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13. あなたとあの子は、何を考えているのかしら

前日 送られてきたメッセージ。 優先されるのは、あの子の要望。 あなたは、あの子は、 何を考えているのだろう。 全て水の泡となって消えていく そんな感覚が冷たく私を襲った。 当日 あなたがあの子の名前を出すたびに、 あぁ、やっぱりかと 落ち込む私も いや、もしかしたらそうじゃないかもと ほんの少しの期待を見出す私も 大嫌いだ。 恋愛なんてクソが! 私のことしか考えられないような そんな人と出会うまでだ。

    • 12. コロンビアのストリート

      まるでシルクドソレイユを連想させるようなアクロバットパフォーマンス、片手でつまめるマンゴーやチップスの販売、隣の車から爆音で流れてくるラテン音楽。信号が赤に変わるたび、コロンビアのストリートはあっという間にテーマパークと化す。しかし、その空間は社会の階級を恐ろしいほど鮮明に映し出す。パフォーマンスが終われば、ジャラジャラと小銭数枚を握りしめた手が、ピカピカに磨かれた高級車の窓から伸びてくる。そして物乞いや売り子はそれを目がけ足早に歩いていく。黒く燻んだ色の手と、ブランド時計を

      • 11. 消費して消費される

        私は記号であり、データだ。分析対象で、予測可能な行動パターンでもある。消費するたびに、消費される。そんな感覚が、最近ずっと私を襲っている。一個人として認識されないという恐怖を感じるのだ。社会というシステムの中に生きている以上、この恐怖からは逃れられないのかもしれない。 電車で、スマホで、テレビで、一日中ずっと広告につきまとわれる。私は広告を選べない。広告がそこにあり、私は利用されているのである。そして欲望のままに消費をすれば、何かを買うたびに情報が打ち込まれ、レシートという

        • 10. 新しい年

          年始早々、とんでもねぇことが起きて感情の整理ができなくなってるから、今日から気が向いた時に適当に書いてみようと思う。 何日か遡って、元日のことを思い出してみる。久しぶりに家族4人全員で旅行して、海外での年越しだった。日本と時差があったから、2回日付が変わる瞬間を祝ったけど、正直どっちもピンと来なかった。1回目が超高級レストランで。2回目はエアビで。(2回目に関しては起きてたっけって言うレベルで覚えてない) 新しい年になった瞬間、昨年の反省とか今年の抱負とか、そういうものも

          9. 愛について

          人間関係や個人と他者の関係性に関連して、恋愛について自分の考えを少し整理したい。 恋や愛にはさまざまな定義があると思うが、ここでは平野啓一郎さんのものを引用したい。平野氏は「分人主義的恋愛観」において、恋は「一時的に燃え上がって、何としても相手と結ばれたいと願う、激しく強い感情」とし、愛を「その人といる時の自分の分人が好き」という状態で、他者を通した自己肯定感だと説明している。 「あの人が好きな自分でいたい」というように、主観的な自己像や理想だけを頼るのではなく客観的に自

          9. 愛について

          8. 何者かになるということ

          乙骨 自分のためだけに生きるのは きっといつか限界がくる 烏鷺 黙れ 「誰かのために生きろ」!! 「何者にもなる必要はない」!! そうやって嘯くのはいつだって何者かに成ったものだ!! 呪術廻戦で出てきた烏鷺と乙骨のこのやりとりが強く響いた。 どこかに属しているという実感を持たず、想う対象が自分の他にいないと、自分の存在意義や生きる意味がわからず苦しむ。自分のためだけに生きるというというのは、すなわちそういうことだ。 しかし誰かのために生きるため必要なのは、自己理解、自

