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偽り…【花言葉連詩物語】2

奇跡のメールから5年

二人迎えた二十歳の年

二人の仲は

波打ち際の砂の城のように

少しづつ崩れ始めた‥‥



日々寝付けない夜

日々落ち着かない心

日々彼に抱く不信感‥‥


胸につかえる蟠りを取りたくて

携帯掴み彼に電話をかける…


今夜会いたい…

今夜は会えない…

遅い時間でも会えないの?

約束あるから会えない…と…

じゃあ明日の夜は?

まだなんとも言えないな…



一つの蜜に飽きた蝶は

私の知らない花の蜜の香りを漂わせていた


無心に終わらす一日の仕事

胸につかえた重苦しさを取りたくて

普段は行かない街に出て

ウィンドゥショッピングで服を見ながら気持ちを紛らわす…


お洒落な服を見ていたら

耳をくすぐる聞きなれた声

俄に騒ぐ胸の内

思わず振り向き見てみれば

紛れもない私の彼…

彼の横には腕を組む

私の知らない女がいた…


身を隠す自分の情けなさ

二人の前に出ていきゃいいのに

そんなことさえ考えられず
 
疑惑は私の心から

消えて浮気は確信となる…


二人の後をこそこそと

付いて廻って彼に電話をかけてみた

彼は私からの着信を

確認したにも関わらず

出ることもなくポケットに戻し

知らない女に笑顔を向けて

楽しそうに笑ってた…


哀しい気持ちでもう一度電話をかけた

彼はポケットから携帯取りだし

私宛にメールを送る彼


いま会議中…


彼の会社の会議とは

女の人と街を歩くことらしい…

こみ上げる怒りを抑えてメールを返信


いま◯◯にいるんだけど

会議終わったらご飯食べない?


◯◯とはまさにこの場所


彼からメールはこなかった…

焦る彼の挙動不審

辺りをキョロキョロ見回して

隙間もないほどくっついていた

腕を組んでた女の腕を

やんわり外した憎らしさ…

花言葉連詩物語 明日へ続く‥‥



どもー(*´∇`)ノ♪

いやいやいや…

下手すれば修羅場になりそうな状況ですが…😃💦

前回のお話からどういう展開にしようか迷いました。

単なる彼女の誤解?

それともほんとの浮気…

いっそ修羅場にしちゃおうか…

とか色々考えて今回はここまで♪

彼女は彼を許すのか…

それとも……


元々は花言葉をモチーフに考えたお話なので…

お話の始まりはこちら↓
https://note.com/apytt/n/na271e3c334e4

今回のお話を花言葉に例えるとしたら…

【オシロイバナ】
花言葉は「臆病」「内気」「恋を疑う」「小心」 でしょうか‥‥💦

今回も最後までお付き合い、ありがとうございました。

では、また明日…


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