように

今もどこかで哀しい涙と笑顔が交差しているのだろう‥‥


私が感じた彼女の涙は

痛いほど分かる‥‥

時と共に癒されていったのかな…

と思いつつ

今日はこのへんで…


ふれあい 中村雅俊

この数年前の記憶を呼び覚ましたのは、たぶん最近観た古いドラマの影響だとおもう(^^ゞ
たしか、このホームでの出来事は、詩を書いた記憶があったな〜と探して見つけて加筆修正したものであります。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました☺️

また来てね(@^^)/~~~♪

表紙画illust ac 挿入画photoAC

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