          8. 何者かになるということ

          7. 非現実を想像する

          人間には「想像」する力がある。 今、この瞬間に、知覚していないもののイメージを作り出すことができる。 想像は、私たちが時間に抵抗することのできる唯一の手段である。 【過去】を呼び起こすためには、 想像を通してある特定の時間に起きた記憶を「再生」する必要があり。 【未来】に関しては、想像をすることで まだ知覚していない出来事を認識下に出現させているのだ。 時間は人間の能動性の元にはないが、 想像上では時間軸を自由に動き回ることができる。 時間の哲学を人間の想像/創造物から

          7. 非現実を想像する

          6. 非常識です。

          これは、つい最近起きた出来事の話。 久々にこんなにイライラしたので、原因を追求して全部吐き出してみようと思う。 何があったのかを一言でまとめると、 当日の1時間前に予定をドタキャンされ、 言い訳まじりで感情のこもってない謝罪が送られてきた。 イライラの原因① 1時間前のドタキャン 数時間前に到着時間の確認のメッセージを送ってきたのにもかかわらず、 1時間前になって急に体調不良で行けないと言ってきた。 大体、数日前から体調不良を匂わせてきたから、 こっちは予定ズラそうか

          6. 非常識です。

          5. 自我と幸せについて

          もし神様がいたとしたら、それを証明できたとしたら、私たちは幸せになるのだろうか。 私たちは日々、ものごとを知覚し感情に従って行動している。しかし、自分の失敗や弱さを誰かのせいにしたり、過去の後悔や将来への不安を解消するために神に縋り、神を頼っている。心の弱さや感情からは一生解放されないからだ。 生きるために自分が知覚しないといけないものは何か、感情をどうコントロールするべきなのか。意識的か無意識的かどちらにせよそれを認識しているのは自分自身しかいない。自分自身で自分の生き

          5. 自我と幸せについて

          4. 死ぬほど辛い。辛かった。

          何気ない一言。気を遣って言ってくれたであろう一言。その一言が、自分を追い込んだ。 優しいのか、意地悪なのか、鈍感なのか。 私の気持ちなんて知らないでしょう。私が流している涙の理由なんて、知ろうと思ってないでしょう。 今、死ぬほど辛いのに、それをまだ隠し通そうとしている。 惨めで、弱虫で、孤独な、私よ。

          4. 死ぬほど辛い。辛かった。

          3. 分人

          『誰といるときの自分が好きか?』 この問いを追求できれば、自分を変えられるかもしれない。 平野啓一郎さんの本を読んで、そう思えた。 ここ最近何をしていても、誰と一緒にいても、 もっと頑張りたい、もっと自分のことを好きになれるように努力したい と思えていない。 一人でいる時なんて特にそう。 なんで生きているんだろう?とか 誰のために生きればいいんだろう?とか ずっとそんなことばかり考えている。 生きていることに感謝していないわけじゃないけど、 なんというか… 虚無感と疑

          3. 分人

          2. 灯滅せんとして光を増す

          私には会いたい人がいる。最後にその人を見たのは、確か8年ほど前だった気がする。 その人は私にとって特別で、魅力的で、大切な人だった。自分の原動力でもあった。 人は過去を美化する傾向があるというが、その人と一緒に過ごした日々は、確かに美しいものだった。心がふわふわするような、ワクワクするような、 そんな気持ちにさせてくれた。もしタイムトラベルが可能なのであれば、私は確実に8年前に戻るだろう。 会えなくなった後も、私はしばらくその人のことで頭がいっぱいであった。だが連絡する

          2. 灯滅せんとして光を増す

          1. 変化と適応

          記念すべき第一回目の投稿は、私がブログを始めようと思ったきっかけと、このnoteという場で何を発信していきたいのかを記したいと思う。 だがその前に、一つだけ断りを入れたい。 私は、自分が好きなことを好きなように表現していくつもりである。 もちろん誰かを傷つけたりするようなことはしたくないし、それは私の本意ではない。ただ、私が無知の故に、嫌な思いをさせてしまうようなことがあるかもしれない。そのことをあらかじめご理解・ご了承いただきたい。そして、まだ未熟な私がこのnoteを通

          1. 変化と適応