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アラビア数字とインド数字の計算について
アラビア語の計算式は紛らわしい。
多くのアラブ圏以外の人々にとって混乱させる、と思う。
アラビア文字は右から左に書く、それは恐らく多くの人が知っていることだと思う。
ではアラビア語で使われる数字(インド数字)を見たことのある人はおられるだろうか?
١٢٣٤٥٦٧٨٩٠
このような形である。
対応する数字を横に付け足すと、下記のようになる。
١-1, ٢-2, ٣-3, ٤-4, ٥-5, ٦-6, ٧-7, ٨-8, ٩-9, ٠-0
ほぼ一緒の数字もあれば結構違う形のものもある。
成り立ちに関しては素敵なブログの記事を見つけたのでリンクを貼っておく。
https://alarabiyah.sakura.ne.jp/arabic/writeread/arqamhindiyah/
文字に比べるとそこまで覚えるのが大変ではないのだが、ややこしいのは5と0である。
そして私たちが使う数字(紛らわしいが正式名称アラビア数字)と、アラブ圏で使われる(インド数字)
例えば数値45،50،54,55,60と出てきてただ単純な割り算や掛け算での計算問題でも制限時間で急いで解こうとすると混乱するのだ。
45،50،54,55,60
٤٥،٥٠،٥٤،٥٥،٦٠
あとは例えば15,000が١٥.٠٠٠となることなど本当に混乱させられた。
厄介なのは数字は左から右側に進むのに、計算式は右から左に進む。
例えば
→ 1+2+3+4は
٤+٣+٢+١ ← 右からになる
→ 12+23+34+45は
٤٥+٣٤+٢٣+١٢← 数字の並びは一緒だが式だけ右からになる
ところで文数がまた厄介で通常2分の1は1/2これはアラビア語でも١/٢と表記される。一方で2割る1は
これもまた٢/١なのだ
WHY アラビックピーポー!!!!
そして小数点も紛らわしい。
250,000を٢٥٠.٠٠٠と表記したが、おわかりであろうか。コンマと点の使い方が逆なのである。
2.5は、٢،٥となる。
2.5㎝は25,000の1の縮尺の地図では何キロになるか
2.5×25,000=62,500
62,500÷10,000=6.25㎞
اذا كان مقياس الخريطة١/٢٥،٠٠٠، كم الكيلو متر يبلغ طولها ٢.٥ سم ؟
٢،٥*٢٥.٠٠٠=٦٢.٥٠٠
٦٢.٥٠٠٠ ÷١٠.٠٠٠=٦.٢٥
とこのようにアラブ圏以外からだと大混乱が起きそうな表記になる。
点が多すぎて本当に混乱する。
紛らわしくなってしまうため多くの論文では数値は(25.05)などというように括弧の中に入れてアラビア数字で表記される場合が多いようだ。
余談になるが逆転するものはアラビア文字、数式の方向のほかにホチキスの止める位置もある。
アラビア語の本は左開き(右閉じ)縦書きの本と同じとなる。
縦書きの本も進む方向は右から左だもんね。
ちなみに携帯の言語設定をアラビア語に変えるとまた左右の方向が逆の世界を楽しめるだろう。
グーグル翻訳の入力と翻訳、また次へ進むなどほとんどが逆の位置に表示されることになる。
アラビア語設定にして保存のボタンを押そうとして削除を押してしまうようなことになりかねない。