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【言語観察ノート vol.04】フォニックス学習に「意味は無い」?
こんばんは。いかだです。
国立大の二次試験前日だというのに、寒過ぎますね。受験生の方々の体調が心配です。春はまだでしょうか。
皆様暖かくしてお過ごしくださいね。
さて、前回に引き続き、今日も「フォニックス」について語っていきたいと思います。
「フォニックス」とは、英単語を覚える際に有用な発音規則のことです。
(前回の記事はこちら↓)
「フォニックス 意味ない」で検索してみた
いかだはよく、指導用の教材のひとつとして「フォニックス表」を使用しています。
が、「フォニックス表」のフリー素材を探していると、毎回、「フォニックス 意味ない」というサジェストに出会うのです。
「意味ない」派閥の人達は、一体どんな言説を述べているのだろう、と思い、確認してみました。
「フォニックス学習は無意味」に反論したい
まず「フォニックス 意味ない」でヒットした、一番最初のページのタイトルを見てみると、以下となりました。
タイトルを見てみると、いずれも「フォニックス 意味ない」に対して反論を述べる記事のようですね。
また、上記ページはいずれも、英会話教室や英語教材のサイトのものでした。つまり、フォニックス教育の重要性を認識している人たちが書いた記事ということです。
実際に記事を読んでみたところ、どの記事も「フォニックス学習は必要だ」と結論付けていました。
デメリットを踏まえつつも、それを上回るメリットがたくさんあるよ、大事だよ、という文章の流れ。小論文のような論展開です。
「フォニックス学習が無意味」と言われる背景
「フォニックス学習は必要だ」と思っている人達が、デメリットを踏まえた記事を書いている、という点には納得しました。私も教える側の立場として、フォニックス学習は必要だと思っているからです。
では、何故フォニックスは不要だと言われるようになったのでしょう。誰が言い始めたのか?
その背景として、フォニックスは学校教育でほとんど取り扱われない、という点があるのではないでしょうか。
取り扱われない理由としては、あくまで推察に留まりますが、私が知る限りでは、以下のような事情が考えられます。
「フォニックスは、あくまで英会話に必要なのであって、受験英語にはそこまで必要とされない」、「それに発音は、生徒達が自学自習で学ぶべきものだ」というような、教員側の判断において、フォニックス学習があまり重要視されていないという可能性。
それに加え、「学習指導要領に明記がない」、「現在のカリキュラムを教えることで精一杯で、フォニックスを教える余裕なんて無い」といった、現行の詰め込み教育に由来する、学校教育の事情なども関係してくると思います。
しかし、塾と専門学校という、学習指導要領を教える義務が発生していないところで教育に携わる立場の私から言わせてもらうと、フォニックス教育は、英語学習初級の段階においてとても重要です。
リスニングやスピーキングだけではありません。特に英単語学習においても。特に、日本語を母語とする生徒さんには。
またまた長くなってしまいそうなので、続きは次回に。
次回は学校教育とフォニックスについて、所感を述べていきたい所存です。
ずっと言語学専攻だったので、何だか言語について語っていると楽しくなってきます。が、この辺にして私も英語を学習せねば。
言語学を学んできた影響か、どうしても理論的な大枠を捉えたくなってしまって、個別の事象一つ一つを後回しにしてしまうんですよね。
宇宙のロマンに夢を見て、気づけば日常生活が覚束無い。そんな性質を持っている気がします。一歩一歩に立ち返る必要がある。抽象と具体の反復横跳びだ